( 彼岸・彼岸入り・彼岸寺 )
ぜんまいをねんごろに煮て彼岸入 細見綾子
父母の墓訪はず過ぎたる彼岸かな 栗田やすし
彼岸寒旅の荷を解く青畳 武田稜子
彼岸僧見てきたやうに地獄説く 森 靖子
帰るたび母小さくなる彼岸かな 関根切子
はらからの耳しひばかり春彼岸 山下智子
歌麿の春画積まれて彼岸寺 岸本典子
大屋根に雀の遊ぶ讃仏会 谷口千賀子
うらがへる高き法螺の音彼岸寒 中斎ゆうこ
塔頭の風鐸鳴れり彼岸寒 中本紀美代
印帳の墨字匂へり彼岸晴 辻江けい
彼岸会の女三人寄席に入る 片山浮葉
新聞にくるむ春画や彼岸市 上杉和雄
足裏見せ見得切る木偶や彼岸寒 岩崎喜子
ぜんまいをねんごろに煮て彼岸入 細見綾子
父母の墓訪はず過ぎたる彼岸かな 栗田やすし
彼岸寒旅の荷を解く青畳 武田稜子
彼岸僧見てきたやうに地獄説く 森 靖子
帰るたび母小さくなる彼岸かな 関根切子
はらからの耳しひばかり春彼岸 山下智子
歌麿の春画積まれて彼岸寺 岸本典子
大屋根に雀の遊ぶ讃仏会 谷口千賀子
うらがへる高き法螺の音彼岸寒 中斎ゆうこ
塔頭の風鐸鳴れり彼岸寒 中本紀美代
印帳の墨字匂へり彼岸晴 辻江けい
彼岸会の女三人寄席に入る 片山浮葉
新聞にくるむ春画や彼岸市 上杉和雄
足裏見せ見得切る木偶や彼岸寒 岩崎喜子