6月 17日

2020-06-16 13:50:11 | Weblog
                        落し文・鶯の落し文


          オトシブミ科の甲虫。体長8ミリメートル 内外。首が細長く、前胸部は三角形。
          体は黒く、上ばねは赤い。広葉樹の葉を巻いて巣を作り、中に産卵する。
          シベリアから日本にかけて分布。ナミオトシブミ。 [季] 夏
          オトシブミが葉を丸めて巻物状にするのがそれによく似ていることから名づけられたものです。


     落し文巻終らずに落ちてをり           細見綾子


     落し文拾ふ参道気多詣              小長哲郎


     落し文ひとり暮しの落着きぬ           鈴木みすず


     落し文手に上りたる城の坂            長崎眞由美


     落し文そつと拾ひて解きにけり          儀間千恵子


     巻初めてまださみどりの落し文          矢野愛乃


     鴨塚に吹き寄せられし落し文           弓野スミ子


     ポンペイの娼婦の部屋に落し文          野村君子


     綾子句碑裏に拾へり落し文            市江律子


     手のひらに土のしめりの落し文          鈴木真理子



          



     西行の道みな細し落し文             鷲谷七菜子


     万葉の世は仮名づくし落し文           堀米秋良


     檄文も艶文もあり落し文             島村 正


     山猫の賢治に宛てし落し文            太田土男


     落し文ひろふやマリヤ地蔵の前          山口青邨


     落し文森のポストに入れて来し          宮脇白夜



          
コメント (2)
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