8月 23日 処暑

2020-08-22 14:57:51 | Weblog
                        ばつた・精霊ばつた・きちきち・米搗ばった・はたはた

          バッタ目バッタ科の昆虫の総称。
          トノサマバッタ・ショウリョウバッタ・クルマバッタ・ショウリョウバッタモドキ
          など主にこの種類です
          バッタは旧約聖書にもその蝗害(サバクトビバッタ)があるほど
          古くから現代にいたるまでその命をつなぎ続けてきています

          ☆ 立秋から後15日目の処暑です 二十四節気の一つ 暑さが落ち着く時期の意



     いつせいに大ばつた飛ぶ甘蔗畑         栗田やすし


     はたはたの飛びしうす羽の曇りかな       細見綾子


     横ざまにきちきち空を飛んで来し        河原地英武


     朝市の青菜よりとぶ大ばつた          栗田せつ子


     足元を飛蝗跳び交ふ古戦場           上杉和雄


     きちきちの草より淡き翅つかふ         梅田 葵


     ばつた跳ぶ草の雫をはねとばし         国枝洋子


     腕白でありし故郷ばつた飛ぶ          武藤光晴


     都府楼趾前後左右にばつた飛ぶ         谷口千賀子


     赤錆びの魚雷にばつた跳びつけり        武田稜子


     首塚の背より跳び立つ大飛蝗          宇野美智子


     夕暮れの鵜河原に跳ぶ青バッタ         小島千鶴



          



     はたはたに蹴られて風のたなごころ        秋元不死男


     蝗ばつた彼岸の野川流れたり           臼田亞浪 


     きちきちに骨の音する山河晴れ          野澤節子 


     ばつた翔つ弧の入りまじる中をゆく        八木絵馬


     大名ばった千姫の墓つかみをり          稲荷島人


     一跳びに精霊ばつた日の央(まなか)       宮坂静生



                  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする