11月 23日 勤労感謝の日

2021-11-23 06:39:05 | Weblog
                        一葉忌・樋口一葉の忌日

          小説家・歌人として明治期に活躍した樋口一葉(1872~1896)の忌日
          母と妹を養いながら小説家として立つ決意をし、半井桃水の指導を受けながら、
          『闇桜』『たま襷』『別れ霜』『五月雨』などの小説を執筆した。
          『大つごもり』『たけくらべ』『にごりえ』『十三夜』など今も読み継がれる作品や多くの和歌を
          残している。本名 奈津 24歳8か月の短い生涯でした



     荷札小さき古本届く一葉忌            栗田やすし


     一葉忌暗き三和土のしみ抜き屋          矢野孝子


     百円で甘酒飲めり一葉忌             栗田せつ子


     水仙のやはらかに伸ぶ一葉忌           鈴木みすず


     竹筒に禿びたる小筆一葉忌            佐藤とみお


     売薬の薬入れ替ふ一葉忌             荻野文子


     赤錆びし炭火アイロン一葉忌           横森今日子


     路地裏を子猫横切れり一葉忌           鈴木真理子


     路地裏の厨点せり一葉忌             神谷洋子


     本郷の古書店のぞく一葉忌            牧 敬子


     一葉忌すとんと暮れて飯が噴く          鈴木みや子


     一葉忌母にまだある糸切り歯           ころころ



          



     歌反古もおろそかならず一葉忌          水原秋櫻子


     霧の香のなかの菊の香一葉忌           飯田龍太


     頼まれし妻の足袋買ふ一葉忌           福永耕二


     酒すこし甘しと思ふ一葉忌            有馬朗人


     惜しまれて消ゆる銭湯一葉忌           吉田京子


     昏れ際の露地に豆腐屋一葉忌           菖蒲あや


     廻されて電球ともる一葉忌            鷹羽狩行



          

          一葉が18歳から21歳まで住んでいた本郷菊坂に生活用水として使っていた井戸
          一葉井戸と呼ばれています
          今日は勤労感謝の日なにか一葉忌と通じるものを感じます



        母のエプロン壁に勤労感謝の日           朝倉和江
コメント (4)
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