撫子・なでしこ
秋の七草のひとつ「撫子」です万葉集の中にも多く歌われています
河原撫子(大和撫子)は「撫でし子」を掛詞にすることが多いそうです
また源氏物語には「撫子(なでしこ)」と「常夏(とこなつ)」の花が登場します。
ナデシコは開花期が5~10月と長く、夏の間も咲くことから古くはトコナツとも呼ばれていましたが
頭を撫でたくなるほどのカワイイ子」から小さな子供に対して使い、「トコナツは、床懐かしい」から
大人の女性に対して使う言葉ということです
撫子の花野浄土となりにけり 沢木欣一
撫子の句碑になでしこ早や咲きて 細見綾子
尼御前の海へ撫子投じけり 中川幸子
撫子に雨脚強し休め窯 長江克江
撫子の白も咲きけり母の畑 松永敏枝
虫取り撫子
酔うて寝むなでしこ咲ける石の上 松尾芭蕉
露の世や露のなでしこ小なでしこ 小林一茶
撫子や上野の夕日照り返す 正岡子規
撫子や高野の道の地蔵堂 河東碧梧桐
撫子も草の庵も富士のもの 高浜虚子
蝦夷撫子(浜撫子)
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