瓢の笛・ひよんの実・いすのき・ひよんのき
<季=晩秋>
瓢の木とも呼ばれる柞(いすのき)という常緑高木にできるのが瓢の実。 実といっても、
実体は秋に柞の葉で作られる虫瘤、アリマキの巣です。 虫が出たあとにあいた穴に口をつけて吹くと、
ヒョウヒョウと鳴るので「ひょんの笛」と呼ばれています。写真は愛知の俳句友達から頂いたものです
ひよんの笛杜国の墓へひびきをり 福田邦子
ふるさとの風の音なり瓢の笛 近藤文子
ひよんの実を吹けば夕暮近くなる 井沢陽子
陶土谷見下ろし吹けり瓢の笛 小柳津民子
ひよんの実を鳴らすみやらび句碑の前 小島千鶴
おほかたは吐息の音よ瓢の笛 ころころ
はればれとはぐれゆきしか瓢の笛 飯島晴子
瓢の笛五つに音色五つかな 山田弘子
ひよんの実や山の厠へ雨の跳ね 手塚美佐
心して吹けば妙なり瓢の笛 小路紫峡
瓢の実を貰ひて縁生れけり 星野 椿
ひよんの笛鳴らす傘寿の同窓会 中山 杲
サイトから一部資料・写真お借りしています