鵙・鵙日和・百舌鳥
日本全国にいる留鳥、尾を上下に振りながら鋭い声で鳴きますけたたましく、しょっちゅう鳴くので、
百舌鳥とも言われその声が澄んだ秋の大気と通ずるので「鵙日和」「鵙の晴」などと用いられる。
一服の茶にもてなされ鵙高し 細見綾子
起きぬけに鵙の高音や寮泊り 栗田やすし
玄室の眠る千年鵙猛る 国枝隆生
鵙猛る国盗りの城仰ぐとき 下里美恵子
鵙を聴く蓑虫庵に足垂らし 岸本典子
ごん狐棲みし里とや鵙高音 武藤光晴
百舌鳥鳴くや雲みだれ寄る槍ケ岳 水原秋櫻子
いくすぢも炊煙青し雨の鵙 大野林火
はたらいて鵙に啼かれし誕生日 秋元不死男
旅しゐる時は健康鵙の晴 星野立子
十階を降りゆく膝へ街の鵙 下村槐太
鵙の声かんにん袋破れたか 小林一茶
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