6月 12日

2021-06-12 06:15:05 | Weblog
                       青 柿  <季=盛夏>


     青柿に囲まれし家豆腐冷ゆ            細見綾子


     本棚に青柿二つ子規祀る             栗田やすし


     青柿に陶器の固さありにけり           河原地英武


     柿青し分教場に紙芝居              岸本典子


     青柿や石垣粗き山の家              橋本紀子


     青柿の落ちて転がる陶干場            関根近子


     青柿の転げ落ちたる音二つ            玉腰成子



          


     駄菓子賣る茶店の門の柿青し            正岡子規


     城守る青柿ばかり会津なる             杉本 寛


     隠し子のごとき青柿伊豆も奥            岡本 眸


     雷神と女陰を祀り柿青し              金子兜太


     狂人に青柿いくつ落つれば済む           飯島晴子


     青柿の家に集る無尽講               瀧澤伊代次


     あひびきの影の別れて青柿落つ           石川桂郎 



          

           ご自分と大切なご家族を守るために三密を忘れなく 密閉、密集、密接を避けましょう
        手洗い、うがい、マスクの着用 を 日常に
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2 コメント

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名句 (KUWA  (桑改め))
2021-06-12 10:50:00
 雷神と女陰を祀り柿青し    金子兜太

われわれには遠慮してしまう文言も巨匠には
神聖に感じますね。
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Unknown (ころころ)
2021-06-12 21:28:58
金子兜太の俳句

ずいぶん前に秩父の小学生に俳句授業をしている
テレビ番組を見ました
兜太さんの言葉にたとえ子供たちに向かっても
嘘が無いのです
教壇にあがり尿瓶をかざして小学生にそれから説明して俳句に取り掛かりました
何しろ 体験を大切にした授業でした
私も桑さん同様様々な邪推で詠みたいものが
詠めずにいるのかもしれませんね

荒川で尿瓶洗えば白鳥来       

春闌けて尿瓶親しと告げわたる

ぽしゃぽしゃと尿瓶を洗う地上かな   金子兜太
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