2月 16日

2025-02-16 05:47:19 | Weblog

                          春寒し・春さむ・料峭

 

 

 

            立春を過ぎたのちからの寒さのこと。余寒と同じでですが、語感や情感のうえで微妙な違いがあり、

            春寒は、余寒よりも春への思い入れが強い感覚

 

 

 

                

 

 

 

          春寒や障子の外に藪のある            細見綾子

 

          地下鉄で眉描く少女春寒し            栗田やすし

 

          面接の椅子ひとつ置き春寒し           河原地英武

 

          春寒や歯を抜きし顔ピエロめく          下里美恵子

 

          邪鬼いつも上目遣ひや春寒し           国枝隆生

 

          春寒し草屋にひびく沢の音            ころころ 

 

 

 

                

 

 

 

          春寒や竹の中なる銀閣寺             芥川龍之介

 

          かりそめの情は仇よ春寒し            高浜虚子

 

          人遠くあり春寒のジャスミン茶          林 翔

 

          家うちにとどまる春の寒さあり          稲畑汀子

 

          春寒や道ほそぼそと阿弥陀堂           阿波野青畝

 

          使はるゝ身より使ふ身春寒き           鈴木真砂女

 

 

 

                    

 

 

 

          料峭をまつさきに胃が受け止むる         能村登四郎

 

          料峭のこの道行けば波の音            行方克巳

 

          料峭のこぼれ松葉を焚きくれし          西村和子

 

          料峭や藁すべ散らし神事果つ           辻江けい

 

          料峭や喪主と呼ばれて夫送る           山本悦子

 

          料峭の風に刀工ほほ冷やす            米元ひとみ

 

 

 

                

 

 

 

                サイトから一部資料・写真お借りしています   

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