不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

6月20日

2008-06-20 00:30:19 | Weblog

     (桃色姫月見草)

 

帆はいつも遠きところや月見草      下鉢清子

 

富士の霧圧倒し来る月見草        富安風生

 

月見草ランプのごとし夜明け前       川端茅舎


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月19日

2008-06-19 00:38:43 | Weblog

      (娑羅の花・夏つばき)

 

椿といっても花も葉もあの厚ぼったい感じがありません

今日は桜桃忌、太宰治の誕生日であり、忌日です

 

夏椿こらへかねたる白さかな     佐藤美恵子

 

散るための雨を吸ひをり夏椿     高橋栄子

 

夜学生教へ桜桃忌に触れず        沢木欣一

 

他郷にてのびし髭剃る桜桃忌       寺山修司

 

致死量に話及びぬ桜桃忌         湯橋喜美





コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月18日

2008-06-18 05:47:32 | Weblog

      (のかんぞう・野萓草)

 

 萓草の黄からはじまる野の夜明     後藤比奈夫

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月17日

2008-06-17 00:11:14 | Weblog

      ( 岩煙草 )

 

岩壁の露の光の岩煙草       山根きぬえ

 

梅雨晴間青畝先生首傾げ      岸田稚魚

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月16日

2008-06-16 18:01:56 | Weblog

     平泉 義経堂より北上川を望む

 

夕顔や方丈記にも地震のこと      阿波野青畝

 

昨年秋に鍛錬会として訪れた、岩手県を中心とする大地震が有りました

まだ行方不明の方も多くおられるようです、無事に早く発見されることを

心から祈るばかりです。

親戚や友人が被災された地域の方は本当に心配ですね

お見舞い申し上げます。

父方の故郷、秋田県湯沢市稲庭は震源地の栗駒山を挟んで反対側、

昨夕叔母と連絡がとれました。TVでは震源地に向かって29センチずれたと

報じていましたが確かに大きな揺れで驚いたがが岩盤の上にあるので

大した被害が出なかったと言っていました。もうひとりの叔母の家はそこより

まだ30キロも離れているのに工場の製品が落ちて被害が出たそうです

叔母曰く、岩盤の上は地震の揺れには強いけれど、雷は空と岩盤が共鳴して

地響きがして本当に怖い。都会で感じるものとは大きく違うようです

 

3年前にも出雲崎の鍛錬会のあと中越地震があり、連衆と巡った柏崎市内

出雲崎、青海川の駅など等に甚大な被害と被災者を出しました

地震国日本とはいえ被災者や亡くなられた方々がいる限り軽口を言えません

同様、俳句人は特に災害に対して真剣に向き合わなければ詠むことを

憚るような気がします。

 

生きて会ふ地震一年の臘梅に     五十嵐 櫻

 

息白しはげしき地震に膝つきて     岡本まち子

 

地震つづく栗駒山の虫の闇        仙田洋子

 


 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月15日

2008-06-15 01:20:16 | Weblog

      ( 父の日 )

 

打たせ湯に肩を打たせて父の日よ    堀米秋良

父の日や序章で切れし父の愛      後藤綾子

 

父の日と言われ父の日かと呟く      有働 亨

 

父の日の隠さうべしや古日記       秋元不死男


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月14日

2008-06-14 00:10:34 | Weblog

      梅雨晴間

 

梅雨晴の船赤土を満載し       林 徹

 

梅雨晴の飛瀑芯までかがやけり   野澤節子

 

馬洗ふ梅雨のすげ笠最上川     細見綾子

 

一枚の梅雨の瓦の雨跳ぬる      倉田 紘文



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月13日

2008-06-13 00:29:26 | Weblog

       ( 百合 )

 

百合咲きていまだ花粉をこぼさざる     細見綾子

 

何思ふ子の横顔や百合ひらく         和田 祥子

 

聖玻璃の受胎告知や百合匂ふ        荒井書子

 

胸の辺にひらかむと百合うすみどり     石田あき子

 



 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月12日

2008-06-12 00:16:05 | Weblog

      ( かたつむり )

 

昨日のブログで紹介した白山神社へ少しの時間ですが

行って来ました。今が7~8分 見頃と言えましょう

神社と地続きの公園では猿回しの大道芸が来ており、脇のテントにて

地元の主婦連とおぼしき、お茶の接待もありました

写真は今年初めて見た蝸牛、およそ1センチほどの小さなものです

本当に東京では蝸牛を見なくなりました

 

でで虫の小さきは小さき殼を負ひ     大野隆史

 

木に草に雨明るしや蝸牛          長谷川 櫂

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月11日

2008-06-11 00:46:39 | Weblog

      ( うず紫陽花 )

 

東京文京区の白山神社で紫陽花まつりがはじまりました

今月15日まで、普段は入れない紫陽花の小山が開放されます

この神社はころころの母校の高校に隣接し、当時ここの石段は

体育会系のクラブ活動の鍛練コースでした

近くには小石川植物園もあり、行かれてみては如何でしょう

 

紫陽花を挿す雨粒をそのままに    木内怜子

 

暮れゆけば明るきうしほ濃紫陽花    鷲谷七菜子

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする