10月21日

2009-10-21 00:11:35 | Weblog

         ( 南瓜 )

 

昨日の晩からオリオン流星群が見られるとか,2010年まで活発な活動が続く
ようです。
いつものように残業の空を見上げても、PCで酷使したしょぼしょぼの目には
見えるはずもありません。
多い夜には一時間に50ほどの流星が見られると聞きました。
今から願い事が咄嗟に口ずさめるように練習しときます。

 

煮南瓜に大いに余り星月夜            波多野爽波

 

だれよりも神父が食ひぬ南瓜汁          綾部仁喜

 

蔓引けば思はぬところ大南瓜           筒井 淳介

 

木喰佛ごろりごろりと南瓜かな           上井みどり

 




 

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10月20日

2009-10-20 18:31:14 | Weblog

        ( 現の証拠・げんのしょうこ )

 

現の証拠の花と呼ばれてももいろに        辻桃子

 

通り雨ありたる現の証拠かな            右城暮石

 

謎などはもたざり現の証拠の花                      河合凱夫

 

踏みさうなところに現の証拠かな                     雑賀 遊



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10月19日

2009-10-19 18:26:50 | Weblog

        ( 山萩 )

 

山萩に湖の微力をおもひゐる         金田咲子

 

山萩の撓みに細る塩の道            村上光子

 

山萩に時流れはた雲流れ            有働 亨

 

山萩の一夜もありし放浪記                       片山辰水



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10月18日

2009-10-18 01:28:20 | Weblog

        ( 郁子・むべ )

 

久しぶりにのんびりとした朝を迎える。ここの所弔事続きであった。のんびりと言っても午後からは義母の病院へお見舞いに行く予定だから一日のんびりとはいかない。

今月は2件のITの句会。ほぼ選句、選評が同日となった。
前に俳句仲間との雑談で選、選評はある意味作品じゃないかと考えていると言った
誰でも感じ、思うことを誰よりも確かに捉え十七音と季語に託して詠うのが俳句だと
日頃から思っている。鑑賞は作者と全く同じでなくてもいいが、選評を読んだ作者は
例え高点句となっても自分の思いが充分に届いていなければ、それは課題と感じた
ほうがいいように思う。
俳句作品には偶然があっても選には偶然がないといった事を読み聞いたことが有る
また、選句の力=俳句の力とも聞く。俳句作品に100点は無いだろう。100人参加
の句会で99点採った作品など聞いたことが無い。今、ころころの思いは何人,何点
と頂くかでは無く、誰に採られ、どんな選評を受けるかを楽しみに励んでいます。
選外句=駄目句じゃない、五句選の六句目も選外句であり、後一つが何かが見える
ような学びを続けることが必要なように思う。

 

郁子の実の抛り上げたき軽さかな        宮津昭彦

 

送り出て月下の郁子をとりくれて         加賀谷凡秋

 

よるべなき手のからみ合ふ郁子の蔓      本田あふひ

 

駄馬に会ふことも旧道郁子垂れて                 及川貞



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10月16日

2009-10-16 19:21:50 | Weblog

         ( 豆柿 )

 

手にのせて長安熟柿暮れてゆく         黒田杏子

 

柿紅しいつまで病みて母泣かす         古賀まり子

 

柿の朱を点じたる空こはれずに         細見綾子

 

柿照るや母系に享けて肥り肉                      岡本眸



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10月15日

2009-10-15 18:54:15 | Weblog

       ( ふじばかま・藤袴 )

 

藤袴手に満ちたれど友来ずも           橋本多佳子

 

藤袴手折りたる香を身のほとり           加藤三七子

 

藤袴ゆれれば色を見失ふ                             山下美典

 

藤袴色と見つつも淡かりし                             稲畑汀子



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10月14日

2009-10-14 18:38:17 | Weblog

        ( 糸瓜 )

 

糸瓜と言えば子規ですね。もう冬の季語です。
昨日はここにもコメントを頂いている俳句仲間のムーさん、とみおさんが正式に
結社の新同人のお知らせを受けて、何だか嬉しい一日でした。
今日は投句したことすら忘れていた岐阜大垣の芭蕉「奥の細道」結びの地記念館の
十六万市民俳句ポストでの拙句が入選したとお手紙を頂いた。
これもこのブログでコメント頂いているこうさんにお褒め頂いた句。

      囲われて咲く薬園の女郎花

 

所属結社では当然「没」と決め込んで出せない一句です。
何にしても俳句の仲間とのお付き合いは嬉しい。楽しい。皆さんありがとう

 

痰一斗糸瓜の水も間に合はず

 

をととひの糸瓜の水も取らざりき

 

秋の灯の糸瓜の尻に映りけり

 

糸瓜咲て痰のつまりし仏かな          正岡子規

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10月12日

2009-10-12 18:32:24 | Weblog

         ( 黒米 )

 

黒米をてのひらにして神の留守           平柳草子

 

1964年の10月10日、ころころ中学2年生のこの日、東京オリンピックが開催され
ました。2回目の東京オリンピックは残念ながら実現となりませんでしたが、世界唯一
の被爆都市、広島,長崎が立候補するとのこと、ぜひ応援したいものです。
少し前まではこの10月10日が体育の日としてありましたが、いつしか日曜日に続く
この日になったようです。

 

 

万歩計先づ買ひに行く体育日           山田節子

 

厨にゐて体育の日の手足かな           佐藤ゆき子

 

体育の日なり青竹踏むとせむ                        草間時彦


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10月11日

2009-10-11 11:01:42 | Weblog

       ( 葛の実 )

 

葛の蔓ひたすら垂れて地を探す        沢木欣一

 

水の上定家葛の種吹かれ            飴山實

 

かくれゆく旅のごとしや葛の谿                  能村登四郎

 

晒し葛秋水深く沈みおり                         土田桂子


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10月10日

2009-10-10 18:32:03 | Weblog

         ( 公孫樹とぎんなん )

 

今朝は出勤となった。いつものように駐車場に行って車の鍵を開けると、運転席、
助手席、後部座席にもあらゆるものが散乱してた。・・・車上荒し・・・
後部座席の窓を割り,金目のものを物色したようだ。あぁ・・ついていない。
早々交番へ行って巡査を連れてもどる。TVのドラマのように巡査が指紋検出キット
を取り出し,ポンポンとあちこちを叩く。何もでてこない。手袋をしていたか?拭き取られた形跡が無いと言う事。
このご時世ころころは金目の物は自宅にも口座にもありませんのに・・・・
朝起きてから仕事場に着く間に一日の仕事の流れを確認するのが日課だったが
そんなもの吹き飛んでいまう。仕事場に行ってもガラスの手配。保険の手配。
何ともいやな一日でした。 ( これは俳句にもならないなぁ )

 

ナース来て銀杏拾ふ夜勤明け         下山宏子

 

銀杏が落ちたる後の風の音          中村汀女

 

法話きく目は銀杏を拾ふ子に          田畑比古

 

僧にして銀杏を焼く係なり            夏井いつき



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