10月 22日

2010-10-22 00:13:21 | Weblog

          ( 秋明菊 )

 

秋明菊ゆふべ黒髪おそろしき           鍵和田釉子

 

灼けすぎしものに秋明菊までも          後藤比奈夫

 

片づけて秋明菊を挿しにけり                         黒田杏子


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10月 21日

2010-10-21 00:14:57 | Weblog

           ( 紅葉 )

金鶏山より毛越寺に秋の水                             辻桃子

 

岩へ散り紅葉のなほも日を透かす          八木絵馬

 

紅葉かつ散りぬ自在に水走り             菖蒲あや

 

添水樋に沈む紅葉の鋭さよ               細見綾子

 中尊寺近郊

 

 

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10月 20日

2010-10-20 01:29:15 | Weblog

            ( 石榴・実石榴 )

 

刻々と緋を溜めてゐる石榴の実            飯田龍太

 

阿の石榴吽の石榴とたわわなる            三村純也

 

石榴裂けレンブラントの夜の暗さ            須川洋子

 

実石榴にダリの亀裂の走りけり             西岡正保


 


 

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10月 18日

2010-10-17 22:43:41 | Weblog

            ( 酔芙蓉 )

 

裏富士の水の音聞き酔芙蓉             有馬朗人

 

恋ならぬ逢瀬もありぬ酔芙蓉             松永静雨

 

酔芙蓉をはりの花は酔ふかし             水原秋櫻子

 

暮れてなほ空のみづいろ酔芙蓉            徳田千鶴子


 

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10月 17日

2010-10-17 08:06:21 | Weblog

            ( 黄葉 )

 

黄葉して思慮ふかぶかと銀杏の木           鷹羽狩行

 

柿黄葉一戸の峡に暮れ残り               坂野洋三

 

天に振れ銀杏黄葉の神楽鈴               牧 一男

 

さみしさの何時身に添ひし楢黄葉            鳥居美智



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10月 16日

2010-10-15 23:20:25 | Weblog

            ( 豆柿 )

 

豆柿をひたき占めゐる峠かな                中勘助

 

豆柿の数より眼白多きかな                  木南青椒

 

豆柿に陽気な空のありにけり                 谷口ふみ子

 

豆柿の枝照る下を身延線                   鈴木鷹夫

  上の写真は四川ときわ柿,下は琉球豆柿


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10月 15日

2010-10-14 23:03:21 | Weblog

             ( 十月桜 )

 

人去りて十月桜風の中             山田弘子

 

十月桜散らさぬやうに細目して         高井瑛子

 

十月桜返り花より淋しけれ                        松尾隆信

 

一枝に一輪十月桜かな                            片山由美子

       冬桜


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10月 14日

2010-10-14 20:18:13 | Weblog

            ( 郁子・むべ・常磐あけび )

 

郁子垣をはなはだ低く秋の宿              富安風生

 

郁子一つ芭蕉生家の文机に               宮下翠舟

 

郁子熟るや忍野湧水砂あげて                             斎藤梅子

 

郁子も濡るる山坂僧の白合羽                             野沢節子



 

 

 

 

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10月 13日

2010-10-13 09:23:40 | Weblog

         ( 奥の細道・結びの地 )

 

約10年程前に、ふと奥の細道の順路を辿ってみたいと思い立つ
出来るだけ,同日・同地(旧暦)の芭蕉翁が見た景色を見たく
深川・矢立ての千住~随分時間が掛かりましたがころころの思いも大垣で全て
行き尽くしました 同日が一番難しく、陸奥~越後 までは夏期休暇で行けますが
それでも約60%ぐらいの達成ではないでしょうか
飛び飛びの日程で満足感はあれど、おもいでが薄れた部分もあります
いつか、それはお話を纏めて思い出も含めてここにご紹介するつもりです
さて大垣に着いてまず向ったのは「結びの地記念館}ここでは館長さんに事細かに
そしてユーモラスなお話を伺いました もし大垣、結びの地へおいでになるなら
ここから吟行をされることをおすすめします
館長館の自慢の一句 「 がに又のみようみまねに阿波踊り 」 素晴らしいですね

http://www.ginet.or.jp/haiku/simin/index.htm

投句を忘れたご同行の皆様、インターネットでも出来ますよ

当時、芭蕉翁の旅衣の「紙襖」美濃和紙に藍・柿渋で染められたものです

 

        蛤のふたみに別行秋そ    はせを

 

 

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10月 12日

2010-10-12 21:30:19 | Weblog

             ( 伊吹山山頂 )

 

久しぶりにブログの更新です 事情の分からない方にはご心配おかけしました
10月9日にころころの所属の結社「伊吹嶺」の全国俳句大会のために名古屋へ
行ってまりました 当初は欠席投句をしておいたのですが、8月の中旬に関東
支部長を通じて栗田主宰から同人推薦の打診を頂きました
まだ伊吹嶺の理念「即物具象」を詠みきれていないこと、仕事もまだ現役を
続けたいこと、結社活動をあまりお手伝いできないこと など等 苦慮した結果
誠に光栄なことなので力不足ですがお受けすることにしました
10月9日はその発表(認証)と全国俳句大会への参加となりました
会場では多くの先輩方々に声をかけて頂きまいした また この拙いブログを
見ているとお声をかけて頂き 本当に幸せな一日を過ごす事ができました

翌日、名古屋の友人、東京からも友人が加わり、芭蕉「奥の細道」
むすびの地 大垣へ 大垣から 憧れの伊吹山山頂へ行ってまりました
標高1377mの伊吹山 山頂までは17キロのドライブ 九十九折を登るたび
裾野では24℃あった気温も下がってゆくのを肌で感じました
山頂ではすでに紅葉が始まっています
憧れのと書いたのは ころころにとって目指すもの 伊吹嶺俳句を体得するための
シンボリックなものです 

     今日の気持ちは ただ  ありがとう です

 大垣 芭蕉むすびの地記念館のバルコニーより 伊吹山を望む

山頂付近にある芭蕉の句碑

 

 

 

 

 

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