10月 7日

2010-10-06 23:07:01 | Weblog
        ( 無花果 )


天地に無花果ほどの賑はひあり            永田耕衣


うつくしき無花果むざと割りくるる           辻桃子


無花果の皿に阿吽の二つかな             今井誠人


ガラス器に無花果を盛る濡れしまゝ          川崎展宏
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10月 6日

2010-10-05 23:20:56 | Weblog

           ( 吾亦紅 )

 

吾亦紅ぽつんぽつんと気ままなる            細見綾子

 

生まれたるままの身がよし吾亦紅            福田甲子雄

 

一病に仕ふ余生や吾亦紅                 角川源義

 

綾子の忌壷に高きは吾亦紅                滝沢伊代次



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10月 5日

2010-10-05 00:38:02 | Weblog

            ( 新蕎麦・走り蕎麦 )

 

新蕎麦と書かれし紙の白さかな           磯野外美子

 

山国や新蕎麦を切る音迅し              井上雪

 

六十里越の一里の走り蕎麦              橋本榮治

 

待たさるる間合ひよろしき走り蕎麦          八染藍子


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10月 4日

2010-10-03 23:55:10 | Weblog

            ( 雑茸・菌・茸 )

 

古くは「たけ」「くさびら」と呼ばれ「きのこ」が季語になったのは江戸時代初期から
松茸・椎茸・初茸・舞茸などなど固有名詞で詠まれないものは、いわゆる雑茸
(ぞうたけ)と呼ぶ

 

月山の茸づくしの三の膳                     黒田杏子

 

山寺に僅かな茸干してあり                    高原一子

 

孤客とて樹海に生いし初きのこ                  古沢太穂

 

笑ひきの子山気の渦をなせりけり                伊藤白潮

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10月 3日

2010-10-03 01:33:51 | Weblog

            ( 巾着田 彼岸花 )

 

今週が見頃の最終と聞いて、日高の巾着田へ連衆のTさんを無理やりお誘いして
行って参りました 3年前の9月頃にも一度来てその群生に驚きましたが
今回も素晴らしい色彩とその人出に圧倒されてきました
楽しみの鉄漿蜻蛉には出会えませんでした
彼岸花の赤とその茎の緑とは人間の目の補色対比の関係にあって、尚更印象深い
景色が生まれるのでしょうね

 木の小さな洞から真白な彼岸花が咲いています きっと球根を植えたのでしょう
 その木には茸も・・何だか毒々しいです

 

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10月 2日

2010-10-02 00:47:34 | Weblog

         ( 草の絮・べにばな襤褸菊 )

 

草の絮聖母の指にひと休み             朝倉和江

 

還らざる旅は人にも草の絮              福永耕二

 

産小屋に煮炊きの跡や草の絮            桜井天留子

 

草の絮けふ欠航の海へとぶ              細井みち



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