4月 10日

2021-04-10 06:17:18 | Weblog
                     4月9日 畑で出会った黄色い野菜の花
                            あぶらな・油菜


          春野菜だけでは無いのですが今畑一面黄色の花でおおわれています


     油菜にアゲハ春型かさむりて        高澤良一



          

             小松菜


     春日さす庭の小松菜薹立ちぬ        正岡子規



          

             ブロッコリー


     ブリッコリー弁当箱の中に森        田中祐巳子



          

             ケール 

          残念ながらケールの例句はネット上で探せませんでしたので、春菜の句を列記します



     布留の里春菜を滴みて時忘る        細見綾子


     春野菜糶落とされてみづみづし       鈴木真砂女


     春菜青し尼と泊りし伊豆の寺        長谷川かな女


     春菜摘むたのしさに顔上げもせず      岡本 眸


     すぐにじむ春菜の緑擂鉢に         有馬朗人


     春の菜のいろ淡からず加賀料理       鷹羽狩行


          三密を忘れなく 密閉、密集、密接を避けましょう
         そして手洗い、うがい、マスクの着用で自分と大切な人を守りましょう

    
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4月 9日

2021-04-09 06:09:16 | Weblog
                      山吹・八重山吹・白山吹・草山吹・濃山吹


     山吹の咲く頃といふ約したし           細見綾子


     能郷へ山吹の花なだれ咲く            上田博子


     かんむりに山吹の花稚児の舞           夏目悦江


     山吹のしだるる沢辺ザック解く          中野一灯


     山吹に遍き夕陽峠越ゆ              松本恵子


     山吹やほろほろこぼる砥部の里          三井あきを


     山吹をゆらして姥の棺出づ            八尋樹炎



          

               八重山吹


     一亭に一客のかげ濃山吹             鷲谷七菜子


     山吹や凭るるにある古柱             上野 泰


     山吹の白は騒がしからずして           後藤夜半 


     山吹の八重に漁師の妻姙む            右城暮石 


     枝道に枝道折るるやまぶき草           石川桂郎


     暮れてゆく猫間障子の濃山吹           山口青邨


     山吹の一重の花の重なりぬ            高野素十


     山路きて山吹白く顔黒し             政岡子規 




          

               白山吹


          

               山吹草(草山吹)


           非常事態宣言が3月21日に解除となりました
         引き続き三密を忘れなく 密閉、密集、密接を避けましょう
         そして手洗い、うがい、マスクの着用で自分と大切な人を守りましょう
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4月 8日

2021-04-08 05:54:02 | Weblog
                       仏生会・灌仏会・降誕祭・花祭・花御堂・甘茶


     甘茶てふ語の甘かりし灌仏会           細見綾子


     地獄絵に鉦が響けり仏生会            栗田やすし


     葺きあげて百合のかをりの花御堂         福田邦子


     柄の反りし小さき柄杓や甘茶汲む         小島千鶴


     本堂の裏でピザ焼く仏生会            岸本典子


     沙羅の種まきて始まる花祭            篠田法子


     小柄杓を脇に二寸の甘茶仏            丹羽康碩


     御詠歌で迎ふ白象仏生会             澤田正子


     坊が妻作務衣に残る甘茶の香           谷口千賀子


     花まつり釈迦誕生の紙芝居            長崎真由美


     甘茶仏注げば御身ひかり出す           長谷川郁代


     幼子の顔より小さき甘茶仏            ころころ



          



     ぬかづけばわれも善女や仏生会          杉田久女


     おしろひの剥げたる稚児も花まつり        百合山羽公


     三叉路に立つ小旋風や仏生会           鍵和田釉子


     人無きに灌佛濡れて居給へり           水原秋櫻子


     くろがねの丹田ひかる甘茶仏           野澤節子


     佛母たりとも女人は悲し灌佛会          橋本多佳子


     園長の僧に戻りて灌仏会             田中純美



          

             甘茶の花

          アマチャは、ヤマアジサイの甘味変種で、ヤマアジサイの甘味のある成分変異株が民間で発見
          されたものとされています。歴史はまだ新しく、江戸時代あたりから民間薬として利用され始めました。
          甘いお茶といえば、中国原産の「甜茶」がありますが、バラ科の植物
          甘茶はユキノシタ科の落葉性の低木で、葉を生薬として用います



          非常事態宣言が3月21日に解除となりました
         引き続き三密を忘れなく 密閉、密集、密接を避けましょう

         そして手洗い、うがい、マスクの着用で自分と大切な人を守りましょう



          

          4月8日午前中に東京大仏乗蓮寺に行って参りました
          いつもなら小さなポットに甘茶が振舞われるのですが、コロナ禍のご時世仕方有りません
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4月 7日

2021-04-07 05:55:53 | Weblog
                       郁子の花 ・ むべのはな


     壺にさす郁子の金葉二三片              飯田蛇笏


     郁子の花女竹に咲けり祓川              村田青麥


     深閑と南無極楽寺郁子の花              山村政子


     錦絵の戯文くづしに郁子の花             星野紗一


     女の瞳ひらきみつむる郁子の花            岸田稚魚


     夕空へ拡がる風や郁子の花              高原しげ子


     郁子の花師の玄関を明るくす             長崎真由美



               
                    花苺 ・ 苺の花



     翅伏せ蝶がおほへり花苺              水原秋桜子


     花いちご井戸水は手にこころよし          大井雅人


     どれもみな一番花や花苺              大山 清治朗


     岬より帰路は岐れて花苺              古館曹人


     石垣のほてりの去らず花いちご           鷹羽狩行


     ジグザグに妻の植ゑたる苺苗            藤田岳人




          

           非常事態宣言が3月21日に解除となりました
         引き続き三密を忘れなく 密閉、密集、密接を避けましょう
         そして手洗い、うがい、マスクの着用で自分と大切な人を守りましょう
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4月 6日

2021-04-06 06:14:41 | Weblog
                      花蘇枋・はなずおう・紫荊


     目を瞠る韓の仏や花蘇枋             中村あきら


     雨激し母亡き庭の花蘇枋             熊澤和代


     通院の山裾染むる花蘇枋             矢野愛乃


     花蘇枋会ふたび母は恋ばなし           鈴木美登利


     武家町に湯屋の暖簾や花蘇枋           中村たか




          



     いまはむかしのいろの蘇枋の花ざかり       飯田龍太


     紫荊咲きチャイナドレスを着てみたし       星野紗一


     予後の身に曇る小路の紫荊            柴田白葉女


     宿営や蘇枋一本の土の家             相馬遷子 


     紫荊花の重さを見せざりし            稲畑汀子


     雀の子蘇枋の花の中をとぶ            岡井省二


     むらさきの色を惜まず花蘇枋           飯島正人



          

           非常事態宣言が3月21日に解除となりました
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4月 5日

2021-04-05 05:59:14 | Weblog
                       にわとこ・接骨木の花


     接骨木の芽の出る雨と思ふかな           細見綾子


     接骨木の花のこぼるる登り窯            牧野一古


     接骨木の花にはじまる旧街道            長谷川せつ子


     やらずの雨接骨木微塵の花こぼす          内田ゆたか


     接骨木の花咲けり何かにまぎれんと         加倉井秋を


     接骨木咲いて耳標の青き兎たち           林 翔


     接骨木の花噴きあぐる立石寺            大坪景章



               

                  海棠・花海棠



     海棠のしたたる雨となりしはや           福永耕二


     問ふ人に花海棠と又答へ              稲畑汀子


     海棠の身を投げて咲きさかるなり          平井照敏


     海棠のよき窓あけて人住めり            及川 貞


     日の束となり海棠の花満開             福川悠子


     海棠の朱に染まりたる雨しずく           中山敏彦


     楊貴妃の化粧道具や海棠花             政岡子規



          

           非常事態宣言が3月21日に解除となりました
         引き続き三密を忘れなく 密閉、密集、密接を避けましょう
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4月 4日

2021-04-04 05:38:38 | Weblog
                    トキワマンサク・常盤金縷梅・紅花ときわまんさく


     まんさくは煙のごとし近よりても         細見綾子


     まんさくや故郷の山へ深く入る          矢野孝子


     金縷梅の一枝足せり大花瓶            奥山ひろみ


     まんさくの花の細やかマタギ村          長江克江


     金縷梅や炭焼窯の薄けむり            武藤光晴


     満開のまんさく見ゆる雑木山           加藤百世


     金縷梅や水車の廻る峡の寺            山本法子


     まんさくや手踊りめきし花咲かせ         田畑 龍


     まんさくの花のほぐるる石舞台          角田勝代


     金縷梅や民家の庭に城趾の碑           尾﨑 孝


     まんさくや荒れ放題の母の庭           熊澤和代



          



     まんさくに水激しくて村しづか           飯田龍太


     まんさくや笑みて歯欠けの山童           上田五千石


     金縷梅や太きウエスト笑ひ合ふ           鍵和田釉子


     まんさくに滝のねむりのさめにけり         加藤楸邨


     まんさくや一重瞼のいとこたち           柚木紀子


     雪嶺の襞しんしん蒼し金縷梅咲く          加藤知世子


     まんさくの貴船の奥へ下校の子           山本洋子



          

           非常事態宣言が3月21日に解除となりました
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4月 3日

2021-04-03 07:10:46 | Weblog
                        桜草・プリムラ・乙女桜


     桜草買ふ干拓地巡り来て           栗田やすし


     一杯のコーヒーの銭さくら草         細見綾子


     さくら草一葉井戸の錆袋           佐藤とみお


     ベランダに母咲かせたり桜草         小島千鶴


     婚の荷の着く庭桜草あふれ          久野和子


     漁師町小さき茶房に桜草           白鳥光枝


     桜草咲きて日差しの柔らかし         天野アイ子


     介護士のやさしき問ひやさくら草       清水聡子



          



     プリムラや給水塔は風の中          石田 波郷


     桜草買ひ来このごろ気弱にて         安住 敦


     夜の部屋に日向の色の桜草          片山由美子


     プリムラや眩暈のごとく昼が来て       岡本 眸


     仕合せは小さくともよし桜草         久保しん一


     プリムラは星のしづくに息づける       阿部みどり女


     咲き満ちて庭盛り上る桜草          山口青邨



          

           非常事態宣言が3月21日に解除となりました
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4月 2日

2021-04-02 05:59:25 | Weblog
                       花豌豆・豌豆の花・蚕豆の花・豆の花


     町裏は川のはかなさ花豌豆            細見綾子


     鉄線にからみ豌豆花奢る             沢木欣一


     放哉さんと島人呼べり豆の花           下里美恵子


     オカリナのまろき音色や豆の花          国枝洋子


     神主の小さき農園豆の花             武藤光晴


     母いつも畑のどこかに豆の花           金原峰子


     支柱ごと揺るる一畝花豌豆            市原美幸


     落人の住みつきし里豆の花            八尋樹炎


     口べたに活きて八十路や豆の花          朝比奈照子


     幼子の泣きまね上手豆の花            渡辺かずゑ


     塩田の風に濡れゐる豆の花            ころころ



          



     豌豆の咲く土ぬくく小雨やむ           飯田蛇笏


     窓開けてすぐあけばのゝ豆の花          鈴鹿野風呂


     快よき風の咲きくる花豌豆            高木晴子


     そら豆の花に大きな月上がる           小川軽舟


     蚕豆の花の吹降り母来て居り           石田波郷


     すがるもの風に探して花豌豆           豊田邦和


     そら豆の花の黒き目数知れず           中村草田男



          

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4月 1日

2021-04-01 05:51:45 | Weblog
                       四月馬鹿・エイプリルフール・万愚節


          エイプリルフールとは毎年4月1日には嘘をついてもいいという風習のこと。
          西洋にはじまり、そこから世界へと広がっていき、日本には大正時代に伝わり浸透してきたと
          言われています。日本ではエイプリル(4月)フール(馬鹿)を直訳して「四月馬鹿」と、嘘をつかれた人を
          指す言葉も使われています。ちなみに、中国では万愚節(ばんぐせつ)や愚人節(ぐじんふし)、
          フランスではプワソン・ダヴリル(4月の魚)とも呼ばれています。(ネットの知識をお借りしました)
          「嘘をついていいのは、4月1日の午前中だけ」というルールがあるそうです
          そして今日4月1日は西東三鬼の忌日です



     病院の帰りカツ買ふ四月馬鹿           沢木欣一


     四月馬鹿一日古書を入れ替ふる          栗田やすし


     礼状がわび状となる四月馬鹿           国枝隆生


     母の夢つづきが見たし四月馬鹿          太田滋子


     四月馬鹿監視カメラへ投げキッス         中野一灯


     百円で売る全集や四月馬鹿            坂本操子


     万愚節妻の返事が母の声             中山敏彦


     文字忘れ友の名忘れ四月馬鹿           山下智子


     家計簿の帳尻合はす四月馬鹿           岡島溢愛


     代名詞ばかりの会話万愚節            青木紫水


     警官にあいさつさるる四月馬鹿          片山浮葉


     エイプリルフール三億円の使い道         ころころ



          



     唇のうすき女や四月馬鹿             入船亭扇橋


     笑ひたるあとの涙や四月馬鹿           下村梅子


     万愚節踊る埴輪は口ひらく            鍵和田釉子


     蛸壺に藤壺宿る四月馬鹿             鈴木真砂女


     建替へに二度の引越し四月馬鹿          毛塚静枝


     糶られゐる魚の真顔や万愚節           片山由美子


     万愚節半日あまし三鬼逝く            石田波郷



          

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