3月 11日

2023-03-11 06:08:09 | Weblog
                         東北震災忌


          今朝は5時12分ころの小さな地震で目が覚めました 震源地は北海道日高地方
          昨晩に東北の大震災の画像をBSで見ていたせいなのでしょうか 敏感に反応しました
          まだ復興も完全では有りませんが 12年の月日が経ちました死者15,899人行方不明者2,529人
         (2023年3月現在)を出した東北震災忌です

          2011年3月11日(金)14時46分 私は小石川後楽園の涵徳亭での句会のさなかの被災でした
          被災といっても東北の比では有りませんが東京でもすべての交通機関が止まり、多くの帰宅難民が居り
          歩いて帰れる人も何時間もかけての帰宅です私も春寒の月夜を4時間以上を歩きました
          つい先日もトルコ・シリアでの大地震で5万5千人もの死者を出しました
          自然災害の前に人はなすすべもなく被災の仕方も「運がいい」で生き延びるほか無いのでしょうか?
          改めて被災で亡くなられたかたのご冥福をお祈りいたします



                  



          赤すぎるバラ東北の震災忌       栗田やすし


          起き抜けのめまひ東北震災忌      国枝隆生


          潮騒とまごふ風音東北忌        兼松 秀


          はくれんの空の青さよ東北忌      熊沢和代


          東北忌夕餉に和へし北寄貝       山﨑育子




                  


          地震(ない)激し沈丁の香に立ちつくす


          春寒の地を突き上ぐる余震なほ


          春寒し身ぬちに残る地震のゆれ


          黄水仙われも余震に揺れゐたり


          梅散らす地震に避難の人あまた          ころころ



          小石川後楽園をふくむこの文京地域は江戸幕府開闢のおりに埋め立てられた土地で大手町・丸の内の
          大名屋敷の在った辺りでは安政の大地震(1855年)で多くの家屋が倒壊した所です


                  



          以下はいずれも2011年10月から2012年3月までの朝日俳壇から選ばれた俳句です



          被曝圏ああこんなにも蕗の薹            結城良一


          虎落笛さえも絶えたり津波後(芦屋市)      酒井涌水


          福島のコメが泣いてる寒さかな (香取市)     関 沼男


          復興の合図のごとく梅一輪 (佐賀県有田町)     池田 覚


          冬ざれの福島に住む夢のごと (伊達市       林 ふゆ子




                  


             今日も日本全国で9,103人のコロナ感染者の発表が有りました、
          どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマス昨ク・手洗いを
          心がけましょう 
            ( 前週同曜日比 -1,380 人 )  一部サイトから資料お借りしています
  
      
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3月 10日

2023-03-10 06:30:15 | Weblog
                       蝌蚪の紐・おたまじゃくし・蛙の子



          蝌蚪の陣金剛杖ではげませり           沢木欣一


          蝌蚪生れて手のひら熱く子と夕          細見綾子


          少年ににきびや恋や蝌蚪に足           斉藤眞人


          山畑の水場に生れし数珠子かな          夏目隆夫


          蝌蚪さわぐ棚田に映ゆる山の影          牧 啓子




                  



          いそいで踏みつぶすまいぞ蛙の子         種田山頭火


          ある夜ひそかにいのち無数の蝌蚪の紐       山口青邨


          黒づくめおたまじやくしに水浅し         石川桂郎


          蝌蚪の紐じゆげむじゆげむと続きをり       鍵和田釉子


          こぼしては掬ふ光と水と蝌蚪           能村登四郎




                  

            今日も日本全国で9,821人のコロナ感染者の発表が有りました、
          どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマス昨ク・手洗いを
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3月 9日

2023-03-09 05:46:26 | Weblog
                         すかんぽ・酸模・すいすい



          タデ科の多年草で茎は高さ三十から八十センチほど。子供のころに茎をちぎって噛み、その酸っぱい味を
          いまでも覚えが有ります 花期は仲春4月ごろからです



          鞠子宿すかんぽを折りとろろ待つ          細見綾子


          すかんぽやひがな水鳴る母の里           下里美恵子


          すかんぽの土手に干さるる狸皮           国枝洋子


          花すいば鉄砲狭間の高さなる            石原進子


          すかんぽや首を傾げし六地蔵            山田悦三




                  



          春もはやすかんぽ長けし畦ばかり          水原秋櫻子


          淋しさのあるとき惨め酸模噛み           岡本 眸


          酸葉噛んで故山悉くはろかなり           石塚友二


          すかんぽ土手いつの代どこでも子は馳けて      平井さち子


          都府楼趾すかんぽばかりはびこりて         菖蒲あや




                  



            今日も日本全国で11,720人のコロナ感染者の発表が有りました、
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3月 8日

2023-03-08 05:50:06 | Weblog
                      雪柳・小米花・こめやなぎ・えくぼ花



          雪柳花みちて影やはらかき           沢木欣一


          墓にさせば早やも散りけり小米花        細見綾子


          暮るるほど白濃くしたり雪柳          櫻井幹郎


          咲き満ちて揺れやまぬなり雪柳         下里美恵子


          ジョギングの膝に触れたり雪柳         奥山ひろ子




                  



          雪柳ふぶくごとくに今や咳く          石田波郷


          小米花殖えゆく産衣みなましろ         福永耕二


          水の上に出てうねり枝の雪柳          能村登四郎


          雪柳怺へ性なく散り急ぐ            西村和子


          長身に似合ふ和服や雪やなぎ          大島民郎




                  



            今日も日本全国で12,311人のコロナ感染者の発表が有りました、
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3月 7日

2023-03-07 06:09:05 | Weblog
                              小綬鶏



          今ごろの散策の楽しみに野鳥との出会いがあります。人間の勝手で季語になってしまっていますが、眼白(夏)
          翡翠(夏)頬白(春)鶺鴒(秋)鵯(秋)四十雀(夏)等など・・・
          今の季節でも見かけ、その声も楽しませてくれます。
          平日の鎌倉のはけの道などは人も少なく、野鳥を楽しむには最高です。時たま草むらからシャシャと
          掃くような音がします,
          眼を凝らしてみると小綬鶏が草の中を嘴で掻き分け、虫や木の実を漁っています。最初は雉鳩だろうと思って
          いましたが,よく見ると小綬鶏でした。 俳句をするようになって野鳥への感心も深まりこれも俳句のまわりを
          楽しむことなのでしょうね。



          小綬鶏の妻恋ひ節のちよつと来い         沢木欣一


          小綬鶏の鋭声響けり政子の井           栗田せつ子


          小綬鶏や明治の巡査身じろがず          武藤光晴


          小綬鶏や日の斑ゆたかに波郷句碑         伊藤範子


          小綬鶏や黒き砂噴く富士の水           平松公代




                  



          小綬鶏に呼び起こされし寮泊まり         栗田やすし


          空白み小綬鶏愛を高らかに            林 翔


          小綬鶏に呼ばれどほしや昼の酒          矢島渚男


          小綬鶏や朝日うつろふ旅の膳           下村ひろし


          はけの径小綬鶏の声せはしかり          佐久間俊子




                  




            今日も日本全国で4,150人のコロナ感染者の発表が有りました、
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3月 6日

2023-03-06 07:34:09 | Weblog
                             啓 蟄 



         3月6日頃(2023年は3月6日(月)〜3月20日(月)です)。および春分までの期間。太陽黄径345度雨水から数えて
         15日目頃。 、二十四節気の第3
         啓は「ひらく」、蟄(ちつ)は「土中で冬ごもりしている虫」の意味で、大地が暖まり冬眠していた虫が、
         春の訪れを感じ、穴から出てくる頃。菰(こも)はずし を啓蟄の恒例行事にしているところが多いですね。
         まだまだ寒い時節ではありますが、一雨ごとに気温が上がり、日差しも徐々に暖かくなってきます。
         春雷がひときわ大きく(虫出しの雷=春の季語)なりやすい時季でもあります。



          啓蟄や天使の声のひきがへる           沢木欣一


          啓蟄や野菜サラダを山盛に            河原地英武


          籠を編むひご啓蟄の地に撓ふ           都合ナルミ


          調教の鞭啓蟄の地を打てる            矢野孝子


          啓蟄や重機蠢く丸の内              武藤光晴


          啓蟄や水琴窟に耳すます             ころころ




                  



          啓蟄や怒りて折りしペンの先           福永耕二


          塵取に啓蟄の虫あるあはれ            林 翔


          啓蟄の花屋から水流れけり            大島雄作


          啓蟄や指輪廻せば魔女のごと           鍵和田釉子


          啓蟄の虻はや花粉まみれかな           星野立子


          海女小屋に啓蟄の日の荒莚            角川春樹




                  



            今日も日本全国で8,665人のコロナ感染者の発表が有りました、
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3月 5日

2023-03-05 06:10:30 | Weblog
                          連翹・いたちぐさ



          成熟した果実を蒸して乾燥させて、解熱剤、消炎剤、利尿剤、排膿剤として利用される。
          奈良時代に書かれた「和名抄(わみょうしょう)によると「イタチグサ」の名前で生薬として売られていた。
         (と言うことです。ネットの知識です)



          連翹が色めきわたり明日を待つ          細見綾子


          連翹や一日富士の裾かすむ            栗田やすし


          咲きみちて連翹の枝地を這へり          佐藤きぬ


          図書館の窓連翹の花明かり            谷口千賀子


          連翹を戸口に峡の一戸かな            夏目隆夫




                  



          連翹や蛭ケ小島は石ばかり            林 徹


          童画展連翹の黄がここに撥ね           福永耕二


          目に立ちて連翹ばかり遠敷郡           森 澄雄


          連翹の一枝づゝの花ざかり            星野立子


          連翹や真間の里びと垣を結はず          水原秋櫻子




                  


            今日も日本全国で10,378人のコロナ感染者の発表が有りました、
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3月 4日

2023-03-04 05:53:41 | Weblog
                     沈丁花・沈丁・瑞香(ずいこう)・白沈丁



          三大香木と言われています、香りの強い花をつける3つの樹木のことですが春はジンチョウゲ。夏はクチナシ。
          秋はキンモクセイです。この3つの樹木が三大香木と呼ばれています。



          母の声思ひ出せずよ沈丁花            栗田やすし


          杖抱いて眠れる人や沈丁花            河原地英武


          沈丁や夕映え淡き壬生の路地           伊藤範子


          長旅を沈丁の香に迎へらる            大倉カツ江    


          沈丁や記憶の母の割烹着             武藤光晴




                  



          沈丁花はじめて匂ふ夜の外出           細見綾子


          一歩ゆき一歩もどりて丁字の香          星野立子


          こちらむく丁字の風になやましき         阿波野青畝


          尾のながき猫のまつはる白沈丁          横山房子


          一片を解き沈丁の香となりぬ           稲畑汀子


          妻植ゑし沈丁の香のいまもあり          森 澄雄




                  



            今日も日本全国で10,483人のコロナ感染者の発表が有りました、
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3月 3日

2023-03-03 05:36:40 | Weblog
               ひな祭り・雛の日・桃の日・桃の節句・上巳(じようし)の節句



          雪の底眼を病む母や雛祭             沢木欣一


          窓際に産着干したる雛の間            河原地英武


          母とゐて桃の日の風やはらかし          栗田せつ子


          紙雛に髪の細さの眉描く             丹羽康碩


          金色の小さき烏帽子や土鈴雛           鈴木信子


          雛飾我楽多の壺片づけて             ころころ




                  



          雛の日に秩父自ねんじょすりおろす        細見綾子


          厨房に貝があるくよ雛祭             秋元不死男


          手にうけてかぐはしきもの吉野雛         吉田鴻司


          ひざまづき飾る高さに官女雛           片山由美子


          部屋中が匙に映りぬ雛祭             正木ゆう子


          うららかや土の男雛のはね眉毛          野澤節子




                  


                  




            今日も日本全国で11,516人のコロナ感染者の発表が有りました、
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3月 2日

2023-03-02 05:55:42 | Weblog
                        春蘭・ほくり・ほくろ・はくり



          春蘭が咲き出て春をうたがはず          細見綾子


          人送り来て春蘭に屈みたる            矢野孝子


          指ほどの春蘭ひらく古窯址            伊藤範子


          春蘭の和紙のごとくに花芽透く          中根多子


          春蘭の塩漬け甘き香を放つ            山本悦子




                  



          春蘭や暗きに打てる紙砧             水原秋櫻子


          春蘭の呆け花ある山路かな            山口青邨


          春蘭の香に帰り来て落ちつきぬ          加藤秋邨


          薄照りの陽に春蘭のもの憂しや          桂 信子 


          春蘭やのけぞる岬の濤けむり           角川源義




                  



            今日も日本全国で13,798人のコロナ感染者の発表が有りました、
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