6月 10日

2023-06-10 06:46:18 | Weblog
                           時の記念日・時の日


          時の記念日は毎年6月10日と定められています。 これは、671年4月25日に天智天皇が「漏刻」と呼ばれる
          水時計を建造し、はじめて太鼓や鐘の音によって時刻を人々に知らせたという「日本書紀」の言い伝えに
          基づいています



          時の日や外せば重き腕時計            櫻井幹郎


          時の日や改札口で待ちぼうけ           古賀一弘


          時の日や遺品の時計遅れがち           鈴木満里子


          時の日の流るる雲を見てゐたり          近藤文子


          しゃっくりと時の記念日過ごしけり        ころころ
 




                    

                      とけい草



           時の日の時をゆるやか明治村           遠藤若狭男


           早起きの雀も時の日なりけり           岸風三樓


           初産は時の初記念日花あやめ           渡辺 照子


           時の日やありて舟和の芋羊羹           八木林之介


           時の日の刻偽らぬ発車ベル            後藤春翠




                    



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6月 9日

2023-06-09 06:42:38 | Weblog
                       六月に見る黄色い花々


          ① 弟切草・おとぎりそう

          和名の由来は、この草を原料とした秘薬の秘密を漏らした弟を兄が怒りのあまり斬り殺したという伝説から
          きている。 煎じたものを生薬の小連翹(しょうれんぎょう)といい、
          切り傷の止血薬や鎮痛薬として用いる。オトギリソウ科オトギリソウ属の多年生植物。


          弟切草歩けば思ひやさしかり         宮坂静生


          弟切草日照雨に金の蕊張れり         山田春生


          弟切草城址の山のをちこちに         花田由子



                    

                    ② 春菊


          鄙の子がしんぎくの花摘み進む        細見綾子


          春菊の大きな花は黄が褪めし         高野素十


          春菊が咲いてともかく妻で母         池田澄子




                    

                    ③ 麒麟草・きりんそう  ベンケイソウ科に属する多年草



          帰省子のみやこ恋しき麒麟草         森 澄雄


          郵便函空らの日つづき麒麟草         槫沼けい一


          漂へる石工一団麒麟草            水野真由美




                    

                    ④ 未央柳・美容柳・金糸桃・美女柳.  オトギリソウ科に属する多年草



          又きかれ未央柳とまた答へ          星野立子


          子規庵の庭に明るし金糸桃          市原美幸


          そよ風と遊べる未央柳かな          加藤ゆうや




                    



                    ⑤ 金糸梅  オトギリソウ科オトギリソウ属の半落葉小低木


          金糸梅明るき雨となりにけり        中村姫路



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6月 8日

2023-06-08 06:55:55 | Weblog
                         とまと・蕃茄・青トマト



          初蝶を見たりトマトだけの昼餉            細見綾子 


          風垣を二重に能登のトマト畑             矢野孝子


          塩振つて初生りトマト頬張れり            藤田岳人


          鈴生りのトマト小粒や基地の畑            砂川紀子


          トマト熟る海より低き干拓地             平松公代


          起き抜けに摘む鉢植ゑのミニトマト          鈴木真理子




                    



                    



          青トマトすくすく伸びし童女の背           相馬 遷子


          虹たつやとりどり熟れしトマト園           石田波郷


          妻も濡る青き蕃茄の俄雨               山口誓子


          古書街に日は昇りけり青トマト            斉藤夏風


          千万の宝にたぐひ初トマト              杉田久女


          二つ三つふぐり下りに青トマト            石塚 友二




                    



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6月 7日

2023-06-07 05:42:07 | Weblog
                                青葡萄



               季語青葡萄=未成熟の葡萄の事 青く成熟した葡萄ではない



          青ぶだうの中に一粒青錆びて           細見綾子


          青葡萄一房ごとに影やどす            牧 啓子


          アルプスの風に粒立つ青葡萄           豊田紀久子


          湧水の溢るる暮し青葡萄             中川幸子


          教会の点字の聖書青葡萄             日野圭子




                    



          やうやくに倦みし帰省や青葡萄          水原秋櫻子


          まだ誰も触れない涼気青葡萄           今瀬剛一


          雨粒のままに雨来て青葡萄            岡本 眸


          一房の葉にかくれたる青ぶだう          上野小百合


          青葡萄山から村の時計読む            大峯あきら




                    


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6月 6日

2023-06-06 06:31:24 | Weblog
                          梅干す・干梅・梅漬



          平林寺洗ひ乾かす梅干壷             細見綾子


          梅を干す鵜籠の厚き板渡し            栗田やすし


          梅漬くる藻屑混ざりし能登の塩          都合ナルミ


          塩噴いて母の梅干古りにけり           関根切子


          一人居や三日三晩の夜干梅            竹中和子


          干し梅や真昼静かな妻の留守           渡辺慢房




                    



                    



          梅を干す真昼小さな母の音            飯田龍太


          梅漬けて紅き妻の手夜は愛す           能村登四郎


          一生の残り時間の夜干梅             岡本 眸


          干梅をほめてつまみぬ配達夫           中嶋笑子


          悪心きざす夜の干梅のきつい匂ひ         菖蒲あや


          梅を干す笊に筑波のきつね雨           弦巻淑子




                    



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6月 5日

2023-06-05 05:53:39 | Weblog
                           南瓜の花・花南瓜


          花南瓜角逞しき島の山羊             栗田やすし


          授粉せり南瓜の花を広げつつ           藤田岳人


          神の田に蔓伸ばしたり花南瓜           篠田法子


          稲藁を敷かれ南瓜の花盛り            市原美幸


          花南瓜近江水路に蔓延ばす            小栁津民子


          境なき本家と分家花南瓜             上村龍子




                    



          
          母の鍬いつも戸口に花南瓜            伍賀稚子


          花南瓜農夫に読まれ本白し            秋元不死男


          花南瓜黄濃しかんばせ蔽うて哭く         三橋鷹女


          見捨てられ雨の南瓜の花小さし          菖蒲あや


          咲き初めて雄花ばかりや花南瓜          河本遊子


          湯治婆腰紐一つ花南瓜              遠藤梧逸





                    


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6月 4日

2023-06-04 06:12:57 | Weblog
                       浜木綿・浜万年青・文珠蘭・はまゆう




          浜木綿の簪ゆれて海青し             細見綾子


          浜木綿に雨走り来る岬かな            下里美恵子


          浜木綿や握る切符の潮湿り            幸村志保美


          浜木綿咲く神社に祀るくじら石          嶋田尚代


          浜木綿や何処でも止まる浦のバス         八尋樹炎


          浜木綿や開けつ放しの蜑の家           山本法子




                    

                      (アフリカ浜木綿)


                    

                      (インド浜木綿)



          浜木綿を一鉢育て遺しける            沢木欣一


          印度浜木綿の花の向くところほつかり月      加藤秋邨


          身を裂きて咲く浜木綿と思ひけり         雨宮きぬよ


          浜木綿やひとり沖さす丸木舟           福永耕二


          少女まづ脚みづみづし浜おもと          香西照雄


          貯木場にも入口に浜おもと            右城暮石
 




                    



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6月 3日

2023-06-03 08:14:55 | Weblog
                     蝸牛・でで虫・でんでん虫・かたつむり



          かたつむり婚十年の二階住み         栗田やすし


          医務室の曇りガラスに蝸牛          河原地英武


          山頭火句碑に角出すかたつむり        下里美恵子


          終ひの地の二人暮しや蝸牛          国枝隆生


          かたつむり猫が一瞥して通る         矢野孝子


          進むとき殻立て直す蝸牛           荒川英之




                    


                    



          ででむしやダムに長居の袋雲         秋元不死男


          人に似てかなし天気の蝸牛          星野立子


          かたつむり十日の雨をなほ倦まず       山口青邨


          一つ葉に一つのあるじ蝸牛          阿波野青畝


          呼び馴れて女淡しや蝸牛           藤田湘子


          かたつむり甲斐も信濃も雨のなか       飯田龍太




                    



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6月 2日

2023-06-02 05:55:21 | Weblog
                    梅雨・ついり・梅天・梅雨空・五月空・旱梅雨



          枕木を叩くつるはし梅雨に入る          細見綾子


          梅雨兆す書棚に空の貯金箱            栗田やすし


          屏風絵の銀の剥落梅雨に入る           河原地英武


          梅雨鴉一声鳴いてそれつきり           下里美恵子


          寺田屋に深き弾痕旱梅雨             岸本典子


          つゆ入りの風なまぐさし桶狭間          加藤ゆうや




                    



                    



          抱く吾子も梅雨の重みといふべしや        飯田龍太


          梅雨の闇小さき星は塗りこめて          福永耕二


          ひとの句が心占めをり梅雨入り前         林 翔


          大津絵の墨色にじむ梅雨入りかな         宇多喜代子


          千人の着席の音梅雨深し             奥坂まや


          ふところに乳房ある憂さ梅雨ながき        桂 信子




                    




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6月 1日

2023-06-01 05:40:19 | Weblog
                           額の花・額紫陽花



          額の花ひすいの花粉葉にこぼれ          沢木欣一


          寡婦たりし母が好みし額の花           栗田やすし


          雨雲の走る坂道額の花              塩坂恵子


          額の花咲きあふれたり土管坂           鳥居純子


          よろずやの間口一間額の花            雨宮民子




                    



                    



          僧恋うて僧の憎しや額の花            橋本多佳子


          額の花こころばかりが旅にでて          森 澄雄


          厨にも妻の書架あり額の花            町田しげき


          きらめきは風の木洩日額の花           稲畑汀子


          眼を病みし片くらがりや額の花          鷲谷七菜子




                    




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