11月 10日

2024-11-10 04:38:28 | Weblog

                     返り花・帰り花・狂ひ花・忘れ花・狂ひ咲き

 

 

 

             帰り花(かえりばな)とは、11月頃の小春日和に、桜、梅、梨、躑躅などの草木が本来の季節と

             異なって咲かせた花のこと。 ひとが忘れた頃に咲くので、「忘れ花」といった言い方もされる。

            「返り花」とも書き、「二度咲」「狂い咲」ともいう。 また、帰り花には、遊女が再び遊郭に勤めに出る

             意味もある「返り花」は元の状態に戻ることで「帰り花」は元の所に戻ること、上手に使いこなせれば

             句の詩情も広がるのでしょう簡単なようでなかなか奥深い季語ですね  

            ( 知識はサイトからお借りしました )

 

 

 

                

 

 

 

          ぐみの木に返り花あり花川戸        細見綾子

 

          水戸公の二畳の書斎返り花         栗田やすし

 

          山の日の翳りやすさよ返り花        下里美恵子

 

          吉野への標ほぐるる帰り花         野島秀子

 

          古稀祝ふ山のホテルや帰り花        森 敏子

 

          磔刑跡赤きつつじぼ返り花         鈴木まつ江

 

 

 

                     

 

 

 

          日和見の漁師が家や帰り花         河東碧梧桐

 

          帰り咲くつつじやさしや紅さして      山口青邨

 

          忘れ花わがマドンナも猫背かな       小原樗才

 

          はまゆふもまた返り咲く捕鯨の地      友岡子郷

 

          たしかなる老木の命返り花         下村梅子

 

          はまゆふもまた返り咲く捕鯨の地      友岡子郷

 

 

 

                

 

 

 

                 サイトから一部資料・写真お借りしています 

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11月 9日

2024-11-09 04:42:57 | Weblog

                          白菜・山東菜・山東白菜

 

 

 

             今日明日と板橋区の農業祭 ここのところの野菜の値上がりに多くの

             来場が有るのでしょう ころころも家計の為に即売所に並びます

 

 

                

 

 

 

          白菜の尻つややかに積まれあり       下里美恵子

 

          白菜を着けこむ庭や湖見ゆる        福田邦子

 

          白菜を供へ明かるき飛鳥仏         沢田充子

 

          白菜の尻を朝日に並べ干す         国枝洋子

 

          色褪せて白菜畑にころがれり        佐藤きぬ

 

          大白菜ばさつと割りて縁に干す       青山美佐子

 

 

 

                 

 

 

 

          白菜の山に身を入れ目で数ふ        中村汀女

 

          鍋煮立つしゆんと白菜放り込む       星野 椿

 

          山の神と云はれ白菜漬上手         渡辺恭子

 

          水あがる白菜夜雲真珠色          石田あき子

 

          丸洗いする白菜と腕時計          永瀬千枝子

 

          大白菜かがやく芯に刃を入るる       村田 脩

 

 

 

                     

 

                       白菜の花(春)

 

 

                     サイトから一部資料・写真お借りしています 

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11月 8日

2024-11-08 05:28:06 | Weblog

                       大根・大根畑・大根売・大根引く

 

 

 

                     

 

 

 

          編集者練馬大根さげ来たる         沢木欣一

 

          うつし世をかなしみゐたる大根煮て     細見綾子

 

          一畝の大根を引き息切らす         栗田やすし

 

          目が合ひて狸逸れゆく大根畑        清水弓月

 

          農学生泥大根を持ち帰る          太田滋子

 

          大根引く尻のぶつかる貸し畑        ころころ

 

 

 

                

 

 

 

          大根引き 大根で道を 教えけり       小林一茶 

 

          流れゆく大根の葉の早さかな        高浜虚子

 

          伊勢大根斎宮趾に肥えにけり        阿波野青畝

 

          二股のをかしの大根は神にささぐ      山口青邨

 

          坊さんのにこにこ顔や大根市        星野麥丘人

 

          大根に金賞つきて農業祭          福川悠子

 

 

 

                     

 

 

                      サイトから一部資料・写真お借りしています 

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11月 7日

2024-11-07 04:38:44 | Weblog

                       立冬・冬立つ・今朝の冬・冬に入る

 

 

 

          暑い暑いと言っていたのが嘘の様です 今日は立冬

          立冬は二十四節気のひとつで、冬が立つと書くように、冬の兆しが見え始める頃。

 

 

 

                     

 

 

 

          立冬のことに草木のかがやける           沢木欣一

 

          冬来れば母の手織りの紺深し            細見綾子

 

          誓子見し沖にタンカー冬に入る           国枝隆生

 

          風紋にわが影長し冬に入る             栗田せつ子

 

          手の甲に伸ばすクリーム今朝の冬          太田滋子

 

          立冬やブーツで歩く石畳              関根切子

 

 

 

                

 

 

 

          冬が来る隙間だらけの深山より           飯田龍太

 

          今朝冬の日当りそめし手水鉢            富安風生

 

          ガスの炎の力揃ひて冬に入る            岡本 眸

 

          鯖雲もすでに大鱗冬立つ日             福永耕二

 

          内緒話する子の手より冬来たり           谷口桂子

 

          冬に入る平等院の水の皺              原 コウ子

 

 

 

                     

 

 

                      サイトから一部資料・写真お借りしています 

 

 

 

          

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11月 6日

2024-11-06 04:45:11 | Weblog

                            冬菫・寒菫

 

 

 

                     

 

 

 

          

          言葉少き日の縁下の冬すみれ          細見綾子

 

          教会の庭に屈めば冬すみれ           栗田やすし

 

          城郭の日当たるところ冬すみれ         武藤光晴

 

          燭揺るるガラシャの墓や冬すみれ        松原 香

 

          冬すみれ潮騒の音吹き上ぐる          服部鏡子

 

          椅子ひとつほどの日溜り冬すみれ        ころころ

 

 

 

                

 

 

 

          

          犬より荒き少年の息冬すみれ          鍵和田釉子

 

          ふるきよきころのいろして冬すみれ       飯田龍太

 

          子を生まぬこと冬菫愛さぬこと         夏井いつき

 

          冬すみれ汝も平家の裔として          津田清子

 

          しやがむとき女やさしき冬菫          上田五千石

 

          勝ち牛も負け牛も踏む冬すみれ         石 寒太

 

 

 

                     

 

 

                      サイトから一部資料・写真お借りしています 

 

 

 

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11月 5日

2024-11-05 04:55:19 | Weblog

                        酉の市、酉の町、三の酉、熊手市

 

 

 

                

 

 

 

          酉の市は、11月の酉の日(十二支)に、浅草の酉の寺をはじめ関東各地で行われる、開運招福・商売繁盛を

          願う祭りです。江戸時代から続く年中行事で、「春を待つ 事のはじめや 酉の市」と芭蕉の弟子其角が

          詠んだように、正月を迎える最初の祭りとされていました。酉の市の始まりは、江戸近郊の花又村

         (現在の足立区花畑にある大鷲神社)であるといわれています。当初は近在の農民が鎮守である「鷲大明神」に

          感謝した収穫祭でした。祭りの日、氏子たちは鷲大明神に鶏を奉納し、終わると集まった鶏は浅草の

          浅草寺まで運び、観音堂前に放してやったといわれます。

 

 

 

                

 

 

 

          裸灯におかめ艶めく酉の市         中野一灯

 

          おかめ市ギャルの売子の長睫        武藤光晴

 

          大熊手掲ぐ女の力こぶ           篠田法子

 

          裸火に熊手の千両箱光る          佐藤とみお

 

          リヤカーに熊手積みゆく酉の市       菊池佳子

 

          丼をはみ出す海老や酉の市         ころころ

 

 

 

                

 

 

 

          お酉樣の熊手飾るや招き猫         正岡子規

 

          此頃の吉原知らず酉の市          高浜虚子

 

          しかと立つ火消韆や酉の市         水原秋櫻子

 

          酉の市行かず仕舞の水仕事         菖蒲あや

 

          酉の市むかし廓のありし闇         恩田秀子

 

          お多福の一人笑や酉の市          酒井土子

 

 

 

                     

 

 

 

           写真は浅草鳳神社の隣り長石寺の「なでおかめ」

           顎(あご)から時計回りになでれば物事が丸く収まると云うおかめはお多福とも言われ福が多く幸せを

           招く女性の象徴という事から縁起が良いとされ酉の市の縁起熊手にも江戸より飾り付けられています。

           おかめとは天宇津女命(アメノウズメノミコト)のことと言われております神様なんですね

 

 

                    サイトから一部資料・写真お借りしています 

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11月 4日

2024-11-04 06:28:36 | Weblog

                        枇杷の花・花枇杷 < 季=冬 >

 

 

 

                     

 

 

 

          妹病めりガラス戸越しの枇杷の花          沢木欣一

 

          枇杷の花久女の里の昏れはやし           栗田せつ子

 

          ふるさとの路地に迷へり枇杷の花          矢野孝子

 

          裏木戸に人来る気配枇杷の花            下里美恵子

 

          寄木屋の木屑の匂ひ枇杷の花            国枝洋子

 

          寺屋根に緑青浮けり枇杷の花            清水弓月

 

 

 

                

 

 

 

          旅に獲し言葉一つや枇杷の花            石田波郷

 

          枇杷咲きぬ面影知らぬ生母の忌           林 翔

 

          遠ざけし人恋ふ枇杷の咲きてより          鷲谷七菜子

 

          枇杷の花らしからぬこの純白は           夏井いつき

 

          鉄橋の影が白洲に枇杷の花             飯田龍太

 

          枇杷咲くやくろずむ梁の聖母像           原 俊子

 

 

 

                

 

 

                 サイトから一部資料・写真お借りしています  

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11月 3日

2024-11-03 04:45:21 | Weblog

                        文化の日・文化祭 ( 旧明治節 )

 

 

 

             文化の日(ぶんかのひ)は、日本の国民の祝日の一つである。日付は11月3日。 明治天皇の誕生日に

             あたり、明治期に天長節、昭和初期に明治節として祝日となっていた日です。

 

 

 

                     

 

 

 

          筆立に天眼鏡や文化の日            栗田やすし

 

          折紙の文化勲章文化の日            河村惠光

 

          百円の詩集売る娘や文化祭           中野一灯

 

          豆腐屋のラッパ高高文化の日          篠田法子

 

          校長が餅の手返し文化の日           長崎眞由美

 

          軋みつつ曲るトラムや文化の日         ころころ

 

 

 

                

 

 

 

          墨すれば埴輪のゆるる文化の日         秋元不死男

 

          明治節乙女の体操胸隆く            石田波郷

 

          明治節たからかに晴れ軽気球          成瀬桜桃子

 

          文化の日幹は画鋲をあまた刺          福永 耕二

 

          風入れの寺宝絵巻や文化の日          冨樫藤予

 

          よその猫雑草園に文化の日           山口青邨

 

 

 

                

                  鴫立庵

 

             300年以上続く俳諧道場、湘南発祥の地を示す史跡で西行法師ゆかりの地として知られる

             大磯鴫立沢のほとりに建てられています。庵内には、鴫立庵室、俳諧道場、円位堂、法虎堂、

             観音堂があり、80以上もの石造物が安置されています。

             京都の落柿舎、滋賀の無名庵と並び、日本三大俳諧道場といわれています。

 

 

 

                

 

 

 

                 サイトから一部資料・写真お借りしています  

 

 

 

           

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11月 2日

2024-11-02 04:26:03 | Weblog

                                冬桜

 

 

 

             晩秋から冬咲く桜の事・冬桜は十一月から翌年一月にかけて咲く白色の一重咲きで花も木も小さい

            (寒桜は緋寒桜のことで彼岸桜の変種)

 

 

 

                

 

 

 

          久遠寺の庭にかそけき冬桜         栗田やすし

 

          戦闘機低く飛ぶ町冬桜           国枝隆生

 

          しづもれる湖東三山冬ざくら        栗生晴夫

 

          秩父路の札所巡りや冬ざくら        花村すま子

 

          冬桜淡々として影持たず          上田博子

 

          嫋やかな吉祥天画冬桜           小原米子

 

 

 

                     

 

 

 

          冬桜三十畳を拭きあげて          夏井いつき

 

          涵徳亭はや灯点りし冬桜          清崎敏郎

 

          冬桜海に日の射すひとところ        岸田稚魚

 

          母癒えて言葉少なや冬桜          岡田日郎

 

          日の差して赤子の匂ふ冬桜         古見史子

 

          たましいのいくたび撓う冬桜        寺井 谷子

 

 

 

                

 

 

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11月 1日

2024-11-01 04:48:29 | Weblog

                           十一月・霜月・霜降月

 

 

 

                

 

 

 

          静かなる十一月は好きな月         細見綾子

 

          師の句碑に十一月の日差しかな       栗田やすし

 

          霜月や赤土乾く陶土山           則竹鉄男

 

          癒えし身に十一月の滝ひびく        栗田せつ子

 

          師は逝くけり十一月の鵜鋭声        片山浮葉

 

          川筋に十一月の月明り           江口ひろし

 

 

 

                

 

 

 

          十一月吉備路は塔と丸き山         大野林火

 

          今日よりは十一月の旅日記         星野立子

 

          少女の素足路地へすつ飛ぶ十一月      能村登四郎

 

          十一月潮のしぶきの橋点る         伊藤京子

 

          霜月や聖天さまに満ちし月         森 澄雄

 

          はきはきと十一月の雨蛙          日野草城

 

 

 

                     

 

 

 

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