幸彩学習塾 オフィシャルブログ

埼玉県久喜市にある幸彩学習塾のオフィシャルブログです。
日々の塾での出来事を綴ります。

ほめる教育から認める教育へ

2020年07月21日 01時44分22秒 | 受験・学校
先日、春日部共栄高校の学校説明会に行ってきました。コロナ禍で塾対象の説明会も延期や中止が相次ぐ中、久しぶりの説明会でした。

今回の説明で一番印象に残ったのは『ほめる教育から認める教育へ』という校長先生の言葉でした。
『ほめるというのは一時的なもの。それに対して認めるとは、永続的なもの。』
そんな話をされていたように思います。
これは私達教育に携わる者にとっては、大切にすべき言葉だと感じました。

子どもたちを育てていくための方法論は、いろいろとあると思います。その中で、ほめる教育というものが最近は注目されています。ただこの考え方、私は少し違和感を覚えたのも事実でした。

ほめる教育というのは理想的なように見えますが、言い換えれば、ほめるようなことを子どもがしたときに限り子どもに注目するというふうにも見えるからです。

もちろんこれは極論だと思うのですが、ほめるというところばかりに注目すると、子どもはほめられることばかりに気が行ってしまいます。そのために、ほめられるために頑張るということもおこり、過度なプレッシャーを感じたり、ほめられない自分はダメなんだと思ってしまうこともあると聞きます。


↑春日部共栄高校説明会@春日部市ふれあいキューブ
ソーシャルディスタンスの観点から、ライブ配信も同時に行われていました

それに対して『認める教育』とは、良くも悪くもその人を丸ごと受け入れていくということに思えます。
いいことをやった時だけほめてもらうのではなくて、いいことをやっても、うまく行かなくても、それはそれでいいと認めてもらえるのは、子どもたちとっては心強いのではないかと思います。

人にとって一番の苦痛は無視です。
注目されるために、わざと悪いことをする、そんな場合もあると聞きます。
でも、良くも悪くもその人のありのままを認めてあげることができれば、子どもたちは自分がそこに在ることに安心できるのではないかと思います。
そして、その安心感こそが子どもにとっては一番大切なのかもしれません。

今までほめる教育を推進するといった話は聞いたことがありましたが、『認める教育』を推進するいう話は、今回が初めてだったように思います。
認める教育がこれから注目されると個人的には思いますが、そのときに春日部共栄がその先駆者的な学校になっていたら、素晴らしいなあと思って説明を聞いていました。

ところで、この認める教育、当塾はきちんとできているのだろうかと、私自身振り返る良い機会になりました。

良いことをしたときはもちろんですが、うまく行かないとき、何かをしでかした時にもきちんと受け止めてあげられているか、もう一度私自身も生徒さんたちとの関係を見つめていきたいと思いました。

私自身にとっても、新たな発見や自分を見直すきっかけのある説明会だったと思います。

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