ニチレイなど13社と道内農家ら
民間シンクタンクの日本総合研究所と、流通大手のセブン&アイ・ ホ-ルディングスなど民間13社は2日、東京都内で、企業と農業 生産者、農協などが連携する協議会「次世代農業コンソ-シアム」 の設立総会を開いた。各社のノウハウを持ち寄り、高収益で、環境 に配慮した新たな農業ビジネスモデルを目指す。協議会には、食 品大手のニチレイや、植物工場による野菜生産を手がける鉄鋼大 手のJFEホ-ルディングスのグル-プ会社、商社、外食などが参加。 幅広い業界が農業ビジネスで連携組織をつくる例は珍しい。生産者 側は、道内を含む約50地域から生産者、農協、市町村が参加する。 協議会は通常より高価格で販売できる付加価値の高い農産物のニ -ズを調査した上で、販路拡大を図る。流通、食品、外食企業が協 力、卸売市場を経由せず直接ス-パ-などで販売するモデル事業を 2009年度から始める。また、家畜排せつ物や食品廃棄物を有機肥 料として活用した安心、安全な農業を低コストで行うモデル事業も実 施、付加価値のある農産物づくりを目指す。