話し好き

この頃タクシーに乗っても積極的に運転手さんに話しかけることはなくなっていた。今朝も少し目を閉じてゆっくりしようとしたのだが、運転手さんの方から天気について訪ねられ、そのままその街の観光政策はどうなっているのかという話まで発展した。

さて、帰り道は電車の時間もあり少し焦っていたのだが、いきなり「最近のタクシー車はベンチシートがない」との苦言を呈された。だが、それについて何の影響力も持たない身としては、ただただその場を繋ぐために相槌を打っていた。渋滞に巻き込まれることもなく、話はそれ以上発展もせずに駅に着いた。

もともと人と話すのが好きなのだろうが、その距離の取り方がわからず、安全サイドに避けてしまう。だが、タクシー内の会話は、眠っているだけよりも心地よかった。

ホームに上がり、発車ベルが鳴っていないことを確かめてから、売店で缶コーヒーと蒸しパンを買い、売店のおばさんに「寒いですね」と声を掛けると、笑顔が返ってきた。お腹は空いていなかったが、今日のような寒い日には温もりが必要だ。

繋がり

昨夜はかなりいろいろ話をした。イベントに関わりたくない気持ちと関わりたい気持ちとが交錯しつつ、自分の思いが次々に言葉になった。心の奥底では何かを求めているのだろう。

イベントでは、様々な役割を分担して行っている。それは社会も同じだ。入口はそれぞれ違っても、何らかの形で繋がっている。その繋がりを大切にできるなら、僕がイベントに参加する価値はある…って、なんだか偉そうに聞こえるが、正直そんな気持ちだ。