前に進む意味

世間一般では今日から三連休だというのに、ぼくはいつもと一緒の電車に乗っている。月曜日には会議の予定が入っていて、休みは明日だけである。

何を祝うこともなく毎日が淡々と過ぎていく。その繰り返しの中に、時に起伏がないでもないが、自分自身、それを好まない面もある。

なるべく他者の人生に関わらず生きていけば、穏やかに過ごせる。それでいいのかと自問しないでもないが、ぼくにはそれしかない。真っ青な空のように、掴み所のない男。笑顔の裏には何もない。そんな感じだろうか。

ただ、光に導かれ前へと進む。その先に何もなくても、前に進む機能しか持たないように、進む。

9月17日(金)のつぶやき

16:56 from Keitai Web
今日は早上がりして、映画を観て帰ろう。
20:39 from Keitai Web
映画『悪人』、良かった。感想はブログで。
by Kozy2inMarchen on Twitter

そして、誰もが

映画『悪人』を観た。
映画化されることを知って以来、ずっと楽しみにしていた。原作を読み終えたときに、この作品を映像で見たいと思っていた。いや、原作自体がかなりリアルな映像を脳の中で再構成させてくれた。だが、脚本家や監督次第で、映画化された作品はいかようにもなっていく。それは、原作を読む人それぞれの思いの違いと同じかもしれない。

妻夫木聡さん演じる主人公の祐一が自分自身を語る場面は極めて少ない。ただ、彼の表情や彼がいる家庭を観ながら、その気持ちがリアルに伝わってくる。樹木希林さん演じる祖母が自分の母にダブった。そして、僕は映画が終わるまでずっと祐一に感情移入していた。時に刹那的に女性を求めたくなることがなくはないが、その後の寂しさに耐えられず、むしろ孤独に戻ってしまう点は、彼の若さとの違いかもしれない。でも彼は、幼い日の辛い記憶を照らす灯台の下で、好きな人を愛することに気付いた。追い詰められた彼が彼女にした行為は、彼女を思ってのことだけに、辛く、悲しかった。でも、ラストシーンがそれを救ってくれたような気がする。

李相日監督は『フラガール』しか観たことがなかった。いい作品だと思ったが、先日NHKのBSで放送された『妖しき文豪怪談』の『鼻』を観て、ますます彼に興味を持った。そして、今日の『悪人』に大きく心を揺さぶられた。

『悪人』という言葉をきっかけに、自分自身を、そして大切な人を思う時間を持てたら、きっと明日につながっていくと思う。その人のことを好きならば、その人の「悪人」の部分も好きになれるだろうか。そんなことを考えながら、僕は孤独な夜を過ごす。

トン的

帰り道、食事をとろうと地下街を歩いたものの、金曜の夜に一人で入る店は限られ、結局電車に乗った。

先日テレビで見たトンテキの店が気になり、覗いてみると行列ができていて、躊躇した。だが、これから他の店を探す方が時間がかかると思い、最後尾に並んだ。

程なく…とは言えないが、割と早く席に着き、看板メニューとグラスビールを注文した。

今度は程なく、ジュージューと音を立てるトンテキが運ばれてきた。厚みのある肉にナイフを入れ、一口大にして口に運ぶ。そして、噛みしめた瞬間に「肉を食べている」実感が頭に直に伝わる。

いつもはどんな感じか知らないが、また寄ってみたいと思った。

人に優しい

午後は用事があり外出していた。海に近い、ちょっと古いオフィスビルだった。

用事を終え、エレベーターを横目に階段を降りていった。ふと、踊り場の照明に目が止まった。

新しいオフィスビルも悪くはないが、あまりにも無機質なところはどうだろう。このくらいのデザインの方が、人には優しい気がする。

9月16日(木)のつぶやき

19:51 from Keitai Web
涼しいのに汗ばむ。湿度が高いからだろうか。疲れは溜まる一方だ。
by Kozy2inMarchen on Twitter

不快の底

駅までの道で、傘を差していてもずぶ濡れになってしまった。まあ、傘がなければ歩けなかったわけで、こういう日は外に出なければいいのだろうが、そうもいかない。

服が濡れた上に、じめじめとした空気がまとわりつき、僕を不快の底に引きずり込もうとする。弱めにかかったエアコンが、辛うじてここに自分を立ち止まらせてくれている。だが、次の駅でどっと人が乗ってきたら…

今日はなるべくおとなしくしていよう。

言葉尻に

仕事の区切りが早く着いたのだが、確認事項があり、資料の整理をし始めた。だが、それは終わりなき闘いになるのでいい加減で切り上げ、手短に確認を終え職場を出た。

朝夕は涼しくなった。今も、駅までの道のりで汗を拭うこともなく、不快感をぶつける先がなくてイライラすることもない。

まあ、この猛暑が原因で傷害事件が起こったなどと聞いた記憶もないし、僕自身、暑さが原因で人に怒りの矛先を向けたこともない。紛争は暑いところでも寒いところでも、それほどでもないところでも起きている。

さて、今夜の寄り道先では怒りを抑えることができるだろうか。自分では大丈夫と思っても、言葉尻に現れてしまいそうだ。気をつけて望もう。

退屈

昨夜は久しぶりに傘を広げた。雨が降る前に帰宅するつもりが、寄り道したCDショップで必要以上に時間をかけてしまい、さらに近所のスーパーに寄っていたら、無視して歩くにはきつい雨が降り出していた。

今朝もその余韻が続いているのか、かなり涼しい。今までがかなり暑かったので、「涼しい」のほうの「かなり」はいらないかも…なんて、難しく考えなくてもいい。

そんなことをあれこれ考えていないと、満員の通勤電車で時を過ごすのは退屈だ。

9月14日(火)のつぶやき

19:57 from Keitai Web
小沢首相、見てみたかったな。
by Kozy2inMarchen on Twitter