Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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1歩下がって3歩進む・・・!?

2013-09-10 20:54:43 | Ferrari312T2
今日も穏やかな天候で過ごしやすい日でしたね。
午前中はお店の前の溝掃除などをしておりました、ザリガニがいっぱい居たのには少々驚きました。
そんな流れが有る溝じゃないのですが・・・。
取合えず捕獲して近所方に幼稚園に届けて頂きました。

朝昨日のブログを読み返しているとフロントタイヤのロゴが内側にずれているのを発見しました。
何度も見ていると目が麻痺してしまって問題の有る部分がわからなくなってしまう様ですね、これは早速やり直しですね。
ステンシルによる塗装は何度でもやり直しが効くのが良いですね、デカールだったらこうはいきません。
・・・デカールならずらして貼れるからこんなミスをしないという話しも有りますが・・・。
まずシンナーを含ませた綿棒でロゴを拭き取ります。

再度マスキングをしてブラシで塗装しました。

今度はいかがかな~?
ウ~ンまずまずの様ですねこれなら良いかな!

今日の組み立てはミッション上側のサスペンションを支えるステーとミッションケースを結ぶ補強のステーを取付けております。細かな部品ですが忘れる事無くきちんと取付けましょう。

次の組み立てはリアスタビライザーとリアのアップライトのリンクですが仮組はキットの物で行いましたがどうもこのエッチングのパーツは断面が四角いしペラッと一枚物で臨場感に乏しいからやっぱり作り直しをします。

0.4mmの洋白線を使ってリンクを作り直します。

この1本のリンクだけで4つの部品を組み合わせて作ります。

取付けてみますとこんな感じです、ちょっと長さ調節用のナットがオーバースケールですがエッチングの1枚よりもずっと良い様に思いますが・・・まあこれは個人の感想なので適当にスルーして下さい。

今日は作り直しが多いのでなかなか前に進めませんね。
次はリアウイングを差し替え式にする為にウイングステーに差し込み用のステーを追加しました。
このステーは外径1.2mmの真鍮パイプと洋白板を組み合わせた物でエッチングのステーにハンダ付けしました。
これでリアウイングのしたのステーに0.8mmの洋白線か真鍮線を仕込んでやれば簡単に付け替えられます。
但しこれ以上スペースが無いので1本のピンによって取付けしますのでクルクルと回ってしまう可能性が有りますがこれは致し方が無いですね(笑)

リアウイングのステーにテールランプを取付けます。
この頃のテールランプは形状が決まっておらず大きさも形もまちまちでして312T2の場合は丸い物が付いています。
この部品は・・・キットの部品で良い様ですね。
金属地の色ばかりの所に赤とかの色がつくと何となく華やかに感じますね。

ランプの裏側に僅かに出っ張りを付けました・・・照明の本体なんですね。

ここからランプの照明の為の電線も配線しておきます。
ランプが有るなら配線が無いと点灯する事が出来ませんからね~(笑)

この所集中的に312T2です

2013-09-09 19:19:39 | Ferrari312T2
この所集中的に312T2の組み立てを行なっています、これは仮組と違い集中して作業にあたらないと手順を間違ってしまう可能性が有るからです。仮組で間違ったらもう一度接着を解いてやり直せばそう逆戻りをしなければならないなどという事は有りませんので少し冒険的に新しい事にもチャレンジ出来るのですが最終組み立てとなるとそうはいきません。
間違えれば今までの多くの工程が無駄になってしまう可能性が有るからです。

さて今日も神経をすり減らしながら・・・最終組み立てを進めましょう。
まずはホイールです。
この時期のタメオのホイールはアルミの挽き物が多いのですが一見出来の良いホイールもよく見ると問題を抱えております。
下の画像をご覧下さい。
2つのホイール部品はリアホイールのインナーの部分なのですが右は未加工で左はリムの部分を加工してみました。
表側になるホイールにはリムの部分に段付き加工がしてあるのですがインナーの部分には切っただけで何の加工もされておりません。
実車では表側になる部分と同じ様に内側にも同じ様な加工がしてあります。
しかもこの車はフォーミュラーカーですのでホイールの内側も全部見えてしまいます。
箱車ならこれで十分なのですがフォーミュラーカーはやはりこちら側も加工をしないとダメですよね。

リムの加工が完了しましたので今度は簡易旋盤を使って磨きます。
実はアセトンに浸けていてアルミの表面が酸化してしまったのです。

最後の仕上げは綿棒を使ってコンパウンドで磨きます。手間はかかりますがピカピカにしたいですからね~。

ホイールの組み立てを始めました。
リアホイールのピアスボルトが付く部分は洋白板のエッチングですのでピカピカに磨いてホイルとの素材の違いをわかり難くしておきました。
センターのディスクは真鍮のエッチング製なのでそのままでもゴールドですが変色や酸化で色が変化する恐れが有りますからサフで塗ってゴールドで仕上げてあります。

ホイールにはビートストッパーが付いていますからこれもアルミパイプで作ります。
ご紹介を忘れていましたがホイールを磨く前にビートストッパーの穴は空けておきました。

余分なアルミパイプをカットして削り揃えればホイールの完成になります。

次はタイヤです。
タイヤはパターン付きのスリックタイヤをすでに自作しておりますのでそれを使用致します。
コチラがリアタイヤです。
トレッド面に斜めのディンプルが付いていますがいかがでしょうか?

そしてコチラがフロント用です。
これも自作したパターン入りのタイヤになります。数名の方から販売の予定をご質問頂いておりますが販売の予定はございませんので悪しからずご了承ください。タイヤを作っていると製作時間がますます無くなってしまいます、御待ち頂いている皆さんに迷惑がかかりますからね~。

このキットにはタイヤのロゴのデカールが付属していますが実車同様にエッチングのロゴパターンを使ってエアブラシでタイヤマークを塗りました。
やはりこの方が良い感じですよね。
下の画像はフロント用

コチラはリア用ですがタイヤの外径が違いますので同じエッチングのパターンは使えません、この白い文字はずれると大変見難く印象が悪くなりますから注意が必要ですね。

本日タイヤを仕上げたのはエンジン/ミッションとシャーシを接着したいからですね。
このマシンの構造上シャーシとエンジンとミッションに接続部分が有りましてここの角度が狂ってしまうと経験上車高が狂って来るのです。
そこでミッションとエンジンは先に接着しておいて仮にタイヤをリアサスペンションに仮止めしてから組み立て台に固定しておいたシャーシと接着する方法を取りました。
車高について書いておくと、シャーシはキットに入っていたスペーサーを使うと少々車高が高過ぎた(と言ってもこの時代のF-1はペタペタに低い訳では有りません)ので旋盤で2.2mmのスペーサーを作って固定しておきました。
2.2mmと言うとこれでも少し高過ぎると思われるかもしれませんがサイドのパネルは0.7mm程シャーシよりも下側までカバーしますので実質は1.5mm程の車高になります。
仮組していてこの順番が最良だと思ったからです。
とうぜんですがインストの順番とは全く違います・・・(笑)

雨は一段落かな??

2013-09-08 21:12:17 | Ferrari312T2
この所ずっと雨が降っていましてまるで梅雨の様だったのですがお昼頃から雨が上がって来まして少しですが青い空も見えています。
雲の間から見える青い空はかなり高い様に見えましていかにも秋の空・・・と言う感じですね。

きょうも312T2を組んでいます。
昨日に続いてエンジンを組んでいますが塗装の厚みが少し影響をして僅かでは有りますが・・・擦り合わせが必要になりますね。
本日はプラグコードを付けたいのですがフェラーリの水平対向12気筒エンジンはファンネルのまわりにFRPのインダクションボックスが付いていまして実車ではこの下にあるスロットルバルブの部分を通って来ているのですが模型的にはここを通す隙間が存在しないのです。
仕方が無いからこの部分に糸鋸で溝を入れておきました。

プラグコードの先、つまりプラグキャップを作ります。
フェラーリ312T2は丸いキャップなので外径が0.8mmのアルミパイプを短くカットしてリューターに固定してまわしながら両端を研磨してカットした時に出来たバリを落とし整形致します。
その後に両面テープで持ち手に固定してからウレタンサフ→タイヤブラックと塗装をいたします。

エンジン本体も部品を取付けてゆかなければないませんが一番最初に取付けるのはオイルフィルターです。
この部品もウレタンサフ→ホワイト→デカール→ウレタンクリアーと手間はかかっていますが上に付く部品の陰になって全然見えないのでは・・・と心配しています。

オイルフィルターを隠してしまう電子機器を固定するステーをとり付けてみます。
左右のインダクションボックスとの取り合いが有りますのでインダクションボックスを仮組してからステーを固定致します。

デスビにプラグコードを取付けてみました。
デスビの穴は0.3mmのキリで軽くさらっておきますと中に入った塗料を取り除く事が出来ますのでコードを差し込む事が出来ます。

デスビをクランクケースの上に取付けます。ここは強度が必要ですのでエポキシ系の接着剤を使います。

クランクケースの後ろ側には樹脂製のオイルタンクが付きますがこれも付けておかないとプラグコードの配線を通す事が難しくなりますからこの時点で取付けておきます。

デスビから出たコードは補機類の陰を通過してインダクションボックスの下側に伸びてゆきます。

本日作ったプラグキャップを接着致します
実車も余り出っ張っていませんのでヘッドカバーからほんの少し飛び出している感じに致します。

プラグキャップから出て来たコードもインダクションボックスの下側にUターンして入れておきましょう

右側のインダクションボックスを取付けてしまいますとプラグコードは完全に固定されます。

左側の方も同様に作業をいたします、12気筒結構大変ですね(笑)


312T2は何の障害も無いので組み立てを開始致します

2013-09-07 22:07:20 | Ferrari312T2
今日は朝からずっと雨が降っていまして強くはないですがずっと降っています。
降り方が弱いので排水溝から溢れる事も無くてちょっと安心ですね。

そんな中、午前中にはイノシシ問題が片付きましたのでちょっと安心でも朝一番から猟銃を至近距離から打つのを見るとちょっと興奮気味ですね。
安心して畑を作る事は出来ますが・・・ちょっと複雑な気分です。
近所の方からも行政はなかなか動いてくれないので心配していたと言われていました。
私が動いて早期解決が出来たと言葉を頂きました・・・が素直に喜べない自分がいました。

心を落ち着けて製作に励みましょう。
製作をする時はいつも心を平穏に保つ事が大切なんです。

今日は312T2の最終組み立てを始めます。
まずは塗り忘れていたリアのブレーキダクトです。
インストではセミグロスブラックになっていますが素材はFRPでしょうから基本的にはインダクションボックスと同じ色で良いのですがインストに沿って少しフラットブラックを混ぜて黒っぽくしてみました。

ドライブシャフトを磨いています。
仮組をアセトンに浸けて分解致しましたからアルミの表面は黒く酸化してしまいました。
リューターに固定して1000番のペーパーで磨きを入れます。
完了したら回しながらフラットブラックに少しグレーを入れたタイヤブラックを塗ってみました。

ブレーキディスクも当たり面を再研磨してからドライブシャフトに組み付けております。

細かな部品もミッション後部に取付けてゆきます・・・。
ブレーキキャリパーの下側に付くのはエキゾーストパイプを固定するステーですね。
ステーに固定用スプリングを取付ける為の穴をあけておいた方が良かったかな~。

この辺りは何度作っても細かな部品が多いですね~。

リアサスペンションのアームを取付けますが前側の取付けにはブラケットを通しておきますと取り付けが楽になりますが今回は少し前側のアームの長さを調節しなければなりませんので少し厄介ですかね。

ドライブシャフト/リアブレーキをミッションに取付けてからロアアームも取付けました。
ウ~ンなかなか格好良いですね。

リアのアップライトも取付けますがこうしてみると左右のアップライト2つとミッションの大きさが同じ位ですね。
アップライトが大きいのか、横向きのミッションがコンパクトに出来ているのかどっちなんでしょう?

ミッションは主な部分が片付いたので今度はエンジンのインダクションボックスを組み立ててみましょう。
ファンネルを取付ける為の穴は塗膜のせいで少しきつくなっていますんで1.3mmのドリルで少し揉んでやるときれいに入ります。
ファンネルのフランジはエッチングで再現されていますが両端の寸法がすこし不足しますのでフランジをほんの僅か削ってやります。

エンジンにはエキゾーストを取付けます。これが付くと如何にもエンジンらしくなって来ますから不思議ですね。

ミッションとエンジンを仮に合わせてみております。まだ接着をしていませんがこれには理由が有りましてこの取り付け角度が少々微妙でしてシャーシとエンジンとミッションが曲がって付かない様に気をつけなければなりませんから慎重に作業を行うのです。


希望を形に!?

2013-09-04 21:37:30 | Ferrari312T2
今日も雨が降っています。
まるで梅雨に逆戻りしたかの様ですね・・・
まあ秋雨というのも有りますからこの時期雨が降るのはそう珍しくは無いと思いますけど来週の月曜日まで雨が降るらしい・・・
ガーデンの木製の椅子にキノコが生えて来ましたよ~(笑)

今日は定休日なんですが・・・朝からアトリエに来ています。
製氷機が不調になりまして修理をお願いしていまして3時間くらいかかりますと言われたので定休日に行なう事になりました。
またこの数日の湿気で玄関のドアがきしむ様になってしまいましたのでこれもまた見に来て頂きました・・・と言う様に休日とは言えども完全休業は無い訳です。

本日は312T2を制作しますが、先日8月24日だったかな~ご依頼者の方から電話を頂きまして・・・
ひとしきりご挨拶をしてから・・・なにしろまだお会いした事が無いですしこの時が初めての会話ですね。
「自分のイメージだと312T2のリアウイングは312Tのリアウイングの様な後ろ側がV型にえぐれている物なんです・・・」
とおっしゃったんですね。
調べてみても正しいのは今の前側がV型に尖っているウイングの形状なのですがお客様のイメージは変えられないのでどうしたら良いのか考えていました。
Tはフラップの無い一体式の物でしてステーの取り付け角度で調整が利きますがその幅はわずかな物の様です。
T2になると後がフラップ式になってフラップの角度を変更する事で簡単にダウンフォースを調整出来る物になっています・・・当然ステーの形状も違う訳ですね・・・
そこでキットの物ともう一つお客様のイメージどおりの物を制作してステーの下から差し替える事が出来る様にしておくという事に落ち着きました。
なにはともあれウイングを作らなければなりませんしかもT2オリジナルの物はアルミで作りましたのでこちらの方もアルミで作らなければいけないですよね(笑)
先日使った2.0mmのアルミ板を出してきまして必要な量だけ斜めに削ります、こんな時にフライスが有れば大変楽に作業が進みますね。

ウイングは構造上中央で2分割して最終的に接着しなければなりませんから合わせ目もフライスできっちりと合う様に削っておきます。
その前に左右の部品を瞬間接着剤で一体化しておきますと面を合わせる事が出来ますね。

フライスをかけてみました、さすがに機械です奇麗に削る事が出来ます。

接合部にはピンを2本打ってずれない様にまた強度が上がる様に細工をしています。
まだ後半1/3の部分を曲げておりませんがこの状態で仮組してみます。

ちなみに右側がタメオの312Tのリアウイングです、形状はこれを参考にして作りましょう。
ピンが出ているのがわかりますね・・・中央の接続場所に少し段が有りますが後で削りましょう。

ピンはこんな感じです。
まだ接着はしていないので曲がっている部分も有りますが前側は1.0mmのアルミ製後ろ側は0.8mmの洋白を使っています。
本当は両方共アルミが良かったのですが0.8mmのアルミは強度が少し弱いですね。

後ろ側を曲げてから組み合わせてみましたが・・・?
如何でしょうか??

合わせ目を削っています、柔らかいアルミですが・・・削るのは大変ですね。

今度は上側も削っています、Rをつけて曲げている部分は曲げる時の傷が結構強く付いていますがこれは削ってしまうしか方法が無いですね。

ペーパーの番手を上げてゆき最終的にバフレックス3000番で磨きますとこんなに奇麗にアルミらしく輝きます(笑)

突然ですが作ってあったT用の翼端板にピンを打ってウイングの側面に穴を開けておいて取り付ければT用リアウイングの完成です。


このウイングはフィクションになりますがお客様の希望を叶えるのも大切な仕事ですから・・・