Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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やったことがない修理に挑戦します

2019-08-15 21:03:24 | ミニカー修理
本日の山陰は台風が通過する予定です
昼間は雨は少しだけ降りました、風は強い時間帯もありましたが・・・
今は風はほとんどありません雨は少し降っています、決して土砂降りではありません。
台風がどこに行ったのか・・・不思議な静けさですね〜。
下の写真は本日午後のアトリエの北側の空を映したものです。


昨日、見積もりをしたミニカーの修理を始めましょう。
お客様の許可が出ました(笑)
その中でちょっと困ったのがこれです
288GTOなのですが、エンジンフードの上側のエッチングが全部無くなっています。
在庫のジャンクを探してみたのですが・・・全くありません。

仕方がないので・・・
自分個人の288GTOを出してきました。
これなら全部エッチングが付いています
この部品を外して修理いたしましょう
次にエッチングを作るときに作って補填しましょう
メタル製のフルディティールの288GTOの完成品を作る時にエッチングを作りますからその時に直せば良いでしょう。
ここはお客様が優先ですよね〜。

よくみますと・・・
リアウインドウの左端が浮いています
この部分が浮くのは珍しいのですが先日246ディノの修理をした時と同じですがボディが縮んでしまったので内側に曲げられてしまったのだろうと思われますね

フロントウインドウは脱着して養生中です

リアウインドウを脱着しました
左側も綺麗に付いていますね

部品どりになってしまった私のシルバーの28GTOです
3つの部品が取り外されていますね〜

こちらの修理用のモデルに取り付けました
これで取り敢えず修理ができました

さてここからはこれまで一度もやったことがない修理方法を試します
患者さんは1/18のパガーニゾンタです
ボディ全体がカーボン模様でタンポ印刷されています
その上に瞬間接着剤がベトベトに付いています
当然ですが既に硬化していましてね・・・
これを直します
最初の固まった瞬間接着剤の上に水をおきます
置くというのは変な表現ですが・・・指に水滴をつけて瞬間接着剤の上におきますと
このように瞬間接着剤が見えなくなっています。
と言うのも瞬間接着剤は透明なので上に水滴をおきますと見えなくなるのです
実はこれはテストでして瞬間接着剤の上にクリアーを塗装した時にどの様に見えるのか試しているわけです

このエアロパーツですが・・・う〜んなんて言ったかな??
この部分についている瞬間接着剤は何か白く見える部分がありますね
この部分が本当に白いのかそれとも傷がついていて白く見えるのか確認するのにも水を使います

水をつけますと
白い部分はほとんど見えませんね
これならクリアーを塗りますと白い部分は見えなくなると言うことですよね

クリアーを塗る前に取り付け用のピンを打ちます
・・・その穴を開けています
薄いので結構大変ですね

裏はこんな状態・・・
瞬間接着剤がドバ〜ッとついています

ですが裏側はカーボン模様ではないので600番くらいのペーパーで削っちゃいます
カーボンでなければこんなに簡単なんですよ、カーボンがタンポ印刷だから大変なのです、傷がついたら終了なんですよ。

上側のパーツを仮に組んでみましょう
この位置で良さそうですね

続いて下側です
下側は余計に薄いので大変なんですよね〜穴あけが。

上下とも部品が仮組できました
ボディの方を見ますと瞬間接着剤が見えますね

周囲をマスキングします
上側だけはピタッと貼らずに少し浮かしておきましてカッチリした塗り分けラインが出ない様にしておきましょう
オレンジ色のラインの部分には少し傷が入っていますので調色してタッチアップしておきましょう
タッチアップはクリアーの前側の方が違和感の少ない仕上がりになるのは経験上明らかですね

ウレタンクリアーを塗りました
細かな部分はわからないかもしれませんが瞬間接着剤の凹凸をクリアーで一旦埋めてペーパーでならす感じですね

クリアーが硬化しました(乾燥機で2時間くらいかな)のでペーパーで削っています
瞬間接着剤の部分は凸になっていますがクリアーの削り代がありますので平面を出すことができますね
しかもカーボン模様が削られることはありません

もう一度ウレタンクリアーを塗っています
今度はそう厚く塗らずさらっと塗った感じですね

空力パーツにもペーパーをかけておきます
これもまた印刷まで削らぬように注意が必要ですね


今日はここまででタイムアップになってしいましました
続きは明日ですね・・・
山場は越しましたが・・・まだまだ安心はできません。
失敗しますとお客さまに申し訳ないことになってしまいます・・・実は責任重大なのです。

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