踊る小児科医のblog

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女子マラソン

2008年03月14日 | SPORTS
今回の名古屋、個人的に注目していたのは高橋尚子ではなく坂本直子。(実はファンなんです)
アテネの後、いつになったら復活するのかと待っていたのですが、とうとう最後の選考レースでの一発勝負になってしまいました。(高橋も同じようなものだけど)

結果は、後輩の中村が後半のスパートで初マラソン五輪代表の快挙。
2位の尾崎も初マラソン。
同じ初マラソン一発勝負の福士とは「マラソンの練習」の積み重ねが違いました。

しかし、前半の超スローペース(…もちろん速いんですけど ^^;)から、後半は弘山、原、坂本、堀江、中村とトップが入れ替わり、スター選手勢揃いの見ごたえのあるレースでした。

高橋が5キロを過ぎて遅い集団の中盤に下がっているのを見て、今日はダメかなと予感。
レース前は、高橋、原、坂本の争いになるのではないかと予想していましたが、全然外れました。

坂本が仕掛けたところで、そのまま行けるのではないかと期待しましたが、最後にあんなにズルズル落ちてしまうとは。。
マラソンは面白いし、難しい。毎回違う。

天満屋は、山口、坂本、中村と3大会連続で代表選手を輩出。今回補欠で涙をのんだ大阪2位の森本も天満屋。監督の育て方が良いんでしょうね。

二人の後輩の記者会見を坂本はどんな思いで見ていたのか。。
(…もし代表が坂本だったら3人ともアテネと同じという困った事態になるところでしたが)

4年前の大阪の走りを取り戻せれば、代表だけでなく世界の誰にも負けない逸材だと思うのですが、トップランナーはライバルよりも自分の身体との戦い。。

…だけじゃなかった。北京の大気汚染。。
皇帝ゲブレシラシエが欠場。喘息だったんですね。
(ゲブレセラシエ?表記が難しい…やっと言えるようになったのに)
ラドクリフも喘息で欠場を検討中。欠場すれば野口の連覇の可能性が更に高まりますね。

しかし、男女の世界記録保持者がともに喘息というのもすごいな。
スケートの清水も喘息。
フィギュアスケート、昔「リンク上の女の争い」で話題になったハーディングも喘息。
「氷上のプロポーズ」でニュースになった井上伶奈も喘息。その上、肺癌を克服。。
井上選手、アレベールビルからオリンピックに出場してるんですね。

マラソンの話から喘息に話がそれました。
今回は珍しく男女とも選考のゴタゴタがなかった。女子は若手が育っていて層が厚いから心配ないけど、男子は世界で戦うレベルだと若手の底上げが足りない感じですね。(もちろん、滅茶苦茶速いのですが…)
男子は佐藤、女子は穴馬・中村に期待。。

大気汚染だけじゃなくて、真夏のマラソンはいい加減やめて、秋に戻すべきだと思う。。
(文中敬称略)

何でこの日に報道するか:高校統廃合

2008年03月06日 | 地域・社会
新聞記者や新聞社は、自分たちが期せずして大きな権力と影響力を保持しているということを常に意識すべきでしょう。
確かに県立高校の統廃合は不可避だし、年度内に何らかの方向性が示されることも理解できる。
しかし、その情報を何らかの形で得た記者や編集部が、知り得た情報をいち早く伝えるのが自分たちの使命だと信じているのなら、それは大きな誤りだ。
伝えられた4校に通う高校生だけでなく、明日の合格発表を待つ受験生の気持ちを考えたことが少しでもあったのか。
あるいは、合格発表の後に報道するよりも前日の方が良いという誤った判断がなされたのかもしれない。
本来、こういった情報は、スクープとして事前報道で伝えられるべきものではない。
このことは、別の次元の記事になるが東北新幹線「はやて」の愛称をJRの発表前にスクープしたときにも書いた。
もちろん、統廃合といってもすぐに実施されるわけではなく、少なくとも3年後のことだとは思うので、いま受験して合格した子たちに影響する問題ではないだろう。
しかし、明日の発表を前に志望校への進学を夢見ている子どもたちに、あなたが頑張って受験した学校は統廃合されてなくなるんですよと伝えることが、新聞社の使命なのか。
分別のある大人であれば、そんなことは考えなくてもわかるであろうことが、わからない。
そういう大人にはなるなと、子どもたちには伝えたい。

高校統廃合案に戸山など4校浮上(2008年3月5日 東奥日報)
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2008/20080305085731.asp