踊る小児科医のblog

青森県八戸市 くば小児科クリニック 感染症 予防接種 禁煙 核燃・原発

全タイトル 2005.1-2005.3

2005年03月31日 | こども・小児科
喫煙者のランニングの走行時間は30%も低下している 2005-03-31 23:59 禁煙・防煙 公開中 0 0
常田健 土蔵のアトリエ美術記念館、5月オープン 2005-03-30 23:39 NEWS / TOPICS 公開中 0 0
繰り返された巨大地震、教訓は生かされたか? スマトラ沖地震2 2005-03-29 20:54 NEWS / TOPICS 公開中 0 0
喫煙者の方は、この写真を最後までご覧下さい 2005-03-28 23:53 禁煙・防煙 公開中 0 0
便秘と肥満、TVゲーム、不登校の気になる関係~快食・快眠・快便の昔っ子プロジェクト 2005-03-27 00:00 こども・小児科 公開中 0 1
仙台で小5の「つぐみちゃん」が行方不明 2005-03-26 00:02 NEWS / TOPICS 公開中 1 1
首長の地域エゴではないのか?-自治体病院再編協議打ち切り 2005-03-25 10:37 こども・小児科 公開中 1 0
スポーツ中毒(依存症)にご注意を 2005-03-24 11:51 SPORTS 公開中 0 0
医療機関における患者さんの個人情報の保護 2005-03-23 22:38 こども・小児科 公開中 0 0
蕪島のウミネコはどこで越冬していたのだろう 2005-03-22 16:23 NEWS / TOPICS 公開中 0 0
楽天の「フルスタ宮城」に行ってみたい人は? 2005-03-21 23:46 SPORTS 公開中 1 2
地下鉄サリン10年~オウム信者からネット自殺まで 2005-03-20 23:02 こども・小児科 公開中 0 0
35年目のリニアモーターカー/愛知万博の光と影 2005-03-19 23:56 NEWS / TOPICS 公開中 0 1
東通村「五歳児就学と六・四制度」特区徹底批判 2005-03-18 10:55 こども・小児科 公開中 1 0
旅立ちの春に、小さなため息~八戸の桜開花予想4/23 2005-03-17 17:41 こども・小児科 公開中 1 0
救急車の有料化は避けられない 2005-03-16 23:56 こども・小児科 公開中 1 0
マラソン突然死と喫煙(タバコ)の関係 2005-03-15 17:49 禁煙・防煙 公開中 1 1
14~21%が回復者から感染 小学生のインフルエンザ 2005-03-14 11:46 こども・小児科 公開中 0 0
毎年波乱の名古屋国際女子マラソンと世界代表選考 2005-03-13 23:59 SPORTS 公開中 3 0
スマトラ沖地震津波救援チャリティーコンサート 2005-03-12 22:59 NEWS / TOPICS 公開中 0 0
「やめた人からキレイに」~日本看護協会が禁煙を支援 2005-03-11 09:33 禁煙・防煙 公開中 0 0
明治「母乳サイエンスミルク」というまやかし 2005-03-10 23:49 こども・小児科 公開中 0 1
早春賦~覚えておきたい日本の童謡・唱歌 2005-03-09 22:42 こども・小児科 公開中 0 0
おしゃぶりについての考え方(小児科と小児歯科の保健検討委員会) 2005-03-08 01:10 こども・小児科 公開中 0 0
八戸にも、春がきた 2005-03-07 16:58 NEWS / TOPICS 公開中 0 0
びわ湖マラソン細川世界内定で残り2枠は微妙に 2005-03-06 23:31 SPORTS 公開中 1 1
受動喫煙の診断基準とプロ野球選手の喫煙 2005-03-05 16:38 禁煙・防煙 公開中 1 1
『アランフェス』と『第九』 2005-03-04 14:34 NEWS / TOPICS 公開中 0 0
雛人形に託した子どもの健康 2005-03-03 10:26 こども・小児科 公開中 2 1
祝!タバコ規制枠組条約発効/NHKのJT広報たれ流し報道 2005-03-02 15:48 禁煙・防煙 公開中 0 0
子ども予防接種週間/院内報2005年2月号より 2005-03-01 16:05 こども・小児科 公開中 0 0

インフルエンザが八戸でも流行中!(注意報から警報に) 2005-02-28 15:45 こども・小児科 公開中 1 1
平成16年度乳幼児保健講習会と東京の春 2005-02-27 23:16 こども・小児科 公開中 0 0
雪の降る街を 2005-02-26 23:20 NEWS / TOPICS 公開中 0 0
「子は親の鏡」子どもたちはこうして生き方を学びます(皇太子紹介の詩) 2005-02-25 16:27 こども・小児科 公開中 2 0
雪まくり 2005-02-24 23:37 NEWS / TOPICS 公開中 0 1
タバコをやめられず、横綱になれなかった(先代・貴ノ花) 2005-02-23 23:49 禁煙・防煙 公開中 0 0
禁煙治療でダルビッシュを救え! 2005-02-22 10:39 禁煙・防煙 公開中 0 1
八戸市民病院に女性外来 2005-02-21 10:28 こども・小児科 公開中 1 0
熱海でも禁煙ビーチ 2005-02-20 11:02 禁煙・防煙 公開中 1 0
私が選んだ'60s~'80sヒット・ベスト10 2005-02-19 23:59 NEWS / TOPICS 公開中 0 0
うみねこマラソンとやまねこマラソン 2005-02-18 15:25 SPORTS 公開中 0 0
雪の八戸えんぶり2005 2005-02-17 23:13 NEWS / TOPICS 公開中 1 0
「ゆとり教育見直し」を危惧する 2005-02-16 09:31 こども・小児科 公開中 0 0
青森の「しょうがみそおでん」 2005-02-15 11:31 NEWS / TOPICS 公開中 0 0
プロジェクトX「地下鉄サリン」~災害は毎日発生している 2005-02-14 15:35 こども・小児科 公開中 0 1
携帯を持って走る醜い日本人:東京国際マラソン高岡圧勝 2005-02-13 23:51 SPORTS 公開中 0 0
PowerBook : PMU のリセット 2005-02-12 11:49 NEWS / TOPICS 公開中 1 0
エイズ患者・感染者が年間1000人を超す 2005-02-11 00:00 こども・小児科 公開中 0 0
「翠の風」 (blog) も開設しました 2005-02-10 00:00 NEWS / TOPICS 公開中 0 0
新幹線、全面禁煙しかない 2005-02-09 11:03 禁煙・防煙 公開中 0 0
インフルエンザが八戸でも流行期に 2005-02-08 17:18 こども・小児科 公開中 0 1
別府大分マラソンの入船と大島 2005-02-07 15:51 SPORTS 公開中 0 1
インフォームド・コンセントは「納得診療」か「説明と同意」か 2005-02-06 16:03 NEWS / TOPICS 公開中 0 0
ローカル・マニフェスト推進ネットワーク 2005-02-05 15:28 NEWS / TOPICS 公開中 0 0
理不尽すぎるスーパー「通り魔」殺人事件 2005-02-04 16:52 NEWS / TOPICS 公開中 0 0
ポリオ根絶への闘い 2005-02-03 10:14 こども・小児科 公開中 0 0
合併奇名珍名の☆「南セントレア市」 2005-02-02 09:12 NEWS / TOPICS 公開中 2 2
『魔法使いハウルと火の悪魔』 読んでから観るか、観てから読むか 2005-02-01 15:38 NEWS / TOPICS 公開中 0 0

大阪国際女子マラソン2005・小崎の世界選手権に期待 2005-01-31 14:46 SPORTS 公開中 0 1
憲法九条、今こそ旬/「九条の会」講演会(弘前・八戸) 2005-01-30 10:29 NEWS / TOPICS 公開中 1 2
ひめゆり部隊まで靖国に合祀されているとは 2005-01-29 14:26 NEWS / TOPICS 公開中 0 0
エスカレーター巻き込まれ事故で足指骨折/八戸の百貨店 2005-01-28 00:12 こども・小児科 公開中 0 0
BCG の接種年齢が「生後6か月未満」になります 2005-01-27 10:01 こども・小児科 公開中 0 0
Mac mini の可能性は 2005-01-26 11:57 NEWS / TOPICS 公開中 0 0
子どもとメディアの戦後60年~ノー・テレビ・デーの取り組みを 2005-01-25 10:24 こども・小児科 公開中 0 0
「ポスト・イット」情報整理術を取り入れてみる 2005-01-24 09:57 NEWS / TOPICS 公開中 0 0
詩人・竹内浩三『骨のうたう』戦死やあわれ 2005-01-23 16:11 NEWS / TOPICS 公開中 0 0
県立保健大学で思春期電話相談/その他の相談窓口の情報 2005-01-22 10:44 こども・小児科 公開中 0 0
医師確保のために原発・核燃マネーが 2005-01-21 10:47 こども・小児科 公開中 2 0
性犯罪者を保護観察強化:大筋で賛成 2005-01-20 14:09 NEWS / TOPICS 公開中 1 0
喫煙で自殺の危険性増大/タバコ病第二次訴訟 2005-01-19 10:07 禁煙・防煙 公開中 0 0
マイルドセブンに油のしみ (^^;; 2005-01-18 17:42 禁煙・防煙 公開中 0 0
“考え方”が動き出す 「佐藤雅彦研究室のアニメーション・スタディ」 2005-01-17 16:28 NEWS / TOPICS 公開中 0 0
「たまねぎたまちゃん」を知ってますか? 2005-01-16 14:04 こども・小児科 公開中 0 0
NHK番組への政治介入問題を読む 2005-01-15 17:13 NEWS / TOPICS 公開中 2 1
生活習慣病のソフト開発-茨城県 2005-01-14 22:13 禁煙・防煙 公開中 0 0
青森県南の公的病院産婦人科、再編へ 2005-01-13 15:52 こども・小児科 公開中 8 1
八甲田ウォーク~雪の回廊、募集開始 2005-01-12 17:15 SPORTS 公開中 0 1
再度、ノロウイルスの集団感染について 2005-01-11 16:15 こども・小児科 公開中 0 0
三鷹の森ジブリ美術館と浅草・上野を歩く 2005-01-10 23:51 NEWS / TOPICS 公開中 0 0
(アン)ハッピー・マンデーを活用する 2005-01-09 17:33 NEWS / TOPICS 公開中 0 0
八戸でまた虐待事件が 2005-01-08 17:07 こども・小児科 公開中 0 0
スマトラ沖地震で伝えられていないこと 2005-01-07 17:36 NEWS / TOPICS 公開中 0 1
いま流行しているウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)について 2005-01-06 14:51 こども・小児科 公開中 0 1
男性医師の喫煙率21.5% 英米の3~5%に比べ依然高率 2005-01-05 18:16 禁煙・防煙 公開中 0 0
受動喫煙で成績低下 読解や算数、米の研究 2005-01-04 14:38 禁煙・防煙 公開中 0 0
『ハウルの動く城』をどう楽しむか 2005-01-03 16:50 NEWS / TOPICS 公開中 0 1
シルクロードから25年 2005-01-02 16:07 NEWS / TOPICS 公開中 0 0
戦後60年、2005年を越えて 2005-01-01 09:45 NEWS / TOPICS 公開中 0 0

喫煙者のランニングの走行時間は30%も低下している

2005年03月31日 | 禁煙・防煙
 昨年の7月に「喫煙は12kgの重荷を背負うのと同じ」と書いたものの続きですが、別の表現で「2500mの高地で生活しているのと同じ」という比喩もあるようです(高地トレーニングになるから健康に良いなどと読み間違えないように)。雑誌『ランナーズ』2005年5月号の特集「ランナーの新常識50」に「ランニングは禁煙成功の有効手段」という項目がありましたので、一部を引用してみます。

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 喫煙によって接種された一酸化炭素が血液中のヘモグロビンと結びつくと、酸素摂取能力は大きく低下します。例えば1日に20本喫煙する人では5~10%のヘモグロビンが一酸化炭素と結合しています。仮に10%のヘモグロビンが一酸化炭素と結合したとすると、酸素運搬能力は単純に90%に落ちることになります。そうすると、ランニングの走行時間は30%も低下することになるのです(池上晴夫著、現代の体育・スポーツ科学「運動処方」)。ランナーの大きな目的である記録短縮を大きく妨げる喫煙行為。「ランニングを始めたことで自然と禁煙できた」という声が多いのも、そうした裏付けがあるからでしょう。
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 まあ、喫煙者の殆どは普段から(あるいは潜在的に)禁煙したいと思っていますから、走り始めたことで無理なく禁煙できたのであればそれは素晴らしいことだと思います。しかし、現実に走っていてもタバコをやめられない人もいるし、中には全然禁煙したいと思っていない人もいるはずです。(だからこそこのような記事が組まれたわけで)
 『ランナーズ』は、ランニング専門誌だけあってこれまでもタバコをくわえている写真や喫煙に関する記事が掲載されたことはなく、もちろんJTの宣伝やお抱え喫煙文化人などの面々が登場することもなく安心して読めるお勧めの雑誌です。だからこそ、今回は「禁煙成功の有効手段」などという表現ではなく、もう一歩踏み込んで「ランナーが喫煙するなどもってのほか」であることを強く打ち出して欲しかったですね。

常田健 土蔵のアトリエ美術記念館、5月オープン

2005年03月30日 | ART / CULTURE
土蔵の画家 常田健さんのことは、何年も前に青森のゴーギャン/ライク・ア・ローリングストーン(くば小児科BBS 1999年1月23日~2001年2月22日)に初めて知った日の衝撃を書き記しましたが、その間に常田氏は逝去され、予定よりも遅れていた美術館が5月にオープンになるという連絡が入りました。完成したら是非一度行ってみたいと思っていたのですが、下記のように開館日が月に2-3日と限られているようです。一応ここに掲載しておきますが、もしいらっしゃる場合には念のためホームページ等でお確かめ下さい。

“常田健 土蔵のアトリエ美術記念館”5月3日仮オープン
2005年度開館日(予定)
 5月 3,4,5日
 6月 25,26日
 7月 23,24日
 8月 10,11,12,13,14日
 9月 23,24,25日
10月 22,23日
11月 26,27日
12月 24,25日
 1月 7,8,9日
 2月 休館
 3月 18,19,20日
開館時間 10:00~15:00
入館無料(募金のご協力をお願いします)

繰り返された巨大地震、教訓は生かされたか? スマトラ沖地震2

2005年03月29日 | NEWS / TOPICS
余震だと思ったら「双子地震」なる聞き慣れない言葉も出てきているようですが、昨晩からTVを見ていなかったので、ネットで概要を調べてみたところです。問題は、昨年末に情報を持ちながら何もしなかった気象庁や報道機関。今回はちょうど前日に「気象庁、M7以上世界のすべて速報」という態勢が発表になったところで、早速機能したことが報じられています。しかし、各国の予算がどうのこうのなどと揉めていましたが、元々のシステムだけで十分使いものになることが明らかになってしまいました。あの時もし「知らんぷり」せずに情報が流されていたら…。

スマトラ沖M8.7地震 死者1000~2000人情報
◇海底断層のズレ 角度浅かった?津波小規模 ◇自衛隊派遣も検討 ◇気象庁、11か国に津波情報 ◇国連、現地職員に出動態勢 ◇津波?逃げろ! 車殺到 パニック

喫煙者の方は、この写真を最後までご覧下さい

2005年03月28日 | 禁煙・防煙
禁煙を勧める際にも「北風と太陽」の両面作戦をとるのが普通なのですが、喫煙者の大半は、まず前提となる知識・情報が全く不足しています。タバコを吸えば肺がんになるとか健康に害があるって「そんなこと知ってるよ」と言うのですが、実際には何もわかっていない。医者ですらそうですから致し方ない。タバコ規制枠組条約(FCTC)がやっと発効になりましたが、完全なタバコ抑制政策をとるには「たばこ事業法」を撤廃するか全面改正するしかないし、大幅増税もタイムテーブルに乗ってくる気配はありません。今日は詳しく書いている時間がないので、禁煙を勧めるための画像が掲載されたページを紹介します。タバコを止めたいけれども禁煙できないでいる方は、是非ここに掲載されている写真の「全て」をご覧下さい。それでも吸い続けられるなら、相当意志の強い方ですから、決して禁煙できないのは「意志が弱い」からなどではありません。

あなたはタバコの害についてどれだけ知っていますか

その他に、ここではコメントしませんが、下記のサイトをメモとして掲載しておきます。

タバコと空気清浄機の真実を暴露するホームページ
2005/3/24 空気清浄機5,000台が妊婦のいる家庭に売れる毎に赤ちゃんが1人死亡する(試算結果公表)→※
2005/3/15 日本たばこ産業およびダイキン工業を公取委に告発しました

東京都多摩立川保健所
母子保健事業従事者のための禁煙・受動喫煙防止マニュアル
(非常に充実したマニュアルで、そのまま実地で利用できます)

※→このページは「転載引用歓迎」になってます。スペースの関係上、文章の最後の部分だけをこちらにも引用させていただきます。全文は上記ページをご覧下さい。
「空気清浄機は年間200万台ほど販売され、今後ももっと売れるとメーカーは皮算用をしているようだが、喫煙対策のために空気清浄機を利用している妊婦家庭はすでに1割程度あり、本来、空気清浄機に頼らずに同居喫煙者が外で吸ったり、禁煙していれば、避けられたはずの赤ちゃんの犠牲者は、すでに出ているのではないだろうか。
モラルある企業なら、タバコ対策として空気清浄機を広告・販売してきたことの重大性を考え、どうすれば良いかわかるはずである。
特にJT。
すでにタバコで毎年国内で喫煙者11万人、非喫煙者3万人が犠牲になっている。この上、何人殺せば気が済むのか。」

私も、JT(日本たばこ産業)は企業モラルなど何もない殺人企業であり、国はその共犯者であると断言します。

便秘と肥満、TVゲーム、不登校の気になる関係~快食・快眠・快便の昔っ子プロジェクト

2005年03月27日 | こども・小児科
 最近、便秘の子が増えているような印象があります。あるいは毎日出ていても、朝は出ないまま保育園や学校に出かけてしまい、夕方から夜に排便をする。出るんだけど、いつも固くてコロコロしている。そんな子が多い。
 従来、便秘には食物繊維の多い食べ物など、食生活の改善を中心に指導してきました。しかし、単純に便秘だけを治そうとしても、プルーンやお芋を食べれば良くなるといった一問一答式の解答があるわけではなく、子どもの体は総合的にみていかないと上手くいかない。便秘は便秘だけの問題ではなく、薬でどうこうしようなんてのは本質的な問題ではありません(慢性化した便秘に薬は必要ですが)。

 もう十年以上も前から、子どもの生活の乱れと体や行動の変調などが様々な観点から個々に取り上げられてきました。『睡眠サイクルの乱れ(夜ふかし、朝寝坊、睡眠時間の短縮、昼夜逆転、深夜まで子どもを連れまわす親)、食事の乱れ(朝食抜きだったりほんの少ししか食べない、小食、個食・孤食、コンビニ食やファミレス、ファストフード、サプリメント、お菓子やイオン飲料多飲など)、子どもの外遊びの減少と遊び集団・遊び文化の消滅、テレビゲームやビデオ漬け育児、言語発達の遅れや笑わない赤ちゃん、運動不足と肥満の増加、運動能力の低下、勉強時間や読書時間の減少、学力低下、日本語を知らない、朝調子が悪く、立ちくらみや腹痛・頭痛を繰り返す(起立性調節障害)、不登校、ひきこもり、キレる子ども、問題行動や少年犯罪、コミュニケーション能力の低下、生きる力の低下』などなど…。
 これらは全て同じ根っこのつながった問題であり、その危機的な状況はここ数年でますます強まってきていることがわかってきました。

 例えば、朝食をたべない子どもや睡眠時間が短い子どもはテストの成績が悪いことが知られています。それがわかると、校長先生から朝ご飯を食べるように指導されます。でも、朝ボーっとして起きられず、ごはんも食べられない、食べてもおいしくない、もちろんウンチも出ないで学校に行く。いくら頭で教えて朝食だけを無理矢理詰め込もうとしてもできない。
 人間の体と心は、食事や睡眠、遊びや運動、生活のリズムなどと一体のもので、切り離して考えることはできません。お子さんやご両親の生活の中で『』内の複数の項目にあてはまるものがある方は、朝起きてから夜寝るまでの生活サイクル全般について、この機会に見直してみませんか。

 具体的な処方箋は、昭和30年代までの子どもたちの生活にあります。毎日子ども同士で外で遊び、時には喧嘩して泣いたり泣かせたり、お腹がすいて帰ったら夕ごはんをいっぱい食べる。それもハンバーグや焼肉ではなく、お魚や野菜、みそ汁と豆腐、そして「ごはん」などの和食。夜はテレビゲームはもちろんなく、テレビも鉄腕アトムや鉄人28号だけ、宿題をすませたら疲れて早く寝る。夜は熟睡し、朝あかるくなって目が覚めたらお腹ペコペコ。だから朝ごはんがおいしい。いっぱい食べたらウンチもいっぱい、快食快便、元気はつらつで学校や保育園に出かけていく…。
 現代の子どもが、便利になった生活やテレビゲームなどのメディア漬け生活の中で失った、本来あるべき子どもの姿ですが、実際にはこの生活に戻ることは非常に難しい。イマドキの子どもたちにはサンマ(3つの間:時間、空間、仲間)がありません。親や地域社会で、意識してこれらを取り戻そうとしていかなくてはいけません。特に「遊び」の復活は困難で、文部科学省でも「子どもの居場所づくり」というプロジェクトを全国で展開しているところですが、軌道に乗ったとしても長い年月が必要になってきます。 
 しかし、いままさに生まれて育っている子どもたちの危機は待ったなしで、そんな悠長なことは言ってられません。家庭で出来ることは、一つずつ(できれば全て)実践していってほしいのです。

・夜は今より1時間早く寝て、朝は30分早く起きる。夜9時までには布団に入って(眠れなくても)部屋を暗くする。眠くなるまでは、絵本や物語の読み聞かせ。小学校中学年以上なら、自分で眠くなるまで本を読めば、いつのまにか夢の中へ…。
・朝は目が覚めても覚めなくても、明るくなったらカーテンを開けて、お日様の光を十分に浴びさせて、体をだんだんと地球のリズムに同調させていく。
・食事は和食中心。朝もパンではなくごはん。ごはんの方が糖分の吸収も栄養のバランスも優れていて、脳がエネルギーを利用できるようになります。
・朝ごはんのあと、出かけるまでにいつもより30分くらい時間の余裕をもたせて、便意があったら我慢せずにトイレに座らせる。食べたら「胃結腸反射」で腸が動き出し、便意をもよおす。少しずつでも朝ウンチが出るようになれば、体が自然の姿に戻りつつある徴候です。
・週に1回、ノーテレビデー(テレビだけでなくテレビゲームやインターネットなどのメディアも全てなし)。できれば2回以上、家族みんなで静かな夜を。
・外遊びや、自然に触れる機会を意識的につくってあげる。車で行っていた距離はできるだけ歩くようにする。買い物やお散歩の行き帰りに、季節の変化を体で感じさせる。お休みの日には、ショッピングセンターではなく、公園や野山や川辺に出かけましょう。幸い八戸の周辺には豊かな自然が残されています。
・年長児では、一部のエリートだけの競技スポーツではなく、健康で長く続けられて体をつくるスポーツに取り組みましょう。学校や部活のあり方を先生方にも考え直してもらいたい。
・地域の子ども会・町内会活動や、えんぶり組、三社大祭の山車組など、子どもから大人、老人まで一緒に活動できる機会に親子で積極的に参加しましょう。

 一つ一つは、決して難しくないはずです。親が変われば、子どもも変わります。生活が変われば、子どもの心も体も変化していきます。

【参考書籍】
人間になれない子どもたち―現代子育ての落し穴

〓出版社

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こどもたちのライフハザード

岩波書店

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仙台で小5の「つぐみちゃん」が行方不明

2005年03月26日 | NEWS / TOPICS
詳しい情報は「つぐみ、どこにいるの? 小学生の娘が行方不明になりました。どんな些細なことでもいい、手がかりが欲しい母のblogです」というお母さんが開設したblogをご覧下さい。これを読む限りでは、誘拐などの状況ではなく、何の手がかりもないまま10日も経過しているということですから、心配な状況です。早く解決して娘さんが戻られることを祈りたいと思います。詳しい経緯、本人の特徴や顔写真まで(リスクを考えた上で)公開されていますが、親御さんの追いつめられた心情が伝わってきます。ここに掲載したことで解決につながる可能性は低いかもしれませんが、同じ子どもを持つ親として、何も出来ないけれど気持ちだけでも応援したいと考え、最初にこの情報に接したときには「震災の被災地で紙オムツが不足している」といったよくあるチェーンメールの類かと思いましたが、情報としては間違いないと判断し、こちらにも掲載した上でトラックバックさせていただきます。昨日、ちょっと調子が悪くて早寝したのですが、この1日でブログ界では最大の事件になっているようです。しかし、TBが2000を越えているのも初めて見ましたが、コメントの一部を読むと本当に気分が悪くなりますね(驚きはしませんが)。現在はコメントは停止されています。
[くば小児科blogと翠の風blogにダブルポストします]

首長の地域エゴではないのか?-自治体病院再編協議打ち切り

2005年03月25日 | こども・小児科
「八戸自治体病院再編協議打ち切り」というニュースを目にして、この首長たちは一体何がしたかったのか、全く理解ができません。県側があげた「(1)八戸圏域をはじめ県内は医師不足が深刻(2)圏域内の病院数が県と全国水準を上回っており、病床数も県保健医療計画より過剰(3)赤字決算や不良債務を抱える病院が多く、抜本的な経営改善が求められる」という状況から、全ての病院がこれまで通りの診療科・医師数で運営していくことはできないという前提のもとで話し合いのテーブルに着いたのではなかったのでしょうか。具体的な案について様々な議論の余地はあるかもしれませんが、全ての町村が「受け入れられない」と言って協議自体を崩壊させてしまったら、結局のところ最後にツケが回ってきて苦しめられるのは患者・利用者である住民であることになぜ気がつないのでしょうか。

産婦人科の例だけでなく、冬場など遠くの病院まで往復しなければいけないことを考えれば、住民にとって身近な病院に全ての診療科がそろっていることが望ましいことに異論はないでしょう。しかし、だからといって全ての病院が競争のように高額な医療機器を揃えて高度な医療を行うことなど不可能なことも明白です。病院が診療所になるといっても、何も病院の建物や外来がなくなってみすぼらしい診療所になるわけではなく、これまでの病院が20床以下の外来プライマリケア中心の医療機関になるだけで激変は避けられるはずだし、現在でも二次三次の医療連携(紹介・転院したり逆紹介で戻ってきたりすること)は進められています。ある程度の機能分担が必要なことはどなたも理解いただけると思います。巨人軍に4番バッターばかり集めても優勝できるわけではなく、チームとしてつなぐ打撃の2番打者も強肩好守の外野手も必要なはずです。おらほの町だけでなく、地域全体として住民の幸福を考えることが首長には求められているはずです。

スポーツ中毒(依存症)にご注意を

2005年03月24日 | SPORTS
中高年の登山・ウォーキング・マラソンなどがブームという言葉を通り越して、すでに定着してきているようですが、「スポーツのけが 中高年ご用心」という記事に書かれているように、痛みは体のサインであり、痛みや障害の出ない範囲で、頑張らずに無理なく長く継続していくことが何よりも大切です。記事中に引用されている「スポーツ中毒」診断基準の問診を私も行ってみましたが、9項目27点満点中13点で「スポーツ依存性が高い」と診断されてしまいました(~10点:スポーツ中毒ではない、11~18点:スポーツ依存性が高い、19~22点:ややスポーツ中毒である、23~27点:スポーツ中毒である)。全文は下記のページで読めますが、登録が必要です。以下、一部引用しながら話を進めますが、

「スポーツ中毒」の診断に統一基準を

「スポーツは健康的な体をつくるが,スポーツをしないと気がすまないといった『スポーツ中毒』に陥ると,身体や精神に障害を生じる」
はい、そこが難しいところですね。

「家族や友人よりもスポーツを優先したり,あるいは疲労や痛みがあり,医師が止めるにもかかわらず,トレーニングを続けるのは,このホルモン(エンドルフィン)だけが原因ではないという。その最大の原因は,スポーツにより自分の掲げた目標が達成され,自己の能力を証明できるという精神性にある。30歳代後半から50歳までの男性では,仕事での出世が絶たれ,能力の低下を実感する者が多い。そこで,やればやるだけ成果が得られるスポーツに魅せられる。「10km走れた。しかも,タイムはどんどん伸びている」と。人生のなかで,スポーツほど成果を実感できるものはない」
そうか、何となくそんな気がしてのめり込まないようにしようと思っていたのですが、、

「女性では20歳代前半までの年齢群のほうがスポーツ中毒になるリスクが高い」「この年齢群では,望み通りの体重と理想的な体型を手に入れようとスポーツをするが,この場合,拒食症を併発することもまれではないという」
こちらは更に注意が必要ですね。運動して、よく食べて、脂肪が落ちて筋肉がついて、それで体重が減るのなら問題はないのですが、運動しながら食べずにやせるのでは、骨がボロボロの骨粗鬆症状態で、無月経に陥ったりすることも多く(某駅伝伝統校では全員寮生活で全員が無月経だったという)、そこから回復するには多大な努力と治療が必要になります。

スポーツ中毒には「患者をスポーツに駆り立てる特定の誘発因子(ジョギングシューズへの憧れなど)が存在することが多い」
そうかな? 私の場合はフルマラソンへの憧れがあるかもしれませんが、まだまだ走れるレベルではないし。。

「スポーツをしないと24~36時間で禁断症状が現れる場合は,明らかにスポーツ中毒である。こうした患者は,疾患やほかにすべきことがあってもジョギングしなければ気がすまない」
仕事が溜まっているのに運動していることは多々あり。(^^;)

「Schack博士によると,定期的にジョギングをする人の 5 ~ 7 %がこのような重症患者で,軽症患者はこれよりもはるかに多い」
はい。

「問診により,患者にとってスポーツはどのような意味があるのか,いかなる目標が重要なのかを明らかにすべきである。最も重要なのは,患者にその目標を達成できる運動能力がまだあるのかということである。この能力を取り戻すことができない場合は,スポーツ心理専門医を紹介すべきである」
スポーツ心理専門医というのがあるんですね。確かに必要かもしれませんが、日本ではまだまだこれからだと思います。

スポーツ中毒の診断基準(スポーツ内科医の日記)

医療機関における患者さんの個人情報の保護

2005年03月23日 | こども・小児科
ご存じのように個人情報保護法がこの4月1日より全面施行となります。5000件以上の個人情報を扱う全ての業者が対象となりますが、医療機関はプライバシーを扱う特殊性から5000件未満であっても法に則った対応が求められています。(新規開業の個人診療所でない限り、ほとんどの医療機関は5000件以上のデータを所有しています)

これまでも医師や看護師など医療関係者には患者情報の守秘義務があり、より厳しい対処がなされてきましたが、今回の法施行により、事務職や医療機関と取引のある関連業者などにも適用されることになり、より安心して受診していただける環境を全ての医療機関で整えることになります。

現在、各医療機関で準備中ですので、スタート時点では若干の混乱もあるかもしれませんが、患者さんの側としては特にこれまでと変わったことがあるわけではありません。また、本人の同意を得なければ(学校・企業・保険会社など)第三者に情報を提供することは出来ないという部分で、小児科の場合は何歳までなら親の同意でいいのか、何歳以上なら本人の同意を得なくてはいけないのか、あるいは、本人の意向により親に情報を伝えなかった場合に医学的・社会的な問題が生じてくる可能性がないかなどの、厚労省のガイドラインに書かれていない諸問題が残されていますが、あくまで私たちは医療のプロとして、家族や本人と全人的かつ常識的な対応の中で判断していくものであり、杓子定規に決められるものではありません。当院のような一般的な小児科診療所で問題が生じてくることは考えにくいとは思いますが、上記のような考え方で対応していきたいと考えています。カルテやレセプトの開示についても全国の医療機関で厚労省のガイドラインや日本医師会の指針に則った対応となり、本人からの請求であれば原則として開示しますが、医療の特殊性から例外規定は決められています。

より詳しい情報は ...
個人情報保護法全面施行にむけて Q&A集
個人情報保護法関連リンク集
「医療機関における個人情報の保護」要約(安藤先生@荒川医院)

楽天の「フルスタ宮城」に行ってみたい人は?

2005年03月21日 | SPORTS

楽天イーグルスの本拠地・フルスタ宮城(フルキャストスタジアム宮城、旧称・県営宮城球場)が完成してお披露目になったようです。河北のサイトでざっと見ましたが、かなり特徴のある個性的な球場になったようで話題になりそうですね。

フルスタ宮城お披露目 感動・興奮 ボールパーク
選手の勇姿間近に 一体感を演出 フルスタ宮城
牛タンやピザなど12店舗 フルスタ宮城出店業者決定
フルスタ宮城 開幕セーフ! 関係者出席し完成式

昔の宮城球場で一度だけ中日-巨人戦を(1か月だけ読売新聞に替えてもらった入場券で)観たことがありますが、全部芝生の外野席にのんびりと座り込んで、まわりを巨人ファンに取り囲まれながら(当時仙台には巨人ファンしかいなかった)中日を応援したものでした。確か巨人のピッチャーは定岡(何で江川じゃないんだ?)、中日の方は忘れてしまいました。20年以上昔の話ですから。

日曜日のデーゲームなら、八戸から新幹線で往復して日帰り観戦するのは余裕ですね。しかし、それだけのために行くのもお金がかかるだけで馬鹿らしいし、仙台で土日泊まりで出席する学会の予定もなく、観戦の機会は当分なさそうです。

と思ったら、八戸テレビで新たに放送開始する「スカイA」で楽天や阪神の試合を一挙放映するんじゃないですか。4/1開幕戦の西武・松坂と楽天・岩隈の対決は見物ですね。

しかし「フルスタ」という略称はどうにかならないものか。「スカイA」のページでは「宮城」抜きで「フルキャスト」と書かれていたけど、浅野知事の思惑とは離れて、「宮城」抜きが定着しそうな雰囲気…。

で、この改修工事はいくらかかったのか(調べられず)。問題の青森県営球場は改修費の見込みがたたず棚上げ状態ですが、いっそのこと日本原燃に売り払って「核燃スタジアム」とでも命名すれば一気にイメージアップ、ちょっと中に入るのが怖いようなスリル満点で人気が爆発するかもしれません。

地下鉄サリン10年~オウム信者からネット自殺まで

2005年03月20日 | こども・小児科
オウム信者、カラスハネト(最近ではカラス族と表記)、荒れる成人式、プチナショナリズム、ネットウヨ(右翼)、少年犯罪や問題行動、ネットの匿名性とネット自殺など、何年にもわたって次々と表面に現れてくる若者の生態や問題については、インターネット時代より前からウォッチングの対象にして観察し続けてきました。オウムは上記の中では異質のものではという意見もあるかもしれませんが、私は根っこの部分で全て繋がったもので、依然として現在進行形で出口の見えないトンネルのような状態にあると考えています。

3月20日はそのオウムによる地下鉄サリン事件(1995年)から10年。そして、同じ3月20日は米英によるイラク開戦(2003年)から2年目にあたり、2005年には福岡県沖地震が発生した日として歴史に刻まれることになりました。(地震のことにはここでは触れませんが、被害からの一刻も早い復興をお祈りします)

地下鉄サリンでは心身ともに今だに多数の方がその後遺症で苦しんでいて、10年の区切りでやっとこんな取り組みがなされたということです。
地下鉄サリン被害者、事件現場巡る…心の傷癒す狙い(読売)

その一方で、松本智津夫被告(50)=教祖名麻原彰晃が「脳疾患の疑い濃厚」であるということが接見の医師の見解として伝えられています。それによると、意味のある言葉や行動は皆無、失禁を続けていて入浴などもできず介助を受けているという状態で、認知症(痴呆症)を起こす「ピック症」などで脳が病変を起こしている可能性が高いということです。それならば、裁判中に何も答えず意味のないつぶやきや奇声をあげていたのも、詐病ではなくずっと器質性脳疾患の症状が続いていたということになるじゃないですか。これまでの10年は一体何だったのか。上記の状態は明らかに異常だと誰でもわかるはずだと思うのですが、あまりにも異常な犯罪のため教祖が異常であってもおかしいと思わなかったのか。。

麻原被告「脳疾患の疑い濃厚」と医師が見解(産経)

35年目のリニアモーターカー/愛知万博の光と影

2005年03月19日 | NEWS / TOPICS
モリゾーとキッコロでやっと知名度が上がってきた愛知万博(愛・地球博)ですが、これまでの経緯がいろいろあって素直に歓迎できない向きも多いのでしょう。私も、実は小学校2年から5年まで名古屋に住んでいて、会場になる青少年公園のプールには何度も泳ぎにいったこともあり、基本的にはイマドキ万博なんてナンセンスだと思い反対していました。まあ、ちょっと行きたい気もするけど、行かないだろうと思います(単に物理的に行けないだけか)。

広島から名古屋に転校したのが小学校2年生、1970年の夏休み。その途中で大阪に立ち寄り、大阪万博に行きました(懐かしの大阪万博EXPO70)。詳しいことは覚えていないしアポロの月の石はとても見られなかったのですが、確かこのときに日本館でリニアモーターカーを展示していました(実際に見たのかTVなどの映像で見たのか記憶が定かではありませんが)。

その頃は、夢の21世紀になれば新幹線が日本中に展開しているのはもちろん、東京大阪間には時速500kmのリニアモーターカーが開通していて1時間で結ばれているものと思っていました。あれから35年たって、やっと会場を結ぶ「リニモ」が開通。(このサイトがどういうわけか半日以上繋がらない)

しかし、電磁波の問題や費用、スピードその他はどうなっているんでしょうね。ちょっと調べてみようと思ったら、いっぱいページがあって断念。まだコメントできません。と思ったらこのニュース、流石に重量オーバーでは浮かばないか。

重い!リニモ参った…万博内覧会まさかの混雑

モリゾーとキッコロは、ひよこクラブたまごクラブや、わるもの(「わるい本」は傑作)などのキャラクターでお馴染みのアランジアロンゾ。私は限定発売のドンジャラを持っている。しかし、NHKのアニメではモリゾーとキッコロが喋るのでイメージが崩れます。

何事にも良い面と悪い面、表と裏があるものですが、JANJANの特集・愛知万博でとりあげられている地球市民村など、環境や市民参加という点でこれまでにない取り組みと、週刊金曜日に大クライアント「トヨタ」の顔色をうかがって愛知万博批判をしないメディアは、自ら「信頼感」を失わせている(週刊金曜日)と書かれているような「トヨタ博」という批判もあるようで、いま問題の西武・コクドの堤義明のように、公共事業を使って自社の利益誘導を図っているという前時代的な面があるようです。しかし、見てみたい、行ってみたい。(けど行けない)

南セントレア市で有名になったセントレア空港(←逆だよ)には青森から乗り入れているようですが、三沢便はないみたいですね。青森空港経由で何回も乗り換えて行くぐらいなら、はやて・のぞみで行った方が楽だし時間も大して変わらないでしょう。(けど行けない)

長野五輪や青森冬季アジア大会でも、最後にはマスコミのヨイショ報道しか出てこなくなったことは記憶に新しいところ。問題のNHKがどんな報道をするのか、楽しみにしていると良いかもしれません(見てるほどヒマ人でもありませんが)。

けど、行けば面白いだろうし、見るべきところは沢山あるのでしょう。HPを眺めるのも疲れるし、機会があったら皆さんも足を運んでみてはいかがですか。今行っておけば、35年後にお子さんが何かの形で話題にできるかもしれません。

東通村「五歳児就学と六・四制度」特区徹底批判

2005年03月18日 | こども・小児科
まずはこの記事をご覧下さい。
「5歳で小学入学、東通が教育計画」(東奥日報)
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 プランでは、学力充実を図るため小学校就学年齢を一年前倒しして五歳児就学とする。これに伴い小学校に六年間就学し、中学校は四年間とする「六・四制度」とする。小学校入学は一年早まるが、中学校卒業年齢は変わらない。
 また乳幼児施設を統合し幼保一元化施設を設置、村独自の乳幼児教育プログラムに沿った教育を展開。幼小中一環教育を行い、中学校最終学年に当たる四年生の全生徒は生徒寮に入寮することも構想に入っている。
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ただただ呆れてものが言えません。こういったプランが一つの方向性として「あり得る」ことは認めましょう。幼保一元化などは全国ですぐにでも進めるべき政策です。また、小学校就学年齢に関しては早めるのではなく逆に遅くすることができる(選べる)という方式も考えられるはずです。こういった大きなことが「学力充実を図る」などという短絡的な発想で東通村のような(失礼ながら)力のない村で実現できるとはとても思えませんが、それもまた別の議論。

このプランを申請して認められる可能性はゼロに近いとは思いますが、最大の問題は、こういう根幹に関わる問題は特区などという一つの地域、一つの市町村で勝手にやってバラバラの制度が国内に乱立していいものではなく、教育というのは子どもたちにとってかけがえのない、やり直しのきかない真剣勝負なのだから、思いつきのようなやり方でチョロチョロといじくられるのは子どもにとって迷惑でしかない。繰り返しますが、「五歳児就学と六・四制度」が絶対的にダメだと言っているのではなく(良い制度なのかもしれませんが)、これは国全体で議論すべき問題であり北の果ての小さな村で扱う問題ではないということです。転校生のことなんかこれっぽっちも考えていないのでしょうが、小中学校時代「謎の転校生」を繰り返した私としては発言しないわけにはいけません。宮城県の浅野知事が昨年8月にメルマガに書いてくれていますので、一部引用させていただきます。(全文は下記リンクをご覧下さい)

「義務教育費国庫負担金廃止問題」(浅野史郎メールマガジン)
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 知事会の決定と前後して、河村文部科学大臣から、6・3制に変わる制度も各地域の決定で採用できるようにするという「改革」の方向が示された。これは驚くべきことである。こういった基本的なことまでも「地域の裁量で自由にどうぞ」ということになれば、国の責任の放棄にすら見える。義務教育の根幹に触れる6・3制のようなものは、地域ごとに区々にやられていいものとは思えない。実際に、県を越えた引越しをした子女が、小学校6年生に編入されると思ったら、中学校1年生になっていたなどということになるのは、いかがなものであろうか。「全国共通の義務教育」ということに、真っ向から反する事態ではないか。
 この「改革」案の提示で、「ほらこのとおり、知事さん方の裁量の幅はこんなに広がるのですよ」というメッセージを送りたいのだろう。カードを切り間違えている。義務教育への国家の関わり、責任の堅持という、「義務教育費国庫負担金廃止反対論者」が常に持ち出す論拠から見ても、これは禁じ手である。こんな禁じ手を打たなければならないほどに、文部科学省は義務教育費国庫負担金の廃止をさせたくないという思いが透けて見える。
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旅立ちの春に、小さなため息~八戸の桜開花予想4/23

2005年03月17日 | こども・小児科
15日は中学の卒業式、16日には県立高校合格者と桜の開花予想が発表になり、今日は彼岸の入り、そして明日18日は小学校の卒業式。12日~13日あたりに雪と寒さのぶり返しがありましたが、心配された春の湿った大雪(彼岸じゃらく)もなく、このまま雪解けとなりそうな気配。

12日夕に日帰りで青森に行ったときに、三沢を過ぎたところで急に吹雪になり、青森に着いたらやみましたが駅前の雪の壁には驚かされました(高さよりも厚さに)。実は冬に青森に行ったことがなかったのですが(なるべく行かないようにしていた)、同じ青森県内でも八戸と青森では全く違った気候圏にあることをあらためて実感。この記事の雪から発掘されたお墓(三内霊園)もすごいですね。

県内の桜開花は平年並みで、「八戸が四月二十三日、弘前が同二十四日、青森が同二十五日」との予想。久しぶりにGWに桜が楽しめそうです。GWには十和田市の太素ウォークに参加しようと思っていたのですが、まだ情報がありません。また、第1回の東京大都市マラソン来年のGWに開催されることになりました。これもちょっと気になります。

もう一つ15日のニュースで、弘大授業料 1万5000円値上げ決定し、「二〇〇五年度から年間授業料を一万五千円値上げし、五十三万五千八百円にする」とのこと。もう24年前になりますが、私が入学した時には国立大学の授業料は年に18万ほどだったと記憶しています。昔は、家庭が裕福でなくても次代の国を担う優秀な人材を育成するために、安い授業料で最高の教育が受けられる(ここはちょっと疑問ですが)のが国立大学だったわけですが、最近では法人化にともなう独立採算で私学との格差を是正して、ここにも「応分負担」という新自由主義・市場経済の顔が見え隠れしています。教育や子どもの育成を重視しない国は、かならず衰退の道を辿ることになるのですが。。