踊る小児科医のblog

青森県八戸市 くば小児科クリニック 感染症 予防接種 禁煙 核燃・原発

喫煙率0.3%しか減少せず、男性は東北がトップ

2008年10月25日 | 禁煙・防煙

男性の喫煙率はそれでも0.7%減って39.5%とJT調査でははじめて40%を割り込んだのに対し、女性は0.2%(12万人)も増えているという結果。。

全体としては、男女ともこれまでの延長線上で男性はダラダラ減少、女性は横ばいを続けているだけで、何ら新しい動きは生じていません。
この国の政府のタバコ無策を反映した結果としか言いようがありません。
(もちろん、それに対する私たち民間の力不足を痛感するわけですが)

いまだに、これだけ多くの国民が騙されて真実を知らされずに吸い続け、あるいは禁煙したくてもタバコの蟻地獄から抜け出すことができずに、死亡率50%のロシアンルーレットを回し続けているなんて。。
それと、あまり大きな声で言いたくないけど、この時代に喫煙率が増えている女性って一体「?』。

しかし、国民の4分の3は非喫煙者であるという事実も確かです。

ちなみに、この減少率では喫煙率ゼロまで86年(!)もかかってしまう。
男性だけなら57年の計算ですが、女性は、、
オーストラリアは2030年頃には男女ともゼロになりそうです。

JTのページには細かいデータが載っていないので、いくつかの記事からピックアップしてまとめてみました。

-------------------------------------------------
2008年 喫煙率25.7%(-0.3%)
 男性 39.5%(-0.7%) 1966年 83.7%(-44.2%)
 女性 12.9%(+0.2%) 1996年 18.0%

男性
 20代 41.0%
 30代 46.0%
 40代 47.8%
 50代 46.4%
 60代以上 27.0%
女性
 20代 18.1%
 30代 19.3%
 40代 17.9%
 50代 13.4%
 60代以上 6.0%
地域別
 北海道 32.1% 男性43.8%=2位(+1.4%) 女性20.3%=首位(+0.9%)
         男女そろって増加したのは北海道だけ
 東北  29.1% 男性44.1%=首位
 ~~
 近畿  24.7%
 四国  22.8%
喫煙人口
 男性 1984万人 (2007年 2016万人) -32万人
 女性 696万人 (2007年 684万人) +12万人
 合計 2680万人 (2007年 2700万人) -20万人
平均喫煙本数
 男性 21.7本/日 (2007年 21.6本)
 女性 16.4本/日 (2007年 15.9本)

禁煙外来の費用(概算)

2008年10月16日 | 禁煙・防煙
お問い合わせがありましたので、おおよその窓口負担金額を計算してみました。

ニコチンパッチ(12週5回受診)
3割負担で 診察 約6000円
      薬局 約7500円
      合計 約13500円

経口薬チャンピックス(12週7回受診)=今年度中
3割負担で 診察 約7000円
      薬局 約14500円
      合計 約21500円

経口薬チャンピックス(12週5回受診)=来年度から
3割負担で 診察 約6000円
      薬局 約13500円
      合計 約19500円

以上は概算で、500円単位で区切っているので実際の窓口負担と若干異なることがあります。また、処方の内容や期間は個別に調整するので、上記のモデルケースとは異なる可能性があります。

新薬チャンピックスの方が少し費用がかかることになりますが、禁煙の成功率は高いため、使用に特別の支障のある場合を除いて、現在はチャンピックスの方をお勧めしています。

いずれの場合も、タバコ1箱300円×12週(84日)=25200円よりも少ない金額で禁煙できることになります。

禁煙治療の保険診療が始まってから現在まで2年半で、途中の脱落者が多いのが残念なのですが、12週まで通っていただいた方は、完全ではなかった1名を除いて全て禁煙に成功されています。ポイントは、薬を(補助的に)使いながらゆっくりと最後まで通っていただくことです。

禁煙タクシーマップ2008年10月版

2008年10月03日 | 禁煙・防煙
いよいよ青森県はこの分野でも日本最下位に沈みそうな情勢です。
8月の夏祭り前の実施を求めましたが、音沙汰なしです。
この間、滋賀、奈良を皮切りに関西、西日本の各県で禁煙化が進みました。
同時に、広島や島根などで「禁煙協力車」という不完全禁煙が導入され、全車禁煙の妨げになっています。
東北では昨年の秋田、今年に入って福島、山形と実施され、宮城も今年度中とのこと(詳細不明)。