踊る小児科医のblog

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年末年始の診療予定

2009年12月30日 | こども・小児科
1~2月の診療日、急病診療所、各種教室、相談の予定
 年末は12月30日(水) 午前まで診療し、同日午後から1月3日(日) まで休診となります。2月の臨時休診はありません。急病診療所当番は1月1日(祝) 夜、1月9日(土) 夜。次回の赤ちゃん教室は1月16日 (土) になります。育児・子どもの心相談、禁煙外来(保険診療)は随時受け付けております。メール予約システムをご利用下さい。

インフルエンザワクチンの接種状況 輸入ワクチンについて

2009年12月30日 | 新型インフルエンザ
 健康な成人を含めて全ての国民が接種できると発表になっています(下記のように輸入ワクチンも含めると供給過剰になります)。また、既に感染した子どもも多く、流行も下火になってきていることから、予約された方には出来るだけ早いうちに接種を終わらせてしまいたい状況にあります。季節性ワクチンの受付は終了しております。

<輸入インフルエンザワクチンについて> 中高生までは全員国産ワクチンを接種することになっています。大人も可能なかぎり国産ワクチンで接種したいと思いますが、当院では輸入インフルエンザワクチンを使うかどうか決めていません。輸入ワクチンは政府が過剰に契約したため余ることが確定的になっています(これも税金)。国産と違って免疫を高めるための成分が入っていて筋肉内注射が必要なことや、使いにくい大瓶であることなどから、できれば使用せずにシーズンを終えたいと考えています。今後の状況により判断します。

インフルエンザは下火、ウイルス性胃腸炎が増加

2009年12月30日 | 新型インフルエンザ


 インフルエンザは11月中旬にいったん減少し、11月最終週をピークに急上昇した後、減少傾向が続き、冬休みに入って一段落の状態です。7月から12月中旬までに全国で1400万人以上が感染し、その8割の1100万人は未成年だという推計も発表されましたが、未成年の人口は2300万人程度ですので、疑い例や不顕性感染を含めると、すでに子どもの過半数は感染したものと推測されます。乳幼児や大人を含めて、まだ感染していない人の総数は多いため、3学期に入って小さな山がみられるかもしれません。12月末現在、ウイルス定点で検出されているインフルエンザウイルスはほぼ全てA/H1N1(いわゆる新型)ですが、今後A香港型などの季節性が流行してくるかどうか注意が必要です。

 ほかの感染症は目立ちませんが、インフルエンザが下火になるのと入れ替わりに、この時期に毎年見られるウイルス性胃腸炎(ノロまたはロタウイルス)や咳がひどくなるタイプ(RSウイルスなど)が増えてきているようです。

 一部の保育園などでおたふくかぜが流行しているとの情報もありますが、水ぼうそうやおたふくかぜのワクチンは個人防衛ためのもので、流行は野放し状態にあると言えます。(米国では両ワクチンとも公費で接種されています)

憲法の言論・出版の自由とは

2009年12月29日 | 禁煙・防煙
憲法が禁じているのは政府(またはそれに関連する権力(者)・組織)が出版社や個人に対して出版禁止や言論統制を行うことであり、
憲法に違反することが出来るのは政府だけです。
この点をはき違えている方が多いことは常々感じていました。(この件に限らず)
また、言論・出版の自由とは誰が何を言っても出版してもいいということではありません。
当然、公共の福祉に反するものは規制されることになります。
毎年受動喫煙でも国内で約2万人もの人を殺しているタバコがそれに該当するのは自明のことで、好き嫌いなどという問題とは関係ありません。
日本はタバコ規制の最も緩やかな(放置されている)国ですが、タバコ規制枠組み条約(FCTC)を遵守しているタイでは日本などの海外アニメの喫煙シーンにモザイクが入るなど、厳しい規制がなされています。
これは、政府がタバコの害およびタバコ産業の活動から国民、ことに子どもたちを守ろうという姿勢のあらわれです。
(逆に、規制が緩やかな国は政府が子どもたちを守ろうとしていないということです)

現在のような先進国で最も遅れているタバコ規制政策を「行き過ぎ」などと感じる人が数多くいるという事実には、政府やメディアの姿勢だけでなく、国民のメディアリテラシー不足を痛感します。

わが国では京都議定書を知らない人はいませんが、FCTCはその意味どころか存在すらほとんど知られていません。
これは第一には政府が意図的にとも言えるほど消極的に対応し、広報すらしていないことにあります。
本来敏感であるべきメディア、出版関係でも同様で、今回も指摘されてからこの問題についての認識が足りなかったことに気づいたような節があります。

子ども向けの雑誌として、このような表現は編集段階までに当然配慮されるべきであったはずのものが(たとえば暴力や飲酒などと同様に)、フリーですり抜けて出版され子どもたちの手元に届いてしまうという状況自体が、いまの日本のタバコ問題に関する状況を端的に反映したものと言えます。

今回の福音館書店の対応については、編集長と数回のメールのやりとりもしており、子どもの本の出版社として当初よりこの問題について重大に受け止めて、真摯に対応していただいたということを報告しておきます。
福音館書店はこの絵本を子どもに読ませることの悪影響を正しく認識し、販売中止することによる損害を考慮してもなお、子どもの本の出版社としての伝統と信用を守ることを選択しました。
その判断に敬意を表します。

今回の件でFCTCの存在とその意義がより広く理解されることを期待します。

【参考】

● タバコ規制枠組み条約(FCTC) 第三条 目的
この条約及び議定書は、(中略)、タバコの消費及びタバコの煙にさらされることが健康、社会、環境及び経済に及ぼす破壊的な影響から現在及び将来の世代を保護することを目的とする。
http://www.mofa.go.jp/MOFAJ/gaiko/treaty/treaty159_17.html

● たばこ規制枠組条約 社会的資格も“剥奪” ガイドライン追加採択で厳格対応
(産経新聞 2008.12.19)
 たばこ規制枠組条約の締約国会合が新たに3件のガイドラインを採択し、近く世界保健機関(WHO)から修正文書が示され、厚生労働省が初めて概要を邦訳して公開することが10日までに分かった。たばこ産業の広告、販促、支援活動の全面禁止だけでなく、研究助成や人道支援を含む社会的活動の全面規制を求める厳しい内容だ。(以下略)
http://sankei.jp.msn.com/life/body/081219/bdy0812190819000-n1.htm

福音館書店の迅速かつ真摯な対応:タバコ頻出絵本販売中止・回収に

2009年12月28日 | 禁煙・防煙
「たくさんのふしぎ」2010年2月号は本日販売中止となり回収されることが発表されました。
購入された方は、下記の案内にしたがって返品して下さい。
(子どもの悪影響があるための処置ですのでそのままお持ちにならないようお願いします)
迅速に対応して出版社にとって重大な決定をされた福音館書店に敬意を表します。
これまで通り福音館書店の絵本を愛読していくことにします。
なお、下記の「お知らせ」本文にあるように、内容についてのJTの関与は否定されています。

「たくさんのふしぎ」2010年2月号
『おじいちゃんのカラクリ江戸ものがたり』についてのおしらせ
http://www.fukuinkan.co.jp/oshirase/goodsid20909.html

(返品方法などについては上記ページをご覧下さい)

「たくさんのふしぎ」2010年2月号販売中止に(その2)

2009年12月25日 | 禁煙・防煙
(12月28日追記)
本日夕刻、福音館書店より販売中止・回収の発表がありました。
全国の多くの方および団体からご賛同・ご協力いただきありがとうございました。
福音館書店が迅速にこの重大な決定をしていただいたことに敬意を表します。
定期購読も再開し、不買運動は中止いたしました。
なお、下記の「お知らせ」本文にあるように、内容についてのJTの関与は否定されています。
この記事(原題は『福音館書店不買運動:タバコを巧妙に美化する絵本「たくさんのふしぎ」』)は状況と経緯を記録するためにそのまま残させていただきます。

「たくさんのふしぎ」2010年2月号
『おじいちゃんのカラクリ江戸ものがたり』についてのおしらせ
http://www.fukuinkan.co.jp/oshirase/goodsid20909.html
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#表紙から始まって、この「おじいちゃん」は殆ど全てのシーンでパイプを吸いまくっています。


// 一郎くんの大きな声に、蓄音機みたいな機械をいじっていたおじいちゃんが
  パイプをくわえたまま、あわててふりかえりました。 //

#以下、孫たちの前でパイプを吸い続け、すさまじいまでの受動喫煙の害を被らせ続けます。




// 『おまえさん、わかってるね! タバコは船宿についてからだよっ。』 //

#主人公のご先祖「喜助」の登場シーンも「タバコ」から始まる。


// 『こいつァどうも、ご隠居。大好物のたばこ代につかわせていただきやす。』 //

#そして二言目には「タバコ」。


#寿司屋台の場面も、寿司よりも大きく前方に喫煙者の姿が描かれている。




// そう言っておじいちゃんは、お気にいりのパイプをほこらしげにひとふきです。 //

#当然の如く、休憩時間にはタバコ。孫たちが食べている前でもタバコ。


// 「ぼくらのご先祖さまの話だったとはね!
   そういえば、おじいちゃんも喜助さんも、たばこ好きだもんね」 //

#最後には子どもの発言で「たばこ好き」ということが何ら悪い事ではないかの如く表現されている。


#最後までパイプ。


// 協力=岩崎均史(たばこと塩の博物館) //

#ここが大問題。たばこと塩の博物館はJTの運営。もしこの著者が喫煙者ではないとしたら、ここまで執拗にタバコをストーリーとは関係なく登場させる必然性は何もなく、この「協力」というものが単なる取材だけでなく何らかの要求と利益供与を含んだ関与であることが濃厚に疑われます。(タバコ会社の「隠れ広告」手段については前記事参照)

「たくさんのふしぎ」2010年2月号販売中止に(その1)

2009年12月25日 | 禁煙・防煙
(12月28日追記)
本日夕刻、福音館書店より販売中止・回収の発表がありました。
全国の多くの方および団体からご賛同・ご協力いただきありがとうございました。
福音館書店が迅速にこの重大な決定をしていただいたことに敬意を表します。
定期購読も再開し、不買運動は中止いたしました。
なお、下記の「お知らせ」本文にあるように、内容についてのJTの関与は否定されています。
この記事(原題は『タバコ礼賛絵本「たくさんのふしぎ2010年2月号」を発売中止し全て回収せよ』)は状況と経緯を記録するためにそのまま残させていただきます。

「たくさんのふしぎ」2010年2月号
『おじいちゃんのカラクリ江戸ものがたり』についてのおしらせ
http://www.fukuinkan.co.jp/oshirase/goodsid20909.html
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福音館書店代表取締役社長 塚田 和敏 殿

貴社発行の「たくさんのふしぎ」を長年定期購読して愛読しておりましたが、2010年2月号「おじいちゃんのカラクリ江戸ものがたり」(太田大輔文・絵)は全編にわたってストーリーとは関係なく喫煙シーンが頻繁に描かれ、本文にもタバコ・パイプを礼賛する内容が記されており、子ども向けの絵本としてはあり得ない恥ずべき絵本となっています。

販売する価値がないどころか悪影響を及ぼす絵本を定期購読だからといって無理やり買わされる筋合いはありません。
書店を通じて返品しますので代金を返金してください。
定期購読も中止します。

また、巻末のクレジットからタバコ会社(JT)の関与が疑われ、内容から判断してWHOタバコ規制枠組み条約(FCTC)に違反するものと考えられます。
「たくさんのふしぎ2010年2月号」をただちに発売中止し、全て回収・返金するとともに、タバコ会社の関与および金銭の授受の有無などについて明らかにすべきです。
上記の処置がなされなければ、ネット上および様々なチャンネルを通じて福音館書店の不買運動を続けさせていただきます。

私自身も子どもの頃から愛読し、子ども向け出版社として伝統のある福音館書店がこのような形で存続の危機を迎えたことを大変残念に思います。
もしこれを危機として捉えることができないとしたら、それこそ存続の危機であることは間違いありません。

追記:絵本としてのレベルも過去の「たくさんのふしぎ」の中で最低であり、発明好きのお祖父さんが祖先をのぞき見するなどバック・トゥ・ザ・フューチャーのパクリでしかなく、版画の面白みが辛うじてある程度で何の「ふしぎ」もなく、ほとんど価値のない内容と言えます。

【検証】

● 喫煙シーン:9ヶ所
 しかもこの「おじいちゃん」は常時パイプを吸って孫たちに受動喫煙の害を被らせ続けている。

● 本文中にタバコまたはパイプの記載:5ヶ所
 その中でも、「大好物のたばこ代に」「お気にいりのパイプをほこらしげにひとふき」「おじいちゃんも喜助さんも、たばこ好きだもんね」などといった表現で、タバコの害を伝えないどころか喫煙を「良いもの」「嗜好品」だという意識を子どもに植え付ける内容になっている。
(全シーンは次の記事に掲載して検証しています)

● 巻末に「協力=岩崎均史(たばこと塩の博物館※)」の記載あり ※JT運営
 このような形で本来の内容と関係なく喫煙シーンを潜り込ませる手法は、テレビドラマなどで頻繁にみられおり、FCTCなどにより広告が規制されているタバコ会社が世界的に用いている巧妙な「隠れ広告」の常套手段であり、その関与が濃厚に疑われます。しかも今回は子ども向けの絵本であり、全国の子どもたちが読んで無意識のうちにタバコについての誤った認識を持ったとしたらその悪影響は計り知れません。

【参考】

● タバコ規制枠組み条約(FCTC) 第三条 目的
この条約及び議定書は、(中略)、タバコの消費及びタバコの煙にさらされることが健康、社会、環境及び経済に及ぼす破壊的な影響から現在及び将来の世代を保護することを目的とする。
http://www.mofa.go.jp/MOFAJ/gaiko/treaty/treaty159_17.html

● たばこ規制枠組条約 社会的資格も“剥奪” ガイドライン追加採択で厳格対応
(産経新聞 2008.12.19)
 たばこ規制枠組条約の締約国会合が新たに3件のガイドラインを採択し、近く世界保健機関(WHO)から修正文書が示され、厚生労働省が初めて概要を邦訳して公開することが10日までに分かった。たばこ産業の広告、販促、支援活動の全面禁止だけでなく、研究助成や人道支援を含む社会的活動の全面規制を求める厳しい内容だ。(以下略)
http://sankei.jp.msn.com/life/body/081219/bdy0812190819000-n1.htm

…かつて愛読者だった一市民より

不可解な青森県内のインフルエンザ報告[型別]

2009年12月11日 | 新型インフルエンザ
第49週の週報(PDF)に、不可解な集計が掲載されていました。
地区別の型別報告数を見てみると、八戸ではA型が6割、B型がごく少数で、残りは「不明」となっているのですが、他地区では「不明」がほとんどなく、弘前、むつ、五所川原などは「不明」がゼロなのです。
これは一体どういうことでしょうか?

インフルエンザの迅速検査は、現在のように発症直後や軽症者の受診が増えている状況では、陽性になるのは5~6割程度で、これは種々の情報と一致しています。
当院で提出しているデータも、大体半々くらいになっています。
八戸の報告数はその状況をほぼ反映しているものと思われます。

他の地区では飛び抜けて陽性率が高い? 検査キットの感度が違う?
陰性者に翌日検査するなどして陽性率を上げている?
もしかしたら、陰性者はインフルエンザ報告数にカウントしていない?
もしそうだとしたら、八戸地区は県内他地域よりも低めで推移しているのですが、他地域は本当ならもっと多いということになるのですが。。

いずれにせよ、八戸地区と他地区では同じ意味合いを持つ数字とは考えられません。

青森県感染症発生動向調査
http://www.pref.aomori.lg.jp/welfare/health/kansen2009.html

インフルエンザ:2週連続減少へ
http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/e/b1f580e9a18af2cb79de5dbd4613d41f

インフルエンザ:2週連続減少へ

2009年12月09日 | 新型インフルエンザ
全国、県内、地域の学校、当院のデータを合わせてみても、おそらく先々週(第48週)がピークと推測します。
先週(第49週:11/30-12/6)は当院では大幅に減少して先々週の半減。
今週も昨日までの様子だと更に減少することは確実です。
「県内全域で警報」というニュースは先々週のデータを元にした過去の話です。
既に感染者が当地の小学校では3割を超えているので、不顕性感染や軽症感染者を含めると5割は感染しているだろうと推測しています。
まだ小さな波は来るかもしれませんが、これから更に高いピークを形成することは考えにくいかと思います。
地域、学校、クラスによってまだ差がみられることから、流行開始が遅れた地域では急に増えるところもあるかとは思います。
小中学校から保育園や低年齢層に移りつつある様子もあります。
おそらく冬休みに入れば散発的になってくるでしょう。
県や医師会が考えている「1月に集団接種」などナンセンスです。

過去10年間との比較グラフ(週報)> インフルエンザ(感染症情報センター)
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/weeklygraph/01flu.html

MLインフルエンザ流行前線情報データベース(http://ml-flu.children.jp/)
http://210.233.67.206/graphimg/daily_graph2.png?1259937117

当院および八戸地域、青森県のサーベイランスデータ
http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/e/b1f580e9a18af2cb79de5dbd4613d41f
(この記事)

タバコ税小幅増税は減収をもたらす愚策 「国民の命を最優先する政治」へ決断を

2009年12月04日 | 禁煙・防煙
鳩山首相および主要閣僚、関係議員、青森県選出国会議員にメールおよびFAXを送りました。

内閣総理大臣 鳩山由紀夫 様

      タバコ1箱1000円にして下さい!
   「国民の命を最優先する政治」へ今こそ決断を
      小幅増税は減収をもたらす愚策です

財務省の主張である「大幅増税は減収をもたらす」とう前提自体が間違っています。
誤った前提から、間違った結論を出そうとしています。
最高責任者たる首相自ら、その誤りを正してください。

実際には
 大幅増税で 国民の命は救われ 税収もアップする(※下記参照)
 小幅増税では 喫煙率はさほど低下せず 税収は長期の低落傾向に歯止めがかけられず数年でダウン

報道されているような1本あたり2-3円の増税では自民党政権のやってきたことと何ら変りないではありませんか!
財務副大臣らが国民の声ではなく財務省の言いなりになっていて何が政治主導ですか。

タバコ税大幅増税は
 1)喫煙率大幅低下 → タバコ病死の減少
 2)医療費低下
 3)税収アップ
のみならず
 4)未成年の喫煙が限りなくゼロに近づく
 5)タバコ税の逆進性解消
  (現在は低所得層ほど喫煙率が高いが、増税すれば高所得層だけが残る構造になる)

というあらゆる面でメリットがあり、かつ、何ら財源を必要としないどころか税収アップも見込める最大の健康政策です。

日本も批准しているWHOタバコ規制枠組み条約を遵守して、国際的に胸を張って国民の命を守る政治をしていると言えるような決断を今こそ実現してください。

※タバコ1箱1000円にしたときの税収(厚労省研究班報告より引用)
 現在 税収 2.2兆円
 一箱1000円にして 100%の人が吸い続けた場合  → 税収 11兆円
          予想範囲 喫煙継続率 74.1% → 5.9兆円増収
                     48.7% → 3.2兆円増収
80%の人が禁煙するまで、現在の税収は維持されると結論づけられています。
グラフは下記のブログに掲載してあります。
http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/e/4889af4df5760712fd177f0fcd3117b9

財務省が「これまで増税しても税収は増えなかった」というのは、意味のない超小幅増税を繰り返してきたからです。

選挙前に古川元久内閣府副大臣(当時の民主党税調副会長)は「2006年増税は喫煙者を減らさずに税収だけ増やそうという発想だ」と仰っていましたが、まさにその通りです。

先送りすれば、タバコによる犠牲者の山は高くなる一方です。
 喫煙により 毎年約20万人(厚労省研究班推定)
 受動喫煙により 毎年2万人(国立がんセンターほか各種資料より推定)
の命が失われています。一刻の猶予も許されません。

受動喫煙防止法を制定したトルコの首相は「タバコ問題はテロとの戦いと同じくらい重要」と語っています。

今こそ総理大臣の最高の政治判断をお願いいたします。

長妻厚労相のおっしゃる600円は最低限のラインで、その場合でも毎年さらに100円ずつ上げて1000円まで上げていくことをアナウンスしておけば、同等の効果は見込めます。
360円などという喫煙者にとっても非喫煙者にとっても意味のない愚かな決定をなさることのないようお願いします。

もちろん、葉タバコ農家への転作支援はしっかりと行って下さい。
その上で、増税による財源は医療(例えば先進国最低の予防接種医療を改善すること)、福祉などへ向けるようお願いいたします。

(署名省略)