踊る小児科医のblog

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『シッコ SiCKO』

2007年08月29日 | こども・小児科
マイケル・ムーアの話題作『シッコ SiCKO』。
先週末から国内でも公開になっていますが、青森県内でも10月に上映されることが決まったようです。

『シッコ SiCKO』http://sicko.gyao.jp/
 青森コロナシネマワールド 10/6~
 イオン下田TOHOシネタウン 10/6~
 八戸フォーラム 10/6~

「若い人にこそ観てほしい」参議院議員・川田龍平氏が語る『シッコ』
http://www.cinemacafe.net/news/cgi/report/2007/08/2359/
>特に若い人に観てほしい
>このまま政治に興味を持たずに、政治家に医療制度改革を
>任せてしまったら、日本もアメリカのような社会になってしまう

『シッコ』Sicko
http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/18624/

「みんなに贈る不登校フォーラム」

2007年08月28日 | こども・小児科
「みんなに贈る不登校フォーラム」
http://www.hagukumi.org/event2.htm
と き 2007年9月15日(土) 13:30~16:00
ところ 八戸市福祉公民館 大会議室 (類家4丁目 児童科学館となり)
    参加無料
内 容
 第一部 パネルディスカッション 13:30~14:50
  パネリスト 川村克彦さん 学習サークル・サンハウス (階上町)
        幸野由美子さん 太白区合同親の会 (仙台市)      
        野村俊幸さん アカシヤ会 (函館市)
               『我が子が不登校で教えてくれたこと』著者 
  聞 き 手 井ノ上洋一  いろいろなはぐくみの会(八戸市)
 第二部 フリートーク 15:00~16:00 ※自由参加 
主 催 八戸市子ども人権教育・学習推進協議会
    青森県人権教育・学習推進協議会
共 催 いろいろなはぐくみの会 八戸市立中央公民館
後 援 八戸市教育委員会 八戸市社会福祉協議会 はちのへ未来ネット

#興味のある方やご関係の方は是非ご参加下さい。私も機会があればこういった企画にも一度出席してみたいと思うのですが(苦手分野なので)、今回も仕事&その後の用事があり参加できないのが残念です。野村氏の著書は昨年読ませてもらいました。いろいろなはぐくみの会井ノ上さんは、この方面でいま本当に頑張って活動している方です。

タバコ1本でドラム缶500本分の空気を汚染

2007年08月23日 | 禁煙・防煙
#タバコの有害成分は200種類を超えるとされていますが、その中には微量とは言え、ヒ素、ナフタレン、カドミウム、ホルムアルデヒド、青酸ガス(シアン化水素)、ポロニウム(ロシアのスパイ殺害に使われた放射性元素)、DDT(戦後使われた殺虫剤)、ダイオキシンなどが含まれています。

もちろん、これらが食品や薬品に含まれていれば製造販売は許可されませんが、タバコという形態をとれば、人体に摂取されることが目的の商品だとわかっていても、何の規制もなく販売され、人々は吸い続けているのです。
(規制する法律がない)

しかも、その多くは添加物質として化学的に配合したものであるにも関わらず、タバコ会社はその組成を一切明らかにしようとしません。
(同じく法律がない)

#タバコによる化学物質過敏症はあまり知られていません。
いわゆるシックハウス症候群とされている方の中にも、ホルムアルデヒドなどタバコにも含まれている物質は多数あり、建物だけでなく家庭や職場における受動喫煙が原因になっているのに、見過ごされている場合もあるようです。
(シックハウス症候群と受動喫煙が関係あるとは認識されていない)

#タバコの煙というのは「好き・嫌い」とか「迷惑・迷惑じゃない」の問題ではなく、全ての人の生き死にに関わる健康問題・環境問題です。
(よって「嫌煙権」という言葉は現在使われなくなっています)

●タバコの煙
・粒子相:見える   3.3%
・ガス相:見えない 96.7%
タバコ1本の煙はドラム缶500本分の空気を汚染し、
基準以下に希釈するために50mプール2杯分の空気が必要

#タバコの煙というと、目に見える粒子相だけと思いがちですが、実はタバコの煙の90%以上は目に見えない「ガス相」で、ここに気化したニコチンや発がん物質の多く、ダイオキシンなどが含まれます。



このグラフは、家族に喫煙者がいない子どもと、家族に喫煙者がいる子ども、その中で「どこで喫煙しているか」によって比較してもので、尿中のコチニン(ニコチンの代謝産物)を指標にしています。

換気扇の下で吸っても受動喫煙防止対策として意味がないことは、「カレーの話」のたとえで理解してもらえるようです。
いくら換気扇を回しながら料理していても、外から家に帰ってきたときに、玄関をあければ「今日の夕食はカレーだ」とわかりますね。
タバコも同じで、換気扇から煙は排気されても、周囲に拡散したガスはあっという間に家中に拡がってしまいます。

そして、「外で吸っている」というベランダ族であっても、子どもは受動喫煙の害を免れません。
家族に喫煙者がいない子どもの2倍も、ニコチン(だけでなく全てのタバコの有害成分)を摂取しているのです。
当然ですね。
人間の肺というのは、1回の呼吸で全部入れ替えることは不可能ですから、いま外で吸ってきた人の吐き出す息は、タバコの煙が高濃度で含まれています。

なお、基準となる「家族に喫煙者がいない子ども」の尿中コチニン濃度がゼロではないのは、日本の社会では家庭の外でも子どもたちが常時タバコの煙にさらされていることを示しています。

「禁煙は愛」
「家族(特にお母さん・妊婦)の喫煙は、子どもへの虐待」※
分煙は誰の命も助けません(喫煙者自身も家族も)。

※受動喫煙や妊婦の喫煙により、流産(胎児の死)、乳幼児突然死(赤ちゃんの死)、低出生体重、身長や学校の成績が伸びない、行動異常や将来の犯罪、不妊、将来のメタボリック症候群など、一生にわたる深刻な影響を及ぼすことがわかってきています。

30年遅れたために毎日300人が死んでいる

2007年08月22日 | 禁煙・防煙
タバコ問題は、
水俣病、薬害エイズ、
アスベスト、核燃と同じ
構造的犯罪
知っていて何もしないのは共犯者と同じ

#このグラフをご覧下さい。ここでもタバコ会社は(子どもでもわかる)ウソを公然とついて、政府に圧力をかけて規制を骨抜きにしようとしています。
いわく「成人男性の喫煙率は下がり続けているのに肺癌は増え続けている。よって、肺癌は大気汚染などの他の原因によるものである」と。
グラフをみればこれがウソであることは一目瞭然。
いま、日本は成人男性の喫煙率は下がっているけれども肺癌などのタバコ病は増えている「矢印」の段階にあります。(男性の肺癌が頭打ちになったというデータもあるようです)
そして、女性の喫煙率はまだ減ってませんので、女性のタバコ病死は今後30年でまだまだ増え続けます。
欧米では、30年早く対策をとってきたために、米国などでも男性の肺癌が減少し、女性の死亡率まで下がり始めている国もあるようです。

冒頭に戻ります。この差は歴然としています。
この国の政府は、国民の命を守るために諸外国と同じように当然すべき対策をとらずに、企業の利益を守ることを優先し続けてきた。
エイズでもアスベストでも全く同じ。

そして、その対策が30年遅れたことで、毎年11万人、毎日300人以上の方がタバコによって命を奪われ続けているのです。
この死は、適切な規制をしていれば防げたものであり、人災と言うよりも政府による犯罪と言っても過言ではありません。

それに対して、JTはその方たちは(やめようと思えばやめられるのに)自分の意志で勝手に吸ったのだから、自分たちには何の責任もないと裁判で主張して、それを裁判所も認めているという、私たちはそういう国に住んでいるのです。

タバコ会社の「ウソ」をあばく

2007年08月22日 | 禁煙・防煙
WHOは2007年の世界禁煙デー・アピールの中で、タバコ産業はあらゆる策を講じて禁煙対策や科学的根拠に基づいた主張に反対するために「ウソ」をついてきた反社会的企業であると断定しています。下記のようなよく耳にする主張は、いずれも根拠がなく、科学的事実や各国での実施経験によって明確に否定されています。

ウソ
その1:受動喫煙はたんなる迷惑問題にすぎない
その2:問題はマナーで解決できる
その3:換気を十分に行えば問題ない
その4:法律で禁煙としても、守られるはずがない
その5:バーやレストランの売上が減る
その6:タバコを吸う権利と選択の自由の侵害だ

全文(全訳)は→WHO世界禁煙デー2007(日本禁煙学会)の後段をご覧下さい

受動喫煙の健康影響:米国公衆衛生長官報告

2007年08月22日 | 禁煙・防煙
受動喫煙の健康影響:米国公衆衛生長官報告(2006年)

1. 受動喫煙は、タバコを吸わないこどもと大人の生命と健康を奪う。
2. 受動喫煙は、乳幼児突然死症候群、急性呼吸器感染症、耳の病気、重症気管支喘息のリスクを高める。親の喫煙は、こどもの呼吸器症状を増やし、肺の成長を遅らせる。
3. 大人が受動喫煙に暴露されると、ただちに心臓血管システムに悪影響があらわれる。また虚血性心疾患と肺ガンがおきやすくなる。
4. 受動喫煙に安全無害なレベルのないことが科学的に証明されている。
5. タバコ対策が相当進んだにもかかわらず、アメリカの数千万人のこどもと大人が、家庭や職場でいまだに受動喫煙にさらされている。
6. 屋内における喫煙の禁止により非喫煙者の受動喫煙暴露を完全になくすことができる。分煙、空気清浄機、エアコンディショニングによって非喫煙者の受動喫煙を防ぐことはできない。

http://www.nosmoke55.jp/data/0606hhs.html

「タバコなんざ、ガキや貧乏人に黒人、あとはバカに吸わせておけ」

2007年08月22日 | 禁煙・防煙
R.J.レイノルズ(タバコ会社)の宣伝に出演していた俳優が、R.J.レイノルズの役員に「なぜあなたはタバコを吸わないのですか?」と聞きました。するとその役員は、こんなふうに答えたというのです。

「もちろん“そんなもの”吸わないさ。俺たちはただ売るだけ。タバコを吸う権利なんざ、ガキや貧乏人、黒人、それからその他のおバカな方々に謹んでさしあげますよ」
(イギリスITV放送「ファースト・チューズデー」より 1992年)

『悪魔のマーケティング タバコ産業が語った真実』(日経BP社)より

(同書の帯より)
本書が明らかにする欧米のタバコ産業が隠していた“真実”
1) タバコの広告の多くは未成年と女性をターゲットにしている
2) 子供になるべく喫煙させよう
3) 女性マーケットは“おいしい”
4) 狙うべきは、旧東欧、アジア、アフリカの新興市場だ
5) 低タールタバコを吸っても、健康は維持できない
6) タバコは強い依存性がある
7) タバコは、いうまでもなく健康に悪い
8) 以上の理由により、タバコ産業のエグゼクティブの多くは、タバコを吸わない

#一説によると、JTでは重役も結構タバコを吸うのだとか(笑)

禁煙のコツ「楽々卒煙あいうえお」

2007年08月22日 | 禁煙・防煙
「楽々卒煙あいうえお」(京都第一赤十字病院・繁田正子先生)
・あかるくやめよう
  卒煙すれば元気になり、肌もきれいになり、お金もたまり、楽しいことばかり
・いっきにやめよう
  中途半端に減らしてもニコチン血中濃度は減らない
  減煙でなく禁煙を
・うごいてやめよう
  ストレッチなど、体を動かして乗り越えよう
・えんを結んでやめよう
  一人で意志の力でやめるのは大変
  医師の指導のもとに、科学的に禁煙しよう
・おきあがりこぼしでやめよう
  1度で禁煙できなくて当たり前、何度でもやってみよう

全文はこちら→NPO法人 京都禁煙推進研究会

健康増進法は守らなくてもいい法律か?

2007年08月22日 | 禁煙・防煙
受動喫煙の防止を定めた健康増進法第25条は「努めなければならない」となっていますが、これは罰金などの罰則が定められていないだけで、守っても守らなくてもどちらでも構わないという意味では決してありません。事実、訴訟になれば負けています。

→受動喫煙調停成立報告書(日本禁煙学会雑誌) …札幌で示談金80万円

禁煙タクシー訴訟も、形式的には原告敗訴ですが、乗務員への受動喫煙防止対策をとらなかった国やタクシー会社の過失を明確に認めており、そのために各都道府県で「全県全車禁煙化」が雪崩をうつように決まっているのです。

もちろん、ホテルのロビーも含まれることは厚生労働省の局長通知にも明確に記載されています。

健康増進法(2003年5月1日施行)
第25条 受動喫煙の防止
 学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他の多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙(室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう)を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならない。

 *「その他の施設」とは、鉄軌道駅、バスターミナル、航空旅客ターミナル、旅客船ターミナル、金融機関、美術館、博物館、社会福祉施設、商店、ホテル、旅館等の宿泊施設、屋外競技場、遊技場、娯楽施設等多数の者が利用する施設を含むものであり、同条の趣旨に鑑み、鉄軌道車両、バス及びタクシー車両、航空機、旅客船などについても「その他の施設」に含むものである。(2003年4月30日厚生労働省健康局長通知)

→健康増進法に則った施設の受動喫煙防止対策の実施要請(青森県タバコ問題懇談会)

受動喫煙 寛容日本…対策「最低レベル」

2007年08月22日 | 禁煙・防煙
受動喫煙 寛容日本…対策「最低レベル」

>たばこの煙に寛容な日本社会の姿が、「たばこ規制枠組み条約(FCTC)」を
>批准した各国の報告書から浮き彫りになった。今や職場や公共施設だけでなく、
>飲食店やバーでも「禁煙」が世界の潮流になりつつあるのに、日本ではせいぜい
>「分煙」どまり。対策がなかなか進まない現状に対し、各国報告書を集計した
>NPO法人日本禁煙学会では「日本は先進国の中で最低レベル」
>の烙印(らくいん)を押している。

タバコは最大の流行病(疫病)

2007年08月21日 | 禁煙・防煙
●タバコは最大の流行病(疫病)
・世界で500万人が死亡
  →1000万人に(2020年)
・国内でも11万人が死亡
・全世界で第2位の死亡原因(1位は低栄養)
・現在13億人の喫煙者の半数はタバコで死亡
・毎年数十万人が受動喫煙によって死亡
(WHO、厚生労働省など)

#流行病(疫病)=Epidemic
 エイズ、SARS、インフルエンザなどと同じく感染して拡がる病気であり、感染ルートは人、広告、メディア、特にメディアがタバコの蔓延に果たした役割は大きい。当然のことながら、それらは全てタバコ会社の広告宣伝費用でまかなわれています。

 そして、日本は世界でも残り少ない「政府がタバコを販売している国」です。JTは民営化されたとは言え、株の50%は財務大臣が保有し、法律(たばこ事業法)でタバコ産業を奨励しているため、実質的には国営企業と言えます。そのJTは、国内での販売減少を補うために、途上国や中国、ロシアなどのマーケットに販売を拡大し、国民の命を奪い、貧困を拡大させようとしています。その企業を保有しているのが日本という国です。

禁煙世界地図…屋内完全禁煙の国

2007年08月21日 | 禁煙・防煙
●禁煙世界地図 …屋内完全禁煙の国(飲食店、ホテルロビー、タクシーを含む)
ノルウェー(2004)
スウェーデン(2005)
フィンランド(2007)
リトアニア(2007)
アイルランド(2004)
イギリス(2006-07)
ウクライナ(2005)
ドイツ(計画中)
スイス(2006)
ベルギー(2007)
フランス(2007)
イタリア(2005)
マルタ(2004)
スペイン(2006)
ポルトガル(2007)
香港(2007)
ブータン(2004)タバコ販売禁止
ネパール(計画中)
タイ(2002)
マレーシア(2004)
ベトナム(2005)
シンガポール(2006)
オーストラリア
ニュージーランド
ウルグアイ
ハワイ(2006)
米国各州

タバコとは? ニコチンとは?

2007年08月21日 | 禁煙・防煙
●タバコとは
「人間を殺す前に一生涯喫煙者にすべく、ニコチンを適切に投与するように如才なく巧妙に作られた製品」(ブルントラントWHO事務局長, 2001)
「用途通りに使うことが死をもたらす唯一合法的な製品」(クリントン政権の公衆衛生局長官)
「我々はタバコ産業ではなく、ニコチン産業なのです」(BATチャールズ・エリス氏, 社内資料, 1971)

●ニコチンとは?
・猛毒:青酸カリの2~3倍
  成人の致死量
   青酸カリ 150mg
   ニコチン  60mg(タバコ3本分)
  タバコ1本で赤ちゃんの致死量
・依存性のある薬物(=麻薬)
  ヘロインやコカインよりもやめにくい
「ニコチンは依存性のある毒物」

受動喫煙は環境汚染基準の1万倍以上のリスク

2007年08月21日 | 禁煙・防煙
●想像以上に大きい受動喫煙の害
・家庭で受動喫煙がある人の年間死亡率
  ニュージーランド 14%高い
  香港 30%高い
  日本はその中間? (10%と仮定すると)
 10万人あたり1万人以上が死亡
          ↑
 1万倍以上のリスク↑・アスベスト:680人
          ↑・ディーゼル:435人
 環境汚染の基準:10万人あたり1人以下

#受動喫煙によって超過死亡が14~30%も増加することが各国の調査でわかってきました。日本のデータはありませんが、仮に低く見積もって10%としても、10万人あたり1万人以上が死亡することになり、環境汚染の基準である「10万人あたり1人以下」の1万倍以上のリスクになります。
 日常生活で曝露される発がん物質は、その殆どが受動喫煙によるものと言えます。

屋内完全禁煙の法制化を各国に義務づけ

2007年08月21日 | 禁煙・防煙
#18日に禁煙の講演会を開催したのですが、その中からいくつかのスライドを紹介したいと思います。

●世界禁煙デー2007
「タバコの煙のない環境 - 屋内完全禁煙を」
 Smoke-free Environments
  Smoke-free inside
   create and enjoy
    100% SMOKE FREE ENVIRONMENTS
http://www.who.int/tobacco/communications/events/wntd/2007/en/

●受動喫煙防止のための勧告 2007年 WHO
1. 屋内は分煙ではなく、完全禁煙でなければならない
2. 法律によりすべての人に完全禁煙を保証すること
3. 法律を適切に履行し、十分な対策を講じて徹底させること
4. 家庭での受動喫煙をなくすよう教育を行うこと

#6-7月にタイで開催された条約締結国会議において、この勧告を実施するための方策が検討され、ただ一国、日本政府代表(財務省と外務省)だけが<タバコ会社の利益を損なわないように>文面の修正を要求しましたが、各国の反対にあって取り下げられ、全会一致で採択されました。
 その結果、法制化のタイムリミットは2010年2月と決まりましたが、政府はこの件について帰国後も口を閉ざし、現行法のままでしらばっくれるつもりのようです。

ガイドラインの詳細は日本禁煙学会に全訳が掲載されています。
http://www.nosmoke55.jp/data/0707cop2.html
(上記禁煙デー標語や勧告の全訳も同学会HPに掲載)

●WHO世界禁煙デー標語
・タバコは人を殺す-だまされないで(2000)
 Tobacco Kills - Don't be duped
・受動喫煙も人の命を奪う-きれいな空気を(2001)
 Second-hand smoke kills : Let's clear the air
・タバコか健康か-健康を選ぼう(1988)
 Tobacco or health : choose health
・子どもに無煙環境を(1990)
 Growing up without tobacco