踊る小児科医のblog

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喫煙率と平均寿命は逆相関 青森県はトップ×ビリ 最短命県脱出に喫煙対策なし

2014年02月28日 | 禁煙・防煙
2010年の喫煙率と平均寿命をプロットして相関係数、回帰直線を出してみました。


男性
喫煙率  1.青森 2.秋田 3.福島 … 46.奈良 47.島根
平均寿命 47.青森 46.秋田 45.岩手 … 2.滋賀 1.長野

男性の相関係数は-0.53
相関係数は1に近いと正の相関、-1に近いと負の相関(逆相関)、1.0または-1.0だと他のファクターが関与しない完全相関

-0.53は大したことないと思うかもしれませんが、寿命に影響するファクターはその他にも肥満とか塩分とか感染症とかいろいろあるので、この値でも十分大きい。

あんまり相関してないというのは、真ん中の団子のあたりで上下左右にばらついている県の人が言うセリフ。

青森県は断トツで右下に離れてトップ×ビリの位置にいるのだから、これを見れば最短命県脱出の第一は喫煙対策でなければならないことが誰にでも理解できるはず。


女性
喫煙率  1.北海道 2.青森 3.大阪 … 46.福井 47.島根
平均寿命 47.青森 46.栃木 45.和歌山 … 2.島根 1.長野

女性の相関係数は-0.43で、男性よりも相関関係は弱い。
これは、過去において女性の喫煙率が比較的低かったので、他のファクターの関与の方が大きかったから。
というのは現在の高齢者の話。
現在の20~40代女性のような高い喫煙率が続けば影響は更に強くなる。
このグラフでも青森県はポツンと右下。
(北海道女性の喫煙率が高いのに平均寿命が中位なのは、他の良いファクターがあるのか、過去の喫煙率があまり高くなかったのか、詳しく知りません)
女性でも喫煙対策が最優先課題であることは間違いない。

なのに、
青森県の来年度予算、最短命県脱出と言い立てているけど、
どこに喫煙対策があるのか?
実質的に、何もしていないに等しい。

明らかに、肥満(運動・カロリー)と高血圧(塩分)に偏重していて、がん対策の最優先課題である喫煙対策がないがしろになっている。

誰がこんなことしてるんだ。
おかしいと思わないのか?
青森県のタバコ放置政策は犯罪的(行政の不作為)と言っても過言ではない。
報道も同罪。

出典

都道府県別平均寿命:平成22年都道府県別生命表
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/tdfk10/

都道府県別喫煙率:平成22年国民生活基礎調査
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa10/
 ↓
国立がん研究センターがん対策情報センター:都道府県別喫煙率
http://ganjoho.jp/professional/statistics/statistics.html

デーリー東北のラーメン企画(2/22) 12店舗中、禁煙と確認できた店は1つもなし 八戸

2014年02月24日 | 禁煙・防煙
高橋うどん 新井田西 <不明>
麺道蘭 青葉店 <不明>
麺道蘭 八食店 <不明>
大龍 八食通り店 <不明>
風林花山 城下店 <不明>
風林花山 河原木店 <不明>
宝介 R45八戸店 <不明>
天岳 本店 新井田西 <不明>
破天堂 長苗代 <不明>
彦まる 新井田西 <全面喫煙可(食べログ)>ぐるなびには店内全面禁煙とあるが
鉄五郎 八食センター <不明>
ラーメンさんぱち 八戸店 下長 <不明>

もちろん新聞には何の情報もない
ネットで調べても記載がないのは禁煙ではないと考えてほぼ間違いない

インフルエンザ12人/週(B型8、A型1) 前週から更に半減 八戸

2014年02月22日 | こども・小児科
まだ警報解除の10人は切りませんが、ピークの1/25-1/27の週末から4週たったので、学校や園によってはまだ見られているところもありますが、大体落ち着いてきた感じです。
こうやってⅠ週ごとに48→24→12と半減していくのが流行を過ぎた時の推移の仕方。
やはりB型が優位で、A型はわずか。
この頃になると、陰性でインフルエンザと診断する数が減ってきてます。
これが流行期との違いです。
実際、特に小さい子では、インフルエンザ以外の咳の出るタイプやアデノのような眼脂が出るタイプなど、いろいろと入り混じってわかりにくくなっています。
ニュースに出てくる流行情報はⅠ週間~10日くらい遅れた情報です。

福島原発汚染水問題 鉛・ビスマスによる空冷方式について 小出裕章先生への質問と回答(抄)

2014年02月17日 | 東日本大震災・原発事故
2/15に弘前で映画祭があり、小出先生が講演されたので、質問をメールで送っておいて懇談会で回答していただきました。私は出席できず、大雪で遅れている新幹線の車中だったのですが、FBのメッセージをやり取りしながら伝えてもらった短文なので、これだけだとわかりにくい部分もあり、小出先生の意図も完全に伝わっていない可能性もあることをお断りしておきます。回答の詳細については後日まとめてもらうことになっています。

この回答は重要なポイントだと思うのですが。。

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小出裕章先生への質問

 毎日のように深刻な汚染水漏れが新たに発見されている状況ですが、これを全て塞ぎ、地下水の流入も止め、海への流出をゼロにすることが出来るとは到底思えません。小出先生がおっしゃるように、格納容器を水で満たして溶融したデブリを取り出すことなど最初から不可能な計画のように思えます。
 小出先生はインターネットのラジオで、鉛とビスマスを充填して空気で冷やす方法について触れていましたが、素人目には、汚染水問題を根本的に解決して放射能を遮蔽する有効な方法のように思えます。もう少しその方法や可能性などについて教えて下さい。これは一度詰めてしまうと将来取り除いて中の状況を確認することは不可能になってしまうのでしょうか。
 現実問題として、具体的に検討され実施される可能性は低いように思われますが、政府や東電はいつになったら今の廃炉計画が破綻していることを認めるのでしょうか。(オリンピック誘致で国際的に嘘の上塗りをしてしまったので撤回は不可能なんだと思いますが…)

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小出先生からの回答(抄)

 取り除くのは不可能。政府東電は容器のしたに饅頭のように固まって落ちていると思っているが私はバラバラ散らばって鉛やビスマスを入れてもそこに到達できないと思っている。
 方法は鉛やビスマスを微粒子化して水に溶かしポンプで送り込むことしかない。
 ただ配管は上下左右になっていて難しい。実現するには金属や配管の専門家が知恵を結集すること。
 政府は最後まで認めることはないでしょう。
 炉心全体をを封じ込めるしかありません。

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インフルエンザ 48人/週 八戸 減少に転ずる B型優位は変わらず

2014年02月08日 | こども・小児科
先週まで、49→61人と上昇していましたが、ピークは1/25-27の週末だったとお伝えしました。
今週はまだ48人と多いレベルではありますが、前週よりも人数も明らかに減ってきています。
一部の学校や園で遅れて流行しているところがあるためダラダラと続いていますが、通常ピークから4週くらいが目安なので、今月下旬頃にはほぼ終息する見込みです。

48人の内訳は、A3人、B22人、陰性18人、検査せず5人で、B型からA型に流行が移ってくる気配はなさそうな感じです。

インフルエンザ峠越え 61人/週 八戸 ピークは先週末

2014年02月01日 | こども・小児科
先週が49人、今週が61人ですから、マスコミ式に言えば「インフルエンザさらに増加、猛威をふるう」となるのでしょうが、

この61人、実は月曜日の午前中だけで19人、ある程度続けてきたのは火曜日の朝までで、その後はダラダラ、ぽつりぽつり。今日はいつもの土曜日に戻りつつあります。
(しかも、今週は検査陰性でもインフルエンザと判断したのがほとんど=ややover diagnosis気味=なので、インフルエンザ以外もある程度紛れ込んでいる数字です。これは流行のピーク時だけの判断の仕方。これからはcase by caseで判断します。)

先週予想したように、先週の土日がピークだったようです。

ただし、今年は例外的にB型がメインなので、これからA型が増えてきて二つ目の山が来るかどうかなのですが、、
A型はA/H1N1/2009pdmが主だから、最初の2年くらいで多くの子は罹っているので、あまり大きな流行になるとも考えにくい。
A香港型次第。。