踊る小児科医のblog

青森県八戸市 くば小児科クリニック 感染症 予防接種 禁煙 核燃・原発

青森県内の「広域予防接種」が始まります(院内報より)

2006年03月31日 | こども・小児科
 2003年秋に青森県小児科医会から県に「はしかゼロプロジェクト」の提言書を出し、私もその作成に関わってきました。その中で、県内市町村の壁を超えて予防接種ができるようになる「広域化」を強く提言しました。実は、その時点で青森県は広域化が実現あるいは検討されていない数少ない県の一つだったのです。

 それから2年半が経過してしまいましたが、一昨年から広域化への検討が軌道に乗り、やっとこの4月から実現の運びとなりました。当初懸念された参加自治体も、全市町村が加わることで形としては整いました。これまでよりも市町村の垣根を越えた接種がしやすくなり、また一歩前進できたものと考えています。
 しかしながら、当初考えていたよりも制限が加えられてしまいました。今後、事業が軌道に乗ってきたところで、再度検討して制限が緩和されるように期待したと思います。

 対象者は、
 1)やむを得ない事情により接種機会を逃した者
 2)里帰り出産等のため実家などで予防接種を希望する者
 3)接種要注意者(基礎疾患を有する者等)でかかりつけ医がいるなど
   住所地市町村外での予防接種を希望する者 等
で、「市町村の判断により、かかりつけ医が住所地市町村外にいる者等も対象者とすることができる」とのただし書きがついています。

 予防接種の種類は、BCG、三種混合、麻疹・風疹(MRワクチン)、二種混合、日本脳炎(現在休止中なので再開後)で、定期接種の中でもポリオとインフルエンザ(高齢者)は広域化の対象にはなっていません。

 接種を希望する方は必ず市町村に問い合わせて許可をもらってから医療機関に申し込まなくてはいけません。各市町村では、対象者の判断について、なるべく弾力的に運用してもらうよう申し合わせしており、1回許可が出れば2回目以降は問い合わせ不要のところが大半ですが、A市のように2回目以降も必ず許可をもらうようにという厳しいところもあります。逆に、最初から届け出不要という本来の趣旨に沿った自治体もあり、こういうところが増えてくるように今後働きかけていく必要がありそうです。

 当院は地理的には八戸市と階上町の方が大半で、階上町は八戸と同じ個別接種で八戸市医師会(市内の医療機関)と契約していますので、これまで通りの接種となります。それ以外の県内の市町村の方で、接種機会を逃した方、里帰りの方、住民票は残したまま一時的に八戸に住んでいる方などはご利用ください。逆に、八戸の方で県内の他の市町村に行かれる場合に、同じように利用することもできます。

 なお、県外の方でも市町村の発行する「依頼書」をもらってくれば、どこの市町村でも接種は可能ですので、各自治体にお問い合わせください。

4月から禁煙治療が保険適用になります(院内報より)

2006年03月30日 | 禁煙・防煙
 これまで、禁煙治療には健康保険が使えず診察代も薬代も全額自費になっていましたが、すでに報道でも伝えられているように、4月から「一部で」保険が適用されることになりました。
 しかし、肝心のポイントがきちんと報道されていないので、これまでの3割の負担で、どこの医療機関でも受診できると誤解されている方がいらっしゃるかもしれません。

 一番大きいのは、禁煙治療の負担で主な部分を占める薬代(ニコチンパッチ代)には保険が適用されなかったため、これまで通り全額自費になってしまうことです。(この点については引き続き保険適用になるよう強く働きかけているところで、近いうちに進展があるかもしれません)

 また、診察料として通常の初診料・再診料に加えて新たに「ニコチン依存症管理料」が設けられることになります。当院ではこれまで、禁煙に踏み切りやすいように自由診療の診察料を低く設定してきたこともあり、保険適用によって自己負担が下がるというメリットはほとんどありません。
 そのため、「管理料」を加算しない一般診療で「ニコチン依存症」の治療を行うことも検討しましたが、これは認められないことになり、熟慮を重ねた結果、次のような理由から新たに決められた方式に従って禁煙治療を行うことにしました。

・国内に三千万人以上いる喫煙者の大半は「ニコチン依存症」という病気であり、自力で禁煙することは容易ではなく、医学的な治療と支援が必要であると医学界だけでなく国も初めて認めたこと。(諸外国ではすでに常識となっていることですが)
・ただし、今回の保険適用には「喫煙者に禁煙してほしくない」タバコ業界から猛烈な圧力がかかり、その実現が最終段階まで危惧されたこと。
・そのため、治療の対象者や治療方法の手順、医療施設の基準などに厳しい制限がかかり、始められる医療機関は県内でも少ないのではないかと予想されること。
・当院では、これまでの禁煙治療の経験などもあり、呼気一酸化炭素測定器を新たに導入すれば、治療を開始することが可能なこと。
・今回の保険適用化にあたり、全国の医療機関から禁煙の成功率などを報告して集計することになっており、その実績が認められれば、更に次回・2年後の改定でより多くの人に少ない負担で治療を提供できるようになること。
・そのためには、青森県内でも高い禁煙成功率の実績をつくっていくことが必要であり、県内の禁煙活動の旗振り役の一人として社会への働きかけを続けてきた当院にもその責務があると考えられること。

 保険による治療の対象となる「ニコチン依存症」の条件は次の4つ。
 1)直ちに禁煙しようと考えていること
 2)ニコチン依存症スクリーニングテストで基準以上の点数
 3)1日の喫煙本数×喫煙年数≧200
 4)禁煙治療を受けることに文書で同意していること

 もちろん、これに該当しない人は禁煙しなくてもいいということではなく、ニコチン依存度の強弱にかかわらず全ての喫煙者は禁煙に踏み切ってほしいし、自力で禁煙できない方には、少し費用はかかりますが自由診療で標準的治療に準じた治療を行うこともできます。むしろ、ニコチン依存度が低く、吸い始めて間もない段階で治療して禁煙することにより、自分だけでなく家族の健康被害も最小限に食い止められ、将来の保険財政上のメリットも大きくなるので、本来この制限はナンセンスなのです。

 禁煙治療の詳細はここで触れられませんが、約8週間の投薬と、12週間まで全5回の受診スケジュールとなります。日程など若干の調節は可能ですが、全国共通の標準的治療に準拠したかたちになります。

 なお、禁煙外来の案内(ホームページおよびパンフレット)は全面的に改定する予定ですが、4月以降にずれ込むことになり、それまで混乱される方がいらっしゃるかもしれません。この文面と、お問い合わせの時や診察時の説明で対応させていただきますので、少々お待ちください。

当たり前にものごとを判断できる大人になろう~タバコは人を殺す

2006年03月27日 | 禁煙・防煙
「タバコが体に悪いと言われてるが、90代でも愛煙家でガンにもかからず健康なおじいさんがいる一方で、健康おたくと言われありとあらゆる健康食品を愛用しても、ガンであっさり亡くなった人も知っている」などといった言説をよく耳にします。

しかし、少しでも物事を「当たり前に」考えられる人なら、こういったたとえ話がいかに意味のないものかすぐにわかるはずです。(←言葉を換えればば「科学的に」あるいは「論理的に」考えられる人ならなのですが、それ以前の問題として当たり前という言葉を使っておきます)

このグラフをご覧ください。これが最初に公表されたのは1960年代で、調査の対象となった英国人医師は、自分たち自身によって示された結果の重大さをみて、真っ先に禁煙しただけでなく、政府や社会に働きかけて禁煙推進政策を遂行してきました。

このグラフは、喫煙者と非喫煙者が100人ずついたときに、何歳で何人生き残っているかを示したものです。小中学校で喫煙予防教育をするときに、必ずみせるグラフの最新版(原図)です。

冒頭の発言に沿ってみてみると、90歳で4人の喫煙者が生き残っていますが、残りの96人は既に亡くなっています。非喫煙者は24人も生き残っている。一方で、非喫煙者でも50歳で亡くなっている人は3人いて、喫煙者の6人と比べて差はまだわずかですが、50代60代にかけてその差は広がっていく一方となります。

そして、全体で平均10歳の差がつく。もちろん、平均ですからそれよりも長いこともあるし短いこともある。そんなことは小学生の算数を習った人なら誰でもわかることです。たまたま(あるいは喫煙以外の何らかの原因で)早死にした非喫煙者と長生きした喫煙者がいるからといって、それは何ら不思議なことではありません。それを「人生は不思議なもの」などとわかったようなことを言って比較してみる。

こういった言説は典型的な詭弁、もっとはっきり言えば、人々を騙すウソにほかなりません。
しかも、○○の一つ覚えのように、みんな同じことを言うんですね。

同じような非論理的なめちゃくちゃな論理で禁煙運動をファシズムにたとえて批判し、英国医師の研究から40年を経た今なお喫煙し続けている自分を正当化しようとしている医学者(元東大教授)がいます。「バカの壁」の養老氏です。同氏には別に「バカなおとなにならない脳」という著作もあるようですが、どうぞ皆さんは氏の「タイトルだけ」を参考にして、氏のような○○な大人にならないように、きちんとものごとを正しい知識と情報をもとに自分の頭で判断して行動できる大人になりましょう。

なにが○○かって? たとえばこんな文章をご覧ください。(↓)

「最近、禁煙運動とかいって喫煙者に対して、目を三角にしているけどバカじゃないかね。タバコを吸うかどうかなんて適当でいいんだよ。なにも規制するような問題じゃない。・・・タバコを吸うかどうかは個人の好み。そういう個人的嗜好は公の規則とは相容れないものなんです。禁煙運動がなければ僕だって、あえてこんなに吸いませんよ。全体として統制する、外れるのは許さないという傾向、ここにも「バカの壁」がある。へたをすると世界中がそのまま違う形の北朝鮮状態になりますよ」(養老孟司氏「週刊現代」15.11.29日号)

「六ヶ所村ラプソディー」青森県内試写会

2006年03月25日 | 環境・エネルギー
3月25日(土)むつ市 下北文化会館2F視聴覚室 18時開場 18時20分上映開始

3月26日(日)青森市 県民福祉プラザ 12時開場 12時20分上映開始

3月26日(日)弘前市 弘前市民参画センター 18時開場 18時20分上映開始

3月27日(月)六ヶ所村 中央公民館 13時開場 13時20分上映開始

3月27日(月)八戸市 根城公民館 18時開場 18時20分上映開始

映画「ヒバクシャー世界の終わりに」の鎌仲ひとみ監督が制作した映画「六ヶ所村ラプソディー」が県内初公開となります。鎌仲ひとみ監督も各会場を回るようです。ご案内が遅くなりましたが、時間がありましたらどうぞ。映画そのものは「ハンカク」という一方向からの視点ではなく、六ヶ所に暮らす人々、そこでいま実際に起きていることを何度も現地入りを繰り返して生の姿を伝えようとしたもので、おそらく私たちも県内に住んでいて報道などで「知っているつもり」の姿と異なる面が描かれているのではないかと思います。

『六ヶ所村ラプソディー』オフィシャルブログ http://rokkasho.ameblo.jp/

野球でも日韓戦の定期交流を期待

2006年03月19日 | SPORTS
あちこちで話題になっているとは思いますが、今日はやっぱりワールド・ベースボール・クラッシック(いわゆるWBC)準決勝韓国戦に触れておきたいですね。しかし、こういうこともある。スポーツの世界、勝負の世界、何あるかわかりません。だれもが99%あきらめて、アジアの代表としてお隣の韓国を応援しようと思っていた矢先に、メキシコさまさまの予選突破(通算3勝3敗)。

そして準決勝の相手は予選リーグ6戦全勝で日本が2度とも力負けしている韓国。序盤は押し気味ながらも攻めきれず、バント失敗などもありいやなムードが漂い始めたところで福留の起死回生の2ラン(そういえば、中日からは福留しか選ばれなかったのか)。それまでパソコンに向かって仕事しながら「ながら観」していたのですが、その瞬間は思わず声を出してしまいました。上原も文句のつけようのないピッチング。

しかし、先日の新聞の見出しには「タナボタ」で決勝トーナメント進出となっていましたが、考えてみればアメリカは2点も疑惑で失点が帳消しになっているのだし、いずれの勝負も終わってみなくてはわからないわけだから、何ら恥ずべきことはないし、それは今日の韓国戦勝利で証明されたとも言えます。

韓国にとっては日本を3タテで下して、予選から8戦全勝で世界一を目指したわけですが、なかなか8つ全てを勝つのは実力気力が充実したチームでも難しい。サッカーでも野球でも、日韓戦ではこれからも変な遺恨なしに実力伯仲の好ゲームを繰り広げて、共に世界一を目指してほしいものです。

出場辞退した松井も、ここまで本当に来るとは思ってなかったかもしれません。今頃、飛び入り参加したいと思い始めているかも?(考えてみれば、3年後には代表に呼ばれるかどうかもわからないわけですから。。イチローだって)

それと、まだ終わってないのに先の話をするのも何ですが、この時期にこんなに長丁場の真剣勝負を続けて、この後のペナントレースでそれぞれの選手たちにどう影響するのかも、ちょっと気になりますね。

注目される新・弘前市民の新しい動き

2006年03月17日 | 政治・行政
「翠の風blog」の方でずっと取り上げてきた話題ですが、市民自身によるまちづくりという視点から、選挙のときの公開討論会や合同個人演説会に注目し、私も直接参加したりしてきました。(一応、公開討論あおもりフォーラムの幽霊会員でもあります)

2月には紹介しそびれましたが、新・南部町長選と十和田の県議補選で合同・個人演説会が開催されました。
公開討論あおもりフォーラム
青森県における合同・個人演説会の開催記録(2006年)

2006.2.9 南部町長選挙 合同・個人演説会
2006.2.21 青森県議選十和田地区補欠選挙 合同・個人演説会

今月から来月にかけて、おいらせ町長選、そしてこの1年間ずっと動向が注目されてきた弘前市長選も迫ってきています。
あおポリ あおもりの市民とポリシーニュース
2006.03.15【弘前市長選】複数の市民グループが下田肇氏支援へ
2006.03.14【おいらせ町長選】03/24(金)に合同・個人演説会

弘前では、今回市民によるマニフェストづくり、候補者擁立、市民団体の連携、政策協定、候補者支持への動きなどが、それぞれの立場からリアルタイムにネット上に伝えられています。これは画期的なことだと高く評価しています。
マニフェストを提案する弘前市民の会
未来の弘前市長へ

下田はじめ氏は下田敦子氏とともに、医療福祉のエキスパートでもあり、私たちの禁煙運動を理解・支援していただいており、県内の医療界でも医師会として公式に自民党候補をのけて下田氏を応援するわけにはいかないのようですが、大学の同級生が中心となって医師の間にも支援する会ができているようです。

そういえば弘前での合同・個人演説会の予定はまだ立っていないのか、おそらく準備はすすめているものと思われますが。

青森県タバコ問題懇談会では弘前市長選候補者にタバコ問題のアンケートを発送することになっており、その結果をHPに掲載して記者発表もしたいと思います。弘前の鳴海先生を中心とした津軽地区タバコ問題懇談会(青森県タバコ問題懇談会の津軽支部)が準備を進めています。

ところで、弘前の各候補は、公式HPは一人もつくっていないのでしょうか?
ちょっと探したけどみつかりません。(どうやって探したらいいのかもわからない)

第4回「外来語」言い換え提案:トラウマは身体の傷か心の傷か

2006年03月15日 | NEWS / TOPICS
「外来語」言い換え提案については毎回触れていますが、今回の第4回についても昨年秋の中間報告のときに、第4回「外来語」言い換え提案を酒肴に [ NEWS / TOPICS ] / 2005年10月07日
という駄文を書きました。これで第一期は終了だとのことで、HTMLページがなくなっていまい全部PDFになったため参照するのに不便になりました。

一部変更追加になっているところもあるようですが、再度ざっとみて気になったのは、
オペレーション (1)公開市場操作 (2)作戦行動(軍事行動 作戦)
→医学でオペと言えば、もちろん手術の略語。
トラウマ 心の傷(心的外傷)
→これはちょっと気になりました。私たちはただ単にtraumaというときには心的かどうかに関わらず「傷」と考えます。goo辞書で調べてみると、「傷, トラウマ; ショッキングな経験」と書かれていますが、trauma自体は傷という意味で、外来語の「トラウマ」がもっぱら心的外傷に用いられるのか。それとも英語圏でもtraumaは心的外傷という意味合いがメインになっているのか。少なくとも、医学用語としては身体的な外傷や「トラウマティック traumatic」(傷つけてしまう)という用いられ方に馴染んでいるので、心的外傷に限定して書かれると違和感を覚えます。。

第4回「外来語」言い換え提案 平成18年3月 国立国語研究所「外来語」委員会

アクセシビリティー accessibility 利用しやすさ(使いやすさ 接続しやすさ 近づきやすさ 利便性 交通利便性 交通の便の良さ)
アミューズメント amusement 娯楽(娯楽施設 娯楽機器)
オーガナイザー organizer まとめ役(世話役)
オーナーシップ ownership (1)所有権(所有者意識) (2)主体性(当事者意識 自助努力)
オフサイトセンター off-site center 原子力防災センター(緊急事態応急対策拠点施設 原子力災害現地対策拠点)
オペレーション operation (1)公開市場操作 (2)作戦行動(軍事行動 作戦)
カスタムメード custom-made 特注生産(受注生産 特注品 あつらえ品)
クライアント client 顧客(客 注文主 依頼主 相談者 利用者 患者)
コージェネレーション cogeneration 熱電併給(熱電同時供給)
コンポスト compost たい肥 生ゴミたい肥化装置 ※堆肥(たいひ)

サプリメント supplement 栄養補助食品(栄養補助飲料)
サムターン thumb turn 内(うち) 鍵(かぎ) つまみ(内鍵(うちかぎ ) )
 ※サムターン回し = 内鍵(うちかぎ) 回し
センサス census 全数調査 大規模調査(大規模標本調査 国勢調査 全国調査)
ソフトランディング soft landing 軟着陸
 ※ハードランディング = 強行着陸
デポジット deposit 預かり金(預かり金払い戻し 預かり金制度 預かり金払い戻し制度 瓶代預かり 容器代預かり)
 ※デポジット制度 = 預かり金制度 預かり金払い戻し制度
ドナー donor (1)臓器提供者(心臓提供者 骨髄提供者) (2)資金提供国(援助国 資金提供者)
 ※(1)ドナーカード = 臓器提供意思表示カード (2)ドナー国 = 資金提供国
トラウマ trauma/Traumaドイツ語 心の傷(心的外傷)
ナノテクノロジー nanotechnology 超微細技術
ネグレクト neglect (1)育児放棄(介護放棄 世話の放棄) (2)無視

バイオテクノロジー biotechnology 生命工学(生物工学 生命技術)
バイオマス biomass 生物由来資源(植物由来資源)
ハイブリッド hybrid 複合型(複合 複合物 異種混合)
 ※ハイブリッド車,ハイブリッドカー = 複合動力車 ハイブリッド発電 = 複合発電
  ハイブリッド型 = 複合型 ハイブリッド式 = 複合式
ヒートアイランド heat island 都市高温化(熱の島)
ビオトープ Biotopドイツ語 生物生息空間(野生生物の生息空間 生態観察園)
フリーランス freelance 自由契約(自由契約者)
メディカルチェック 和製語 医学的検査(健康診断 身体検査)

リードタイム lead time 事前所要時間(調達期間 製造期間 開発期間)
リターナブル returnable 回収再使用(回収して再使用できる 再使用できる 回収できる)
 ※リターナブル瓶 = 再使用瓶 回収瓶
リデュース reduce ごみ発生抑制(発生抑制 廃棄物の発生抑制 ごみの減量 ごみをなるべく出さないこと)
リバウンド rebound 揺り戻し(反動 跳ね返り 反発)
リユース reuse 再使用(繰り返し使うこと)
リリース release 発表(公開 発売 封切り)
 ※プレスリリース = 報道発表
レシピエント recipient 移植患者(移植希望者 移植を受ける人 移植を待つ人 臓器受容者 骨髄受容者 心臓移植希望者 援助受け入れ国)
ワークシェアリング work-sharing 仕事の分かち合い(多様な働き方のできる職場環境の整備)
ワンストップ one-stop 一箇所(一箇所集中 窓口一元化 総合窓口)
 ※ワンストップ化 = 窓口一元化
  ワンストップサービス = 総合窓口 窓口一元化
  ワンストップショッピング = 総合店舗 窓口一元化

アメリカの“弱さ”をさらけ出した? WBC誤審

2006年03月14日 | SPORTS
昨日のWBC日本―米国戦で判定が覆り、日本の勝ち越し点が取り消された問題が物議を醸しているようですが、これは明らかな誤審、しかも一旦アンパイアが下した正しい判定を審判同士で協議もせずに覆して誤審にしてしまったのですから、王監督が「野球がスタートした国でこんなことがあってはいけない」と言っているように、世界一を決めるという大会にとっても、審判の権威という意味においても全くあってはならないこと。
(誤審自体は珍しいことではありませんから、たとえば最初が誤審で抗議を受けても覆さなかったというならまったく問題ないわけで…どちらに有利な判定であれ)

「我々は贈り物をもらった」とコメントしている選手もいるようですが、米国チームの選手にとってもこのような状況は不本意なはず。韓国の新聞が「厚顔無恥な詐欺劇」と異例ともいえる日本よりの報道をしているのをみても、米国中心の今回の運営に問題の根元はあるのかもしれません。

これを今のアメリカの諸問題と結びつけて考えるのは穿ちすぎかもしれませんが。。

“幻の犠飛”で日本が質問書、「規則に抵触」ただす
「厚顔無恥な詐欺劇」…幻の勝ち越し点、韓国紙が報道
幻の勝ち越し点、王監督の抗議届かず…WBC日米戦
そりゃないぜ、アンパイア(ワシントン通信 2.1)

「翠の風blog」を統合しました

2006年03月13日 | 地域・社会
別サイトで運営していた、
「翠の風blog~青森を変えるblog」
を当「くば小児科blog」に移転統合することにしました。それに伴い、「地域・社会」「環境・エネルギー」「政治・選挙」「平和・人権」のカテゴリーも新たに追加しました。少し堅い話と、小児科やこどもの話、スポーツやアート、各種ニュースなどが入り混じることになりますが、生身の小児科医が日々考えていることやお伝えしたいことを随時お伝えするというスタンスは変わりありません。また、更新が途絶えがちになっていましたが(この間パソコンの入れ替えなどに手間取っておりました)、今後は毎日ではなくても少し復活して書き込みたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

弘山と渋井のデッドヒート~2006名古屋

2006年03月12日 | SPORTS
諸事滞っていてこちらの更新も途絶えがちなのですが、とりあえずこの季節の日曜日恒例のマラソン観戦、名古屋の渋井と弘山の走り。

ゴールのスタジアムを目前にした大逆転劇は見応えがありました。渋井の記録も作戦も悪くないし、結果として勝っていればそれでOKだったのかもしれません。しかし、前半の少しずつのハイペースが、最後の2キロでの余力の差になって出てくる。マラソンというのはやはり何があるかわからない。だからこそ面白いし、感動があるのでしょう。当然のことながら、ただ眺めている私たちよりも、走っている選手たちにとって。

もちろん、賞賛されるべきは弘山選手。37歳にして23分台をたたき出して初優勝を決めた底知れぬ粘りとそのベースにあった苦しい練習とそれを乗り越えた気力。これで引退は先送りですね(多分)。女子マラソン選手がどこまで一線で続けられるか、後に続く人たち(高橋尚子もそろそろその域に入っていくわけですが)の目標となる走りを続けてほしいものです。本人にとっては精神的にも体力的にも限界に達しているであろうことは想像に難くないので、単なる一マラソンファンの願いに過ぎませんが。

しかし、名古屋は毎年、すんなりと決まることはありませんね。

産婦人科医療崩壊の最後のボタンを押したか~産婦人科医逮捕の衝撃

2006年03月08日 | こども・小児科
すっかり更新の手が回らなくなっていましたが、その間にも禁煙治療の保険適応化などコメントをお伝えすべきことが山積していました。その中で、大いに憂慮すべき問題がこれです。
すでにネット上だけでなく、産婦人科以外の医師も含めて医療界では大きな衝撃として様々な動きが出てきています。
事実関係や産科的なコメントについては私からは何とも言えないので、下記の「リンク集」や「ひとりごと」などをいくつかご覧いただきたいと思いますが、この逮捕を受けて予想される(既に始まっている)事態は、
・分娩を取り扱う医療機関の減少、
・特に一人医長で頑張っていた地方中小病院からの産婦人科医引きあげの加速
・医学生、研修医の産婦人科忌避傾向の加速
小児科も他人事ではありません。研修後の入局者数が激減しているという報道があったばかり。
「福島県では警察官がお産をとればいい」などという声も聞こえてきています。
青森県はもっと深刻なはずです。こんなことで産婦人科医が増えるわけがない。
この事件は、青戸病院の前立腺手術や、割り箸突き刺し事件での対応などとは全く性質を異にするものと考えられます。
医療界で火急かつ大きな動きが起きていることは、決して仲間内の庇い合いなどではなく、こんなことではリスクを伴う医療などできないという切実な声のあらわれです。
たとえば、多くの医師が自分の子どもには医者にだけはなってほしくないと考えている。
そういう世界が、今の日本の医療の現実であり、この事件で、もしかしたら後戻りできない大きなターニングポイントを曲がってしまったのかもしれません。

産婦人科医逮捕……(2/20)
http://fukanju.exblog.jp/3225534/
産婦人科医逮捕関連リンク集(2/23-ふか&もけ)
http://fukanju.exblog.jp/3244511/
ある婦人科医のひとりごと
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn
「加藤克彦先生を支える会」(福島県産婦人科医会)
http://www.f-medical.com/faog/oshirase/katodoc.html
日本産婦人科学会・日本産婦人科医会からのお知らせ(2/24)
http://www.jsog.or.jp/news/html/announce_24feb2006.htm
東京都医師会の声明文(3/3)
http://www.tokyo.med.or.jp/kaiin/news/detail.php?NI=NW00198
神奈川県産科婦人科医会の抗議声明(3/6)
http://www.kaog.jp/
癒着胎盤による母体死亡で産婦人科医が逮捕(#科学技術Wiki)
http://hiki.cre.jp/SciTech/?YutyakuTaibanNiYoruBotaiSibouDeSanhujinkaiGaTaiho

医療事故における、医師の刑事責任
http://www.k-net.org/opinions/adr1.html

福島県立医科大学が県内の3病院への産婦人科医師派遣中止(3月3日 asahi.comマイタウン福島)
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000603030004
3/11より事故のあった県立大野病院の産婦人科が休診(3月3日 毎日新聞、福島)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060303-00000041-mailo-l07

検証・医師不足 第1部 産科医がいない(6)努力の代償 死亡率改善に心血注ぐ
>「昔は妊婦や家族は命懸けで出産に臨んだものだ」と話すのは、八戸レディスクリニックの小坂康美医師。(中略)今と比べて乳児や母体の死亡率も高かった時代だ。それゆえ、医師や助産師らは赤ちゃんの死亡率改善に心血を注いだ。県内の医療体制は次第に整備され、結果として死亡率は改善に向かった。一方で、医療訴訟の多さに小坂医師は「世間は訴訟という形で評価した」と、努力の代償として得た皮肉な現実を嘆く。

パソコン1台100円と言われたら?

2006年03月02日 | NEWS / TOPICS
パソコンの価格は性能比でいけば10年前の何百分の一、あるいは何万分の一になっているのかもしれない。単純価格比でも一昔半(15年前)ならマックIIci1台買うのに軽乗用車が買えた(70~80万)。それが今ではiBookG4の14インチが14万円で手に入る。物議を醸しているインテルプロセッサ搭載機に変われば更に価格性能比は上がるのかもしれませんが、Classic環境との互換性が保障されないようなので、切り替わらないうちに1台確保しておくことにしました。

しかし考えてみれば、もう5年間も新しいパソコンを買ってなかった。稼働しているのは軒並み7~8年選手で、最も古いのは(現役ではないけどサーバとして生き残っていた)10年前に買ったパフォーマが2台。今回買い換え対象となったPowerBookG3も、中身じゃなくて本体にヒビが入って、蓋(液晶モニタ)が固定されなくなったのが大きな理由。頭はまだまだ使えます。引退後の使い道を算段中。

そこで(唐突ですが)ためしに計算してみると、パソコンを年に333日使ったとして3年で1000日、320日/年×5年で1600日。毎日100円とすると前者で10万円/3年、後者で16万円/5年。俗にマックは高いとか壊れやすいとか言われてますが、実はPCの方が寿命は短いしトラブルに弱い。マックは私の経験でも3年5年は全く問題なく使えるのでコストパフォーマンスはずっと高い。とすると、これまでの相場の1台40万→15万は、大体1日300円→100円ぐらいと考えてもいいでしょう。月給だと月25日として7500円→2500円/月に下がった。

考えてみれば、今どきマクドナルドでも1日2500円では雇えない(2500円×25日で62500円/月)。月給15万のパートタイマー(時給750円×8時間×25日)と、5年間60か月にわたって使い続ける15万円(1日100円)のパソコン。もちろん両者を単純に比較することはできませんが、これで高いと言ったら確かに罰があたるかも。

私は車はほとんど使わない暮らしをしているので、それを考えても1日あたり100円のパソコン代は仕事に絶対必要なツールとして間違いなく優等生と言えるでしょう。(ネット代やソフト代などは最低限に抑えても若干金食い虫の面もありますが)

ということで、あれやこれやで嵩む出費を前にして、自分で自分を慰めているところです。。(^^;

前回お知らせしたサーバ移転は昨日までに無事終了しました。切り替えも問題なく外からの影響はなかったはずです。これまで院内Webサーバがアタックに負けて不安定稼働状態でしたので、これでご迷惑をおかけすることもなくなるかと思います。