この事件でまず問題なのは、最初に診た病院の対応。殺人の隠蔽と言っても過言ではなさそうです。
次は協会の反応の鈍さ。この事件で誰も息子を力士にしようとは思わなくなるし、ファンも気持ちが離れてしまったのに、安倍前首相以上にKY。。大相撲はもう終わりでしょう。
理事会で「お騒がせして申し訳ない」などと謝罪して済むような話ではないのに。
>日本相撲協会に記録が残っている力士の死亡例は、入院先での死亡を除けば
>斉藤さんの事例を含めて平成以降で8件ある。それ以前はあいまいといい、
>具体的な記録は残っていない。だが、平成以降の7件については、警察が
>介入して事件として立件されたことはなかった。
大相撲という狭い世界で、この死者の数は異常ではないのか。。
これまでにも、闇から闇へ処理されてきた可能性があるのではないか。
少なくとも、程度の差はあれ同じようなことはどこの部屋でもやってきたから関係者は声をひそめているのだろうし、もしそうでなくて特殊事例なら、他の全ての部屋も含めて速やかに内部調査して公表し、厳しい処分をすべきでしょう。
それをしようとしないこと自体が、世間から疑いの目で見られるのだということもわからない。。(そんなことを文部大臣に指導されていてどうする)
◆病院側のあり得ない対応
報道より、まず事実関係…(リンチの部分は省略)
6月26日に犬山市で「けいこ中に急死」
→病院に運ばれ死亡確認→死因は「虚血性心疾患(急性心不全)」
→親方が現地での火葬を打診したが断られ→新潟に遺体搬送
→28日に新潟大病院で行政解剖「多発性外傷によるショック死が考えられる」
最初に確認しておきますが、亡くなった方は死亡診断書または死体検案書がなければ病院から帰ることはできません。
死亡診断書が書けるのは、入院中に病気で亡くなった場合か、在宅でも24時間以内に診察していてそれまでの診断・経過が明らかな場合だけ。
この場合は、病院には心肺停止の状態で搬送されたと考えられるので、死亡診断書は書けません。
ということは、異状死(←異常死ではない)として警察に届け、検死をして死体検案書を書いたはず。。
ところが、死因は「虚血性心疾患(急性心不全)」となっている。
報道されているように遺体の外傷が明らかだったのだとしたら、警察が立ち会って検死しているのに、元々の病気が明らかでない方に「虚血性心疾患(急性心不全)」などという診断がつけられるわけがないし、もしそう書いたのであれば悪質な虚偽記載ということになります。
しかし、いくらなんでもそれはありえないので、本来発行できないはずの死亡診断書に、虚偽の病名を書いて帰したということになります。
つまり、この段階で病院が警察に届ける義務を怠り、警察は事実を把握していなかった可能性が大きい。。
もしそうだとすれば、病院側の責任は重大なのですが、ここの事実関係が明らかになっていないので、推測の域を出ることはできません。
いずれの場合でも、この医師は親方や部屋ぐるみの隠蔽工作に結果的に加担して診断書または検案書を書き、あと一歩で火葬されて証拠を隠滅され闇に葬られる手助けをしたことは間違いないでしょう。
ここで親御さんが親方の火葬の提案をきちんと断り、遺体が帰ってきてから(警察に届けて)行政解剖になったために、やっと事件が明らかになったものと推測されます。
◆殺人? 過失致死?
殺すつもりがなかったから殺人ではない? これが過失と言われて納得できますか。
警察はなぜこの親方や兄弟子を逮捕しないのか?
逃げる心配があるかどうかよりも、ここまで供述で明らかになっていれば、在宅の立件ではなくて、きちんと逮捕して拘束すべきではないのか。
(もちろん警察の捜査段階での供述というのがあてにならないことは数々の裁判で明らかになっているので、その点を差し引いて判断する必要はありますが)
◆伝統や格式?
朝青龍問題で横綱の「品格」が問題とされたが、守るべき伝統、品格を指導すべき親方や部屋の実態がこれならば、なにをかいわんや。
最初に書いたように、これで息子を力士にしようという親は皆無になり、大相撲は人気の面でも実力の面でも、急速に衰退していくでしょう。
次は協会の反応の鈍さ。この事件で誰も息子を力士にしようとは思わなくなるし、ファンも気持ちが離れてしまったのに、安倍前首相以上にKY。。大相撲はもう終わりでしょう。
理事会で「お騒がせして申し訳ない」などと謝罪して済むような話ではないのに。
>日本相撲協会に記録が残っている力士の死亡例は、入院先での死亡を除けば
>斉藤さんの事例を含めて平成以降で8件ある。それ以前はあいまいといい、
>具体的な記録は残っていない。だが、平成以降の7件については、警察が
>介入して事件として立件されたことはなかった。
大相撲という狭い世界で、この死者の数は異常ではないのか。。
これまでにも、闇から闇へ処理されてきた可能性があるのではないか。
少なくとも、程度の差はあれ同じようなことはどこの部屋でもやってきたから関係者は声をひそめているのだろうし、もしそうでなくて特殊事例なら、他の全ての部屋も含めて速やかに内部調査して公表し、厳しい処分をすべきでしょう。
それをしようとしないこと自体が、世間から疑いの目で見られるのだということもわからない。。(そんなことを文部大臣に指導されていてどうする)
◆病院側のあり得ない対応
報道より、まず事実関係…(リンチの部分は省略)
6月26日に犬山市で「けいこ中に急死」
→病院に運ばれ死亡確認→死因は「虚血性心疾患(急性心不全)」
→親方が現地での火葬を打診したが断られ→新潟に遺体搬送
→28日に新潟大病院で行政解剖「多発性外傷によるショック死が考えられる」
最初に確認しておきますが、亡くなった方は死亡診断書または死体検案書がなければ病院から帰ることはできません。
死亡診断書が書けるのは、入院中に病気で亡くなった場合か、在宅でも24時間以内に診察していてそれまでの診断・経過が明らかな場合だけ。
この場合は、病院には心肺停止の状態で搬送されたと考えられるので、死亡診断書は書けません。
ということは、異状死(←異常死ではない)として警察に届け、検死をして死体検案書を書いたはず。。
ところが、死因は「虚血性心疾患(急性心不全)」となっている。
報道されているように遺体の外傷が明らかだったのだとしたら、警察が立ち会って検死しているのに、元々の病気が明らかでない方に「虚血性心疾患(急性心不全)」などという診断がつけられるわけがないし、もしそう書いたのであれば悪質な虚偽記載ということになります。
しかし、いくらなんでもそれはありえないので、本来発行できないはずの死亡診断書に、虚偽の病名を書いて帰したということになります。
つまり、この段階で病院が警察に届ける義務を怠り、警察は事実を把握していなかった可能性が大きい。。
もしそうだとすれば、病院側の責任は重大なのですが、ここの事実関係が明らかになっていないので、推測の域を出ることはできません。
いずれの場合でも、この医師は親方や部屋ぐるみの隠蔽工作に結果的に加担して診断書または検案書を書き、あと一歩で火葬されて証拠を隠滅され闇に葬られる手助けをしたことは間違いないでしょう。
ここで親御さんが親方の火葬の提案をきちんと断り、遺体が帰ってきてから(警察に届けて)行政解剖になったために、やっと事件が明らかになったものと推測されます。
◆殺人? 過失致死?
殺すつもりがなかったから殺人ではない? これが過失と言われて納得できますか。
警察はなぜこの親方や兄弟子を逮捕しないのか?
逃げる心配があるかどうかよりも、ここまで供述で明らかになっていれば、在宅の立件ではなくて、きちんと逮捕して拘束すべきではないのか。
(もちろん警察の捜査段階での供述というのがあてにならないことは数々の裁判で明らかになっているので、その点を差し引いて判断する必要はありますが)
◆伝統や格式?
朝青龍問題で横綱の「品格」が問題とされたが、守るべき伝統、品格を指導すべき親方や部屋の実態がこれならば、なにをかいわんや。
最初に書いたように、これで息子を力士にしようという親は皆無になり、大相撲は人気の面でも実力の面でも、急速に衰退していくでしょう。