東京にはまだ梅雨明け宣言が出ていないようだが、今日も暑い一日だった。午前中は東村山へ木工に出かける。工房にはエアコンがない。木屑や粉塵でエアコンのフィルターがすぐに詰まってしまうからだろう。冬場は石油ストーブ、夏場は扇風機が活躍している。それでも、天井が高く面積が広いので、汗はかくけれど、暑くてどうしょうもないというようなことはない。今日は制作中のマガジンラックの面取りとヤスリがけ、マガジンラックと組み合わせる天板の墨付けを行った。
在籍している美大の美術館が先週、リニューアルオープンだったので、木工の帰りに立ち寄った。在籍しているとは言っても通信課程であり、スクーリングは本校ではなくて吉祥寺や新宿で行われることが殆どなので、本校を訪れるのは今回が初めてだ。東村山から西武国分寺線に乗って、鷹の台で下車。そこから酷暑のなかを歩くこと20分近く。といっても、途中は玉川上水沿いの遊歩道なので、歩くことは苦にならない。籍を置く大学としては3校目で、籍を置かなくても訪れたことのある大学はいくつもあるが、そうしたことで形成されている自分のなかの「大学」像と比較すると、なんとなく無機的な印象を受けた。美術館は図書館とつながっていて、どちらも比較的新しい建物だ。それなりに工夫はなされているようだが、どちらも中途半端な感は否めない。特に、図書館は、「大学」の図書館の割には小規模だ。尤も、近頃は情報のデジタル化が進んでいるので、物理的に大きな器は必要とされないということなのかもしれない。書棚が螺旋状に配置されているというのが特長らしいが、それで使い勝手が良くなるという風でもなく、それがどうしたというような感がなくもない。螺旋構造の所為なのか、新しい所為なのか、その両方なのか知らないが、居心地の良い場所らしく、館内に設置されている席はかなり埋まっていた。
普段は木工の後は一旦住処へ戻って着替えてから出勤するのだが、今日はそういうわけにはいかないので、国分寺に出てJR中央線に乗って東京へ出て、そのまま出勤する。中央線の特別快速というのは文字通り快速というか怪速で、国分寺から東京まで所要時間35分でしかない。かなり時間に余裕を持って出勤できたので、ビルのなかのラウンジで15分ほど昼寝をしてから職場へ向かった。
とにかく暑い日で、国分寺ではホームにあったアイスの自販機でアイスを買って食べ、職場のビルのラウンジではアイスコーヒーを飲む。普段、飲み物も含めて間食をすることが殆どないのだが、今日は始終冷たいものが欲しくて仕方なかった。
深夜に帰宅後、押入れから扇風機を取り出した。この夏の、扇風機使い始めである。ちなみに、3月の電気代は前年同月比44%減。暖房は部屋の備品として設置されているガスエアコンと自分で購入した電気温風ヒーターがあるのだが、今年は震災の被災者と何事かを共有するという名目で、地震の後、暖房を一切使用しなかった。この3月から4月にかけては寒い日が続いたのだが、厚着と保温シートの併用でなんとか乗り切った。その結果が前年比で半減近い電気代なのである。
この夏も被災者と勝手に連携ということでエアコンの使用はしないつもりでいる。尤も、以前にも書いたかもしれないが、私の住処は日当たりが悪い上に、四方に窓があるため、真夏でも比較的涼しい風がよく通る。風の通りが良いのは、洪積台地に位置しているからかもしれない。これも以前に書いた記憶があるのだが、住処を決める際の条件のひとつは洪積台地上にあることだった。10万年以上前から陸地だったような場所なら、住み心地が悪いはずがないだろうとの思いと、それまでの生涯は沖積低地だけしか経験が無かったので、単純に洪積台地への好奇心と無邪気な憧れがあった所為もある。おかげで、異常な猛暑と言われた昨年の夏ですら、エアコンを使用したのは10日間だけで済んだ。普通の夏だった一昨年は4日間しか使用していない。但し、扇風機は毎日のように使っていた。
この夏、東日本全域がとんでもないことになっているが、関係者はそれぞれの立場で最善を尽くしているはずだろうから、多少の不自由に文句をつけても始まらない。自分の置かれた現実を素直に受け入れ、自分なりにできることをするよりほかにどうしようもない。災い転じて福となす、というような結果が出てこないとも限らない。大事なことは、よく考えること、工夫すること、協力すること、というようなことだろう。いろいろな意味で熱く暑い夏になりそうだ。
在籍している美大の美術館が先週、リニューアルオープンだったので、木工の帰りに立ち寄った。在籍しているとは言っても通信課程であり、スクーリングは本校ではなくて吉祥寺や新宿で行われることが殆どなので、本校を訪れるのは今回が初めてだ。東村山から西武国分寺線に乗って、鷹の台で下車。そこから酷暑のなかを歩くこと20分近く。といっても、途中は玉川上水沿いの遊歩道なので、歩くことは苦にならない。籍を置く大学としては3校目で、籍を置かなくても訪れたことのある大学はいくつもあるが、そうしたことで形成されている自分のなかの「大学」像と比較すると、なんとなく無機的な印象を受けた。美術館は図書館とつながっていて、どちらも比較的新しい建物だ。それなりに工夫はなされているようだが、どちらも中途半端な感は否めない。特に、図書館は、「大学」の図書館の割には小規模だ。尤も、近頃は情報のデジタル化が進んでいるので、物理的に大きな器は必要とされないということなのかもしれない。書棚が螺旋状に配置されているというのが特長らしいが、それで使い勝手が良くなるという風でもなく、それがどうしたというような感がなくもない。螺旋構造の所為なのか、新しい所為なのか、その両方なのか知らないが、居心地の良い場所らしく、館内に設置されている席はかなり埋まっていた。
普段は木工の後は一旦住処へ戻って着替えてから出勤するのだが、今日はそういうわけにはいかないので、国分寺に出てJR中央線に乗って東京へ出て、そのまま出勤する。中央線の特別快速というのは文字通り快速というか怪速で、国分寺から東京まで所要時間35分でしかない。かなり時間に余裕を持って出勤できたので、ビルのなかのラウンジで15分ほど昼寝をしてから職場へ向かった。
とにかく暑い日で、国分寺ではホームにあったアイスの自販機でアイスを買って食べ、職場のビルのラウンジではアイスコーヒーを飲む。普段、飲み物も含めて間食をすることが殆どないのだが、今日は始終冷たいものが欲しくて仕方なかった。
深夜に帰宅後、押入れから扇風機を取り出した。この夏の、扇風機使い始めである。ちなみに、3月の電気代は前年同月比44%減。暖房は部屋の備品として設置されているガスエアコンと自分で購入した電気温風ヒーターがあるのだが、今年は震災の被災者と何事かを共有するという名目で、地震の後、暖房を一切使用しなかった。この3月から4月にかけては寒い日が続いたのだが、厚着と保温シートの併用でなんとか乗り切った。その結果が前年比で半減近い電気代なのである。
この夏も被災者と勝手に連携ということでエアコンの使用はしないつもりでいる。尤も、以前にも書いたかもしれないが、私の住処は日当たりが悪い上に、四方に窓があるため、真夏でも比較的涼しい風がよく通る。風の通りが良いのは、洪積台地に位置しているからかもしれない。これも以前に書いた記憶があるのだが、住処を決める際の条件のひとつは洪積台地上にあることだった。10万年以上前から陸地だったような場所なら、住み心地が悪いはずがないだろうとの思いと、それまでの生涯は沖積低地だけしか経験が無かったので、単純に洪積台地への好奇心と無邪気な憧れがあった所為もある。おかげで、異常な猛暑と言われた昨年の夏ですら、エアコンを使用したのは10日間だけで済んだ。普通の夏だった一昨年は4日間しか使用していない。但し、扇風機は毎日のように使っていた。
この夏、東日本全域がとんでもないことになっているが、関係者はそれぞれの立場で最善を尽くしているはずだろうから、多少の不自由に文句をつけても始まらない。自分の置かれた現実を素直に受け入れ、自分なりにできることをするよりほかにどうしようもない。災い転じて福となす、というような結果が出てこないとも限らない。大事なことは、よく考えること、工夫すること、協力すること、というようなことだろう。いろいろな意味で熱く暑い夏になりそうだ。