日本民藝夏期学校というものに初めて参加した。今回の会場は愛知県豊田市である。この土地に足を踏み入れるのも初めてだ。豊橋まで新幹線を利用し、豊橋からは名鉄で約1時間のところにある。受付が12時半、開校は13時なのだが、11時過ぎに着いたので、まずは腹ごしらえをしようと思い、駅前をふらふらと歩いてみた。
生まれてからこのかた、殆どの期間を東京とその周辺で過ごしてきたので、たまに地方都市を訪れると人影の少なさにいつも驚く。ここも例外ではない。名鉄豊田市駅と愛知環状鉄道新豊田駅の間は繁華街になっているようだが、今日歩いたのは豊田市駅の東側、民藝学校初日の会場である能楽堂の周辺である。人通りは疎らなのだが、自分が予約した宿の近くになんとなく気になるビストロを発見した。11時半の開店で、まだ店は開いてないのだが、ガラス越しに見える人の動きに活気を感じたのである。店の周りを一回りして回転時間に改めて訪れると既に何組かの客が席に着いていた。ランチでも予約が望ましいらしく、私の後に予約なしで来た客は断られていた。
料理は「おすすめ」の「こだわりハンバーグ」を注文。「おすすめ」や「こだわり」には落胆させられることが多いのだが、ここは見事に期待に応えてくれた。詳細は書かないが、まず盛り付けに驚く。一見すると、どうやって食べたらよいのか戸惑うのだが、決して食べにくくはない。ハンバーグも添え物も手の込んだ仕事で、たいへん感心した。味も仕事に見合うものだった。なるほど、これなら予約が必要なのはもっともなことだと納得する。
店の名前はBistro Moco。厨房はオープンで、料理担当とそのアシスタントの2名で調理をこなし、フロア担当は1名。テーブルは4人がけ換算で6席程度だろうか。大きな店ではなく、ビストロにふさわしい気軽さと落ち着きがある。先日、鎌倉を訪れたときに見つけたLa Luceというイタリア料理屋も大当たりだったし、日本橋の鰤門もおいしかった。このところ、ふらりと入った店で思いがけずに美味しい料理に出会うということが続いていて、たいへん気分が良い。
この日の夜は、民藝学校の懇親会が開かれた。名鉄トヨタホテルの宴会場での会食だったが、こちらも予想を超える内容だった。民藝にちなみ、愛知県産の食材を使った料理によるコースである。座席の割り振りにも、参加者どうしが打ち解けやすい工夫が感じられ、期せずして楽しい時間を過ごすことができた。
生まれてからこのかた、殆どの期間を東京とその周辺で過ごしてきたので、たまに地方都市を訪れると人影の少なさにいつも驚く。ここも例外ではない。名鉄豊田市駅と愛知環状鉄道新豊田駅の間は繁華街になっているようだが、今日歩いたのは豊田市駅の東側、民藝学校初日の会場である能楽堂の周辺である。人通りは疎らなのだが、自分が予約した宿の近くになんとなく気になるビストロを発見した。11時半の開店で、まだ店は開いてないのだが、ガラス越しに見える人の動きに活気を感じたのである。店の周りを一回りして回転時間に改めて訪れると既に何組かの客が席に着いていた。ランチでも予約が望ましいらしく、私の後に予約なしで来た客は断られていた。
料理は「おすすめ」の「こだわりハンバーグ」を注文。「おすすめ」や「こだわり」には落胆させられることが多いのだが、ここは見事に期待に応えてくれた。詳細は書かないが、まず盛り付けに驚く。一見すると、どうやって食べたらよいのか戸惑うのだが、決して食べにくくはない。ハンバーグも添え物も手の込んだ仕事で、たいへん感心した。味も仕事に見合うものだった。なるほど、これなら予約が必要なのはもっともなことだと納得する。
店の名前はBistro Moco。厨房はオープンで、料理担当とそのアシスタントの2名で調理をこなし、フロア担当は1名。テーブルは4人がけ換算で6席程度だろうか。大きな店ではなく、ビストロにふさわしい気軽さと落ち着きがある。先日、鎌倉を訪れたときに見つけたLa Luceというイタリア料理屋も大当たりだったし、日本橋の鰤門もおいしかった。このところ、ふらりと入った店で思いがけずに美味しい料理に出会うということが続いていて、たいへん気分が良い。
この日の夜は、民藝学校の懇親会が開かれた。名鉄トヨタホテルの宴会場での会食だったが、こちらも予想を超える内容だった。民藝にちなみ、愛知県産の食材を使った料理によるコースである。座席の割り振りにも、参加者どうしが打ち解けやすい工夫が感じられ、期せずして楽しい時間を過ごすことができた。