熊本レポート

文字の裏に事件あり

菊池市長選に両派統一候補

2012-09-07 | インポート
 9月7日、菊池市長選挙に向けて江頭実氏が県庁で出馬表明を予定。おそらく彼は従来から根強く同市に存在する対立構図を否定し、派閥の垣根を越えた市政を目指すと主張すると思われるが、それには疑問符が打たれる。

 同氏は九州大学から富士銀行へ入行し、同行からソフトバンクへ転職の経歴を持つ58歳。

 まず同氏は菊池高校の出身で同校同窓会幹部、また同市OBの茅嶋祐一氏が積極的に出馬を要請したと語られるが、茅嶋氏は前川收県議の縁者で同県議後援会の幹部。

 一方では同市議会議長で、表は旧魚住派幹部と見られる山瀬義也議員が江頭氏の挨拶回りに同行と語られるが、巧みな政治力学を取ると評されるのが同議員。事情通の「前川県議の承認市長候補へ向けた環境づくり」という説は、この二つから決して否定はできない。

 だが問題は後継候補が先行した形での肝心な現職の動向となるが、その点から九月市議会での現職の決断は注目される。

 一方、前回の選挙で惜敗した緒方奨旧七城町長は、絶対的反前川派と称される前議長とタッグを組み、再戦に賭ける姿勢だが、こうだと、現職の「県議と袂を分かつ」との男気による出馬はもちろん、候補者乱立が十分に予測される(詳細は機関誌9月号)。