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熊本レポート

文字の裏に事件あり

国民を馬鹿にしているかを競い合う衆院選の大胆予測

2017-10-09 | ブログ

 9月25日、安倍総理は今回の解散を「国難突破解散」とした。加速する少子高齢化、北朝鮮の脅威と山積した問題の中での安定政権の維持は理解されるが、その選択肢となる政党間の政策が「複雑に入り乱れて選択、優劣は着け難い」となれば、後は政党、候補者の好きか嫌いかというイメージで投票となるのは当然。
 安倍総理は「お仲間政治」と批判されて支持率が低下すれば、民進党との合流で脚光を浴びた希望の党も手法に「排除の論理」が見られるとブームは一気に沈下。
 リーダーシップに「強引」は必須なのだが、民主政治を軽く理解した世論はそこに条件付けなどの作業はすることなく、ただ「暗黒」と否定する。
 そうした有権者に向けて与野党を問わず候補者が、「議員バッジ・ファースト(第一)」と所属政党を決め、または脱ぎ捨て選挙に走り出すわけで、「理屈は後の貨車」という言葉通りの政治家。裏を返せば、大逆転も大有りという理屈になるが、それが前予想通りとなると、そこには「議員バッジファースト」の意気込み(戦術)不在ということになる。
 さて、明日の告示を前に熊本選挙区での当落予測となるが、夏に「10月解散」を取り上げた時の予想と代わり映えのしない予測となった。
 自民党公認の木原稔氏(48)と希望の党からの出馬となった松野頼久氏(57)との戦いである熊本1区は、前回以上に木原氏の有利と見るが、その差を縮める策が果たして松野陣営にあるか否か。
 自民党公認の野田毅氏(76)に対して、同じく財務省出身の西野大亮氏(39)が挑む熊本2区は、ここだけは旧中選挙区制度並の様相を見せる戦いで、観覧者には注目の選挙区。西野氏の後見人である自民党元幹事長の側近が、「後は熊本市西、南区を任せた村上氏(県議)次第」と語る通り、村上氏も建設業界を中心に積極的な運動を展開してきた。それが空回りに終わらなければ接戦、また逆転も有るかという予測。
 ところで希望の党から東京7区で出馬の荒木章博氏だが、選挙にタラレバはないとはいえ、仮にこの2区からの出馬だと、述べた通りに野田、西野両氏の接戦で当選ラインも下がり、同氏の当選は可能性も高かったと予想され、また全国的な話題にもならなかったと思われる。
 熊本3区は政治が無風の割りには、共産党候補には失礼ながら選挙も無風で、坂本哲志氏(66)は今回までは告示日に当確の予想。
 矢上雅義氏(57)が希望の党公認を断り、無所属で自民党公認の金子恭之氏(56)に挑戦する熊本4区は、前々から実証の天草地方での意外な支持票を矢上氏がどれだけ伸ばすかだが、金子氏の優位は固い。
 極めて不謹慎な表現ながら今回の衆院選は、与野党のどの政党が「国民を馬鹿にしているか」を競い合う選挙に思えて仕方がない・・・。