熊本レポート

文字の裏に事件あり

大牟田荒尾清掃施設組合と日田市環境部も「ギョギョ」と驚いた川崎技研の屋久島町での奇想天外な反抗入札!?

2023-01-10 | ブログ
 今年度、ごみ焼却施設の改築に向けて入札予定の大牟田市荒尾市清掃施設組合、日田市環境部も「ギョギョ」と驚く入札が昨年11月、屋久島町で在った。


 その半年前の令和4年5月、屋久島町は入札説明書を公表し、そこには入札書比較価格(入札予定価格から消費税及び地方消費税を除いた額)が24億6100万円で、この入札書比較価格を超えた場合、同入札者は失格とすると事前に通知。
 しかし㈱川崎技研(田中秀任代表・福岡市南区)が、その入札書比較価格を大きく超える160パーセント(39億5000万円・鹿児島建設新聞発表)でこれを入札。
 近々、同様な入札を予定している大牟田荒尾清掃施設組合、日田市の警戒からの驚きというのは、肝心の該当自治体である屋久島町が「理由?それはこちらが聞きたい」(同町環境課談)という返答からも納得。
 そもそも予定価格というのは、発注自治体が何の参考資料もなく決めるものではなく、入札参加業者には必須条件として、多くの関係業者(メーカー)に概算見積もりを求め、それを該当自治体の委託したコンサルタントが、それらを参考にして決定する。
 その上で入札参加業者(メーカー)は設計書、仕様書を作成し、入札に参加する訳で、仮に入札書比較価格を超える場合、そのメーカーは入札不参加を決めるか、または入札を辞退するのが常識。
 何故ならプレゼンテーションに向けての準備(設計書及び仕様書作成)で、該当施設改築の入札では600万円から1000万円を要する。即ち、株主やメーンバンクの意向も考慮するトップメーカー辺りでは異常な行為で、「ブロック企業だから実行の出来た無駄遣いの600万円」(同業大手談)とは皮肉るものの、どう考えても一般的にも異常。
 手頃な10トン(1日処理能力)クラスの屋久島町を選んで暴挙に出た(大牟田荒尾清掃施設組合及び日田市の同種計画の処理能力では設計書及び仕様書作成で約1000万円)という見方もあるが、そうなると単に今回の屋久島町に限らず、その背景には「昨今の発注側への同社の反発」という事になる



 これが今年度に同種計画に向けて入札予定の大牟田荒尾清掃施設組合、それに日田市の警戒で在る。
 例え話としても悪いが、公共事業の入札を公営ギャンブルで考えると、データと推理という2つでは除外される天草広域連合での「焼却処理施設での改築へ向けた入札」で、3つ目の博打で参加したのも川崎技研。裏を返せば、天草広域連合長(馬場天草市長)の意向(データと推理からの想定)への反発という博打。
 しかも同社とJVを組んだのが「該当自治体への大震災、大水害見舞いで純利益10パーセントの右肩上がりの受注を増額中の業者」と同業他社に噂され、一方では3年の間に4人の代表が交代するという奇々怪々なる九州テクニカルメンテナンス(熊本市東区)。
 ところが同天草広域連合は入札結果発表前の昨年12月、九州テクニカルメンテナンスから要望の出ていた「運転事業に係る契約書の変更」を呑んで、それを発注変更。即ち、これは3番目の博打に少し明かりが見えた証拠のようにも受け取れる。
 ここでも屋久島町に続いて無駄な経費(設計及び仕様書作成)1000万円を投じての入札参加と見たが、場合によっては奇想天外な博打による入札結果も想定される。
 博打とは強気に出れば勝ち目も出て来るというが、ここ天草広域連合の結果次第では、屋久島町での珍事は珍事として、それに驚いた大牟田荒尾清掃施設組合、日田市でも驚愕の事態が誕生する可能性も出て来るのではないか…。