熊本レポート

文字の裏に事件あり

組合議員がど阿保なら連合長の幼稚な我が儘も通る天草広域連合をどうする天草市議会?!

2023-02-19 | ブログ
 宇佐高田国東広域事務組合(大分県)は2018年2月、3市による新ごみ処理施設の契約議案を2対9で否決した。
 組合長である是枝宇佐市長は、「建設計画は一からやり直しだ。再公募し、入札までを考えると、工事着工は2、3年も遅れる」と危機感を募らせたが、否決した組合議員は揃って、「百億円以上の国民による血税を原資とする事業であって、そこには公平、公正なる発注が求められる。種々の疑惑が解明された訳ではなく、まして一社による入札なんて競争原理の働かない管理者による随契」と、着工の遅れより公正さが優先されるのは常識と語った。
 ところが、いま同じ様な状況の直前に在る天草広域連合の組合議員が、この宇佐高田国東広域事務組合議員と同様な務めが出来るかと本題に入ると、答えは残念ながら「ノー」と想定(契約議案結果で組合議員名公開)。


 一般的には「銭か情実」と疑いの見解となるが、そもそも組合議員の役割どころか、議員としての認識に欠けると言っても過言ではなく、ハッキリ言うと表現は悪いが能力は「阿保」のレベルに在る。
 天草広域連合の新ごみ処理施設の建設、運転管理に向けた約360億円の事業入札は、この2月末に結論が出て公表となるが多分、宇佐高田国東広域事務組合と同じく1社の入札で、そのKグループの落札と想定される。
 この想定からだと勿論、そこには競争原理は存在しないし、公共工事の競争入札法には適応せず、公金の運用として公正及び公平さに欠けるというのは当然。
 それでは「銭か情実」ではなく、能力レベルの「阿保」から連合組合員が契約議案に賛成、同意した場合はどうなるか、そこが広域住民による不服申し立て、また二市一町議会の負担金問題から異議申し立て(執行部の予算使用方法に係る問題・議決議案の趣旨と異なる)にある。
 普通なら管理者への不信任となるが、阿保レベルの議員にあっては逆に「解散」を打って出られての怖さが先に立つ。これでは交替も無理な訳で、そこに管理者の自信ある我が儘が存在する事になる。
 そもそも天草広域連合の新ごみ処理施設の建設及び運転管理に向けた入札には、既報(2021年11月10日号〜2022年7月14日号)の通り種々の疑問点が浮上。
 先ず①入札参加を促していた(推定)N社のスタッフと、ごみの再資源化について共同研究、論文を発表した宮城大学のK教授を審査、選定委員会の委員に据えた点。
 宿泊先も必要な東北からの教授は、日本でも5本の指に入る程の超専門学者ならともかく、熊本の私大辺りでも見られるレベル。
 専門は溶融炉で、N社もシャフト式(溶融炉)となると、誰が考えても管理者を中に置いての繋がりが浮上する。
 だが、この三者はコミニケーション不足なのか、管理者の能力レベルなのか、このシャフト式とストーカ式を一緒にして入札に入った。これでは神戸牛と大間のマグロとの味比べどころか、ポピュラーな洗濯機と乾燥器付きの洗濯機を巡って安値で競争させるようなもので、促されて(推定)入札参加したN社は技術面で150点(100点満点)くらい取らなければ金額では負けると、同社の営業部からクレームが付いた(あくまで他社メーカーの情報に基づく推定)。また排出される灰の処理も自己負担と気づき、これらが入札辞退(推定)へ拍車を掛けたと想定される。
 そして、この頃に飛び込んで来たのが一方のK社と共同企業体を組むK2の要望。運営管理面を担おうとするK2が運営、管理面で天草広域連合に質問、要望を提出。
 それが②昨年12月、整備と運営に関する協定、契約変更(天草広域連合)に繋がった。
 入札公告の直後ならともかく、入札参加が締め切られ、それも入札の結果待ちという段階での協定、契約変更とは異常。何が異常なのかとなると、入札参加をためらって不参加となったメーカーには不公平という点だ。
 K2は既報で述べたが地震、水害見舞いで公報に取り上げられる程のお金運びを得意とする業者で、同時にコロナ禍に在っても急激な売上、利益を超伸ばして来た業者と業界では語られ、熊本市東区に本社を置く。噂になる程の見舞金好きの業者も珍しいが、3年の間に4人も代表が替わる業者も業界では珍しく、これが見舞い金好きという噂を別の方向にも走らせるのも確か。


 さァ、どうする天草市議会。公正、公平さに欠けると見る天草広域連合に対し、修整する知恵が出るか否か、改めて宇佐高田国東広域事務組合議員の否決理由を噛み締めて貰いたい…。