熊本レポート

文字の裏に事件あり

多くの人に安らぎを届けるスザンヌさんと多くの県民が怒声を浴びせる詐欺師

2025-01-29 | ブログ
●タレントのスザンヌさんが、熊本駅から車で30分の熊本市西区河内町に在った古い旅館を改装して、2月1日にこれを「KAWACHI BASE 龍榮荘」としてオープンさせる。地元は「表はのんびりとした漁港だし、晩ご飯や朝飯の料理に魅力を持った客が増えるのではないですか」といった極めて穏やかな反応だが、スザンヌさんは「多くの人に安らぎを届ける場所にしたい」と語った。
●ところが、このオープンを報道した日テレの有吉ゼミに意外な人物が一緒に映り出され、その話題が新装旅館よりも色濃く、一夜にして熊本中を駆け回った。
●それは建装打ち合わせ中の回想シーンであったが、スザンヌさんの前で構想(無資格の建築談議)を語っていたのは阿部武臣という詐欺師。



●日常生活に何ら支障のない外部からの詐欺には、何ら気にも停めない厚き人情肌の熊本人も、多額な負債額を不透明にしたままの連続の自己破産(阿部建築工房4・5億円の負債、元社員を雇い代表にしての隈建築創造社1・5億円負債)で善良な家庭、社会に悲劇を与えたとなると、誰だって「許されない」との見解に至る。
「住宅ローンの支払いには困窮するし、まして娘の進学は諦めさせたという被害の中、本人は自己破産だといっても従来通りの邸宅に住み、妻の愛用車は外車となると、負債額は何処へ消えたかと疑いたくなります」
●双方を合わせて46社の債権者、その中の1人である下請け業者は恨み節を語る。
「改修工事現場で既存の施設に物損事故は起こすし、その保険金で賠償するといっても、その約3千万円は私腹に入れるという横領では業者、企業家以前の問題」



●スザンヌさんと同様、以前に旅館の改装工事を依頼したオーナーは「壁が剥がれた」、「床が落ちた」とまでは言わなかったが、龍榮荘の新装も懸念して「まともな業者ではない」と切り捨てた。
「レストランのオープンに向けて大改装を依頼したが、仕事を途中で放棄。『資金繰りが厳しい』というので建築費を先払いすると、それでも再び作業ストップ。そして自己破産と知らされた途端、下請けや材料屋から債権回収と相談されては筋違い。予定していた店のオープンも狂い、泣きっ面に蜂でした。入金した金が支出されない状態での自己破産って、実に不思議。一番に悪いのは、説明責任も放棄しての逃亡。それがスザンヌさんと一緒に現れたら、そりゃ怒り心頭と、これは理解出来るでしょう」
●被害者の1人でもあるレストランのオーナーは、詐欺師のテレビ報道を憤慨して語った。
●阿部は現在、横領や詐欺で数件が告訴され、その中で2件は横領容疑として受理された被告。これは警察にも追われている身でも在り、この点からここに取り上げた。被害者らが協力して、建設業界にチラシを配布してまで関わりに警鐘を鳴らしたのだが、阿部の意外な登場は、極めて特定の業者との連携にあるという想定も妥当。
●安らぎ館の新装オープンに決してケチを付ける思いなどないが、あのオープン報道に怒りを抱いた多くの人が、この熊本に居るのは確か…。