欧州中央銀総裁、米追随を否定 ゼロ金利政策考えず(共同通信) - goo ニュース
中央銀行の金融政策の”いろは”として、しばしば、景気が過熱した時には、高金利政策で冷やし、景気が後退した時には、低金利政策で刺激せよ、と言われたものです。しかしながら、この金融政策の”いろは”は、金融市場がグローバル化した時代には、通用しそうにもないのです。
何故ならば、国境を超えて資金が自由に移動するようになりますと、高金利政策が資金流入を加速化し、低金利政策が資金の逃避を生むからです。国家間の金利差に資本が敏感に反応するとしますと、当然に、資金は、金利が低い所から高いところへ移動します。つまり、先に述べた金融政策の”いろは”とは、全く逆の効果が発生してしまうのです。このことは、国内の景気状況ばかりを見て金融政策を決定しますと、予期せぬ逆効果を招くことを意味しています。
本日、ECBは、0.5%の利下げを決定しつつも、ゼロ金利政策には追従しない、と決定したとする報が伝わりましたが、各国とも、金融政策は、隣りを見ながら判断する時代が到来しているのかもしれません。そうしてこのことは、国際協調と国益との調整の難しさを示していると思うのです。
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中央銀行の金融政策の”いろは”として、しばしば、景気が過熱した時には、高金利政策で冷やし、景気が後退した時には、低金利政策で刺激せよ、と言われたものです。しかしながら、この金融政策の”いろは”は、金融市場がグローバル化した時代には、通用しそうにもないのです。
何故ならば、国境を超えて資金が自由に移動するようになりますと、高金利政策が資金流入を加速化し、低金利政策が資金の逃避を生むからです。国家間の金利差に資本が敏感に反応するとしますと、当然に、資金は、金利が低い所から高いところへ移動します。つまり、先に述べた金融政策の”いろは”とは、全く逆の効果が発生してしまうのです。このことは、国内の景気状況ばかりを見て金融政策を決定しますと、予期せぬ逆効果を招くことを意味しています。
本日、ECBは、0.5%の利下げを決定しつつも、ゼロ金利政策には追従しない、と決定したとする報が伝わりましたが、各国とも、金融政策は、隣りを見ながら判断する時代が到来しているのかもしれません。そうしてこのことは、国際協調と国益との調整の難しさを示していると思うのです。
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