09年世界成長率見通し0.5%に下方修正=IMF(トムソンロイター) - goo ニュース
昨年の暮に金融危機が発生したことから、国際社会では、金融市場のグローバル化を支えた”新自由主義”に対する批判と反省の声が高まっているようです。そこで、もし、自由放任がカオスを生むならば、カオスに秩序を与える”何か”がなくてはならないはずです。
考えてみますと、この問題は、古くて新しい”自由と規律”の問題であるかもしれません。そうなりますと、この”何か”とは、やはり、自由を律する”規律”ということになりそうです。しかしながら、現在の国際社会を見渡してみても、この”規律”を決めるに最適と思しき国際機関は見当たりません。最有力候補は、IMFなのでしょうが、IMFの基本的な役割は、国際決済に関わる流動性の確保ですので、金融市場のルールづくりに適しているのか疑問があります。そこで、G8やG20なども候補に挙がるのですが、常設の機関ではありませんので、時間を要するルールづくりという作業には不向きであるかもしれません(新聞報道によりますと、弁護士の国際機関が活動を開始しているとも・・・)。また、立法過程についても、ルールの草案は、中立的な立場から作成されるべきでしょうし、草案の可決についても、各国とも納得する決め方を探るのは難しそうです。
このように、金融市場のルール作りには、困難が待ち受けているのですが、この作業に取り組みませんと、世界同時不況をもたらす金融危機の再発を防止することができません。もし、共通のルールが作れないとしますと、国家の単位で規律を定めるか、あるいは、自国の金融市場の扉を開け閉めして、国境を越えたマネー・フローをコントロールすることになりましょう。この問題を考えますと、誰が猫の首に鈴を付けるのか、という昔のお話が思い起こされるのです。
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昨年の暮に金融危機が発生したことから、国際社会では、金融市場のグローバル化を支えた”新自由主義”に対する批判と反省の声が高まっているようです。そこで、もし、自由放任がカオスを生むならば、カオスに秩序を与える”何か”がなくてはならないはずです。
考えてみますと、この問題は、古くて新しい”自由と規律”の問題であるかもしれません。そうなりますと、この”何か”とは、やはり、自由を律する”規律”ということになりそうです。しかしながら、現在の国際社会を見渡してみても、この”規律”を決めるに最適と思しき国際機関は見当たりません。最有力候補は、IMFなのでしょうが、IMFの基本的な役割は、国際決済に関わる流動性の確保ですので、金融市場のルールづくりに適しているのか疑問があります。そこで、G8やG20なども候補に挙がるのですが、常設の機関ではありませんので、時間を要するルールづくりという作業には不向きであるかもしれません(新聞報道によりますと、弁護士の国際機関が活動を開始しているとも・・・)。また、立法過程についても、ルールの草案は、中立的な立場から作成されるべきでしょうし、草案の可決についても、各国とも納得する決め方を探るのは難しそうです。
このように、金融市場のルール作りには、困難が待ち受けているのですが、この作業に取り組みませんと、世界同時不況をもたらす金融危機の再発を防止することができません。もし、共通のルールが作れないとしますと、国家の単位で規律を定めるか、あるいは、自国の金融市場の扉を開け閉めして、国境を越えたマネー・フローをコントロールすることになりましょう。この問題を考えますと、誰が猫の首に鈴を付けるのか、という昔のお話が思い起こされるのです。
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