インフラ銀、NZも参加(時事通信) - goo ニュース
世界第二位の経済大国へと急激な成長を遂げた中国。その勢いをかってか、途上国のインフラ整備を資金面で支援する”インフラ銀”の設立の音頭を取り、その中心国の地位にあります。
”インフラ銀”は、中国の有り余る資金力の象徴でもあるのですが、海外のインフラ投資よりも、先にすべきことがあるのではないでしょうか。中国国内を見渡せば、PM2.5に代表される環境汚染は国民の健康を日々蝕み、有害物質や産業廃棄物などによって国土は汚染され続けています。また、近代国家の基本インフラと言うべき上下水道に関しても、全国的に完備されているとは言い難く、しばしばSARSといった伝染病の発生源となるのも、公衆衛生が行き届いていないからです。中国は、昔から諸外国に対して見栄を張る傾向にあり、何時の時代かは忘れてしまったのですが、中国が宣伝する絢爛豪華なイメージに憧れて訪問してみたところ、街には貧民が溢れているのを目にしていたく失望したという逸話があります。”近い将来、環境悪化によって人が住めなくなる”とする指摘があるのですから、中国が、何にも増して優先すべきは、国内の環境改善のためのインフラ整備なのではないでしょうか。
中国は、国際社会において、巧妙に経済大国と途上国の両面を使い分け、しばしば、自らを途上国の立場に置くことで、大国としての義務や負担を回避してきました。おそらく、国際的な”インフラ銀”に資金を投じた方が、融資を受ける諸外国の政府に対して影響力を増すことができると判断しているのでしょうが、名実ともに先進国となるためには、国内インフラの整備は急務なはずです。”インフラ銀”に見られる背伸びは、やがて国民の不満を高め、中国国内を不安定化する要因となるのではないかと思うのです。
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世界第二位の経済大国へと急激な成長を遂げた中国。その勢いをかってか、途上国のインフラ整備を資金面で支援する”インフラ銀”の設立の音頭を取り、その中心国の地位にあります。
”インフラ銀”は、中国の有り余る資金力の象徴でもあるのですが、海外のインフラ投資よりも、先にすべきことがあるのではないでしょうか。中国国内を見渡せば、PM2.5に代表される環境汚染は国民の健康を日々蝕み、有害物質や産業廃棄物などによって国土は汚染され続けています。また、近代国家の基本インフラと言うべき上下水道に関しても、全国的に完備されているとは言い難く、しばしばSARSといった伝染病の発生源となるのも、公衆衛生が行き届いていないからです。中国は、昔から諸外国に対して見栄を張る傾向にあり、何時の時代かは忘れてしまったのですが、中国が宣伝する絢爛豪華なイメージに憧れて訪問してみたところ、街には貧民が溢れているのを目にしていたく失望したという逸話があります。”近い将来、環境悪化によって人が住めなくなる”とする指摘があるのですから、中国が、何にも増して優先すべきは、国内の環境改善のためのインフラ整備なのではないでしょうか。
中国は、国際社会において、巧妙に経済大国と途上国の両面を使い分け、しばしば、自らを途上国の立場に置くことで、大国としての義務や負担を回避してきました。おそらく、国際的な”インフラ銀”に資金を投じた方が、融資を受ける諸外国の政府に対して影響力を増すことができると判断しているのでしょうが、名実ともに先進国となるためには、国内インフラの整備は急務なはずです。”インフラ銀”に見られる背伸びは、やがて国民の不満を高め、中国国内を不安定化する要因となるのではないかと思うのです。
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