万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

”何でも朝鮮由来説”-日本国の古代史が捏造されるリスク

2015年01月20日 16時10分18秒 | アジア
1500年前の遺物が多数残存 えびの市の島内地下式横穴墓群(宮崎日日新聞) - goo ニュース
 慰安婦問題については、朝日新聞社が自社の報道を撤回したため、ようやく真実が明らかになりつつあります。しかしながら、これで歴史問題の危機が去ったわけではありません。

 今なお続く歴史問題の危機の一つは、現在、古代からの日本国の歴史そのものが、中国、韓国、並びに、北朝鮮の”歴史認識”によって歪められていることです。日本国内で遺跡などが発掘され、出土品が発見される度に、日本国のメディアでは、識者のコメントなどの形で”朝鮮半島製”、あるいは、”大陸や半島由来”という言葉が枕詞のように付して報じています。本日も、宮崎県のえびの市の島内地下式横穴墳墓群から夥しい数の遺物が発見された記事が報道されていますが、この記事でも、”朝鮮半島製とみられる…”とする説明が見られます。根拠が明記されておりませんので、真偽は判断できないのですが、歴史学や考古学の世界では、朝鮮半島系の活動家が積極的な働きかけを行っていることは、既によく知られております。韓国の教科書などでは、日本国にあらゆる文化や技術を伝えたのは韓国であると記述しているそうですので、条件反射的に”朝鮮半島由来”を付けてしまう日本国のメディアの報道ぶりは、韓国の”歴史認識”に合わせているかのようです。

 さすがに稲作朝鮮半島由来説は、DNAの鑑定などによって否定されるに至りましたが、科学的な分析や精密な調査を待たずして、遺物の発見と同時に、即、”朝鮮半島由来”を報じるのは、結果として歴史を捏造することにもなりかねません(記事の訂正がない限り、多くの読者が報道を信じてしまう…)。考古学的な発見物については、根拠を明記した学術的な調査報告の見解として報じるか、あるいは、異論を併記すべきなのではないでしょうか。

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コメント (2)
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