大統領選挙の投票日である11月3日を目前にして、アメリカでは、トランプ大統領の逆転勝利を予測する報道も現れ始めているそうです。前回の選挙でも予測を外した前科がありますので、その真偽は別としても、これまで、民主党のバイデン候補が勝利を確実にしたとする報道を続いてきたマスメディアも、国内の空気の変化に抗しきれなくなったのでしょう。
おそらく、民主党側としては、たとえ現実にはトランプ大統領が優勢であったとしても、アメリカ全州におけるバイデン優位を大々的に喧伝し、期日前投票を合わせた全ての票数においてバイデン票が数字の上ではトランプ票を上回っていれば(おそらく、郵便投票などによる不正投票も含まれているかもしれない…)、アメリカ国民が、内心にあって疑いながらも、この結果を受け入れると踏んでいたのでしょう。日本国内でも、どのように考えても国民多数から支持を集めているとは思えない政治家を、マスメディアが‘国民的人気’として持ち上げる不思議な現象が起きています。たとえ実態とはかけ離れていたとしも、こうした‘人気幻想’を醸し出しておけば、同調圧力が働いて、国民を納得させてしまう効果が生じると期待しているのでしょう(‘自分は支持していないけれども、他の皆が支持しているならば仕方がない’という諦め…)。
仮に、ある重大情報が暴露されていなければ、この作戦は、バイデン陣営の思惑通りに実現したかもしれません。この隠されてきた情報を国民に広く知れ渡るに至ると、大統領選挙の行方が、一変することとなったからです。その隠されてきた情報とは、バイデン候補と中国との利権を介した汚職に関する醜聞であり、バイデン候補がアメリカ国民のみならず、全人類の裏切り者であったことを知らしめたのです。‘人気がある’とされるオバマ前大統領が梃入れのためにバイデン候補の応援演説に駆け付けたとしても、バイデン人気を引き上げるどころか、地獄への道連れとなったかもしれません。オバマ政権時代にあって副大統領を務めたバイデン候補が現職中に私腹を肥やしていたとすれば、実弟の姻族が中国人であるオバマ大統領にも疑惑が飛び火することとなるからです。
賄賂や利権のばらまきは、習近平国家主席が‘トラもハエも叩く’とするスローガンを掲げて腐敗の撲滅に乗り出したように、中国に古くから根付いてきた政治文化でもあり、配分型のシステムである共産主義体制とも高い親和性があります。アメリカのみならず、日本国を含めて中国と関係を有する政治家や政党は、おそらく、中国利権によって繋がっているのでしょう。政治信条として共産主義に対立する立場でありながら共産主義国家中国と仲が良いという、矛盾に満ちた態度をとる保守系の政治家の背景には、おそらく、巨額の中国利権があるものと推測されます。あるいは、両者の背後には、その元締めとなる国際勢力が潜んでいるのかもしれません。
何れにしましても、今般の大統領選挙ほど、情報というものの重要性を人々に知らしめた出来事はなかったように思えます。一つの重大情報が、もはや誤魔化しようもなく、情勢をひっくり返してしまったのですから。そしてそれは、‘人々を真に救うのは事実の暴露である’とする、全人類が知るべき真実の一片を示しているのです。しばしば、‘知らない方が幸せ’、あるいは、‘知らない方がまし’という言い方もされますが、逆は必ずしも真ならず、知らなければ決して救われないこともあります。新約聖書の最後を飾るのは「黙示録」ですが(原意としては‘暴露’を意味する)、この聖書の結末は、どこか今日の政治状況に鑑みても‘黙示的’に感じられるのです。