万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

日本国は米民主党系の支配下にあるのでは?

2020年11月29日 12時27分51秒 | 国際政治

 昨日、11月29日、日本国の菅首相は、就任後初めての自衛隊の観閲式に臨んでいます。NHKも、同ニュースを報じたのですが、またしても不自然な報道ぶりなのです。それは、同首相が整列して並ぶ自衛隊員を前にして訓示を垂れるシーンなのですが、ダイアモンドプリンセス号における自衛隊の献身的な活動について語る部分のみが音声付きで報じられたからです。

 

 新型コロナウイルスには中国が開発した生物兵器説がありますが、この説が正しければ、首相が敢えてダイアモンドプリンセス号について言及するのにも、対中牽制という意味が込められているのかもしれません。しかしながら、こうした対中メッセージ的な意味合いではなく、同首相が、自衛隊に対して新型コロナウイルス対策への貢献を最も評価している、あるいは、NHKが、自衛隊の活動領域として新型コロナウイルス感染症の拡大防止の役割を国民に対して強調したいのならば、そこには、どこか不自然さがあります。何故ならば、今日、日本国が直面している防衛、並びに、安全保障上の最大の危機は、中国の軍事的脅威に他ならないからです。

 

 菅首相自らがダイアモンドプリンセス号での活動を強調したとしますと、第一に、中国への‘忖度’が推測されます。先日、王毅外相が来日していますが、ネット上などでも、日本国政府側の宥和的な態度が批判を浴びておりました。今般の観閲式の報道にあっても、‘中国を刺激したくない’とする首相の意向が現れているのかもしれません(宇宙、サイバー、電磁波攻撃といった分野や‘縦割り廃止’については言及したらしい…)。あるいは、新型コロナウイルス対策を殊更に強調したのは、アメリカの民主党陣営へのアピールである可能性もあります。バイデン氏は、国家の最優先事項をコロナ対策に定めており、これを以ってトランプ政権を批判してきました。当選が未確定な状況にありながら、真っ先にツイッターでバイデン氏に祝辞を送ったぐらいですから、中国でなく、米民主党に‘忖度’したのかもしれません。これらの他にも、今般のアメリカ大統領選挙における不正選挙疑惑は、米民主党と中国との結託によるものとする有力な説がありますので、両者の結託かもしれませんし、ダイアモンドプリンセス号の船主や英系国際組織に配慮した可能性もないわけではありませんが、何れにしましても、仮に、菅首相の意向であるとしますと、そこには、防衛感覚の欠落という首相の政治意識上の重大な問題点を見出すことができるのです。

 

 もっとも、同シーンを放映したのはNHKですので、菅首相の意思は働いておらず、NHKが、自らの判断でダイアモンドプリンセス号に触れる部分を切り抜いて報道したのかもしれません。この場合ですと、上述した‘忖度’は、首相自身ではなく、放送局によるものとなります。そして、ここにも、アメリカ大統領選挙で指摘されている米民主党―中国―マスメディアのラインが見えてくるのです。

 

 既に指摘されているように、太平洋戦争、並びに、GHQによる占領は米民主党政権時代における出来事ですので、戦後、日本国は、同党の強い影響を受けてきたとされています。上述したように米民主党と中国は‘盟友’の関係にあるようですし、それは、社会・共産主義という思想的な基盤を共有しているからなのでしょう。そして、共産主義と新自由主義、あるいは、グローバリズムがコインの裏表であり、それは、近代以前にまで遡る国際的な組織体であることが判明しつつある今日、日本国は、今なおもその組織の支配下に置かれているのかもしれません。このように考えますと、米民主党の不正行為が問われているアメリカ大統領選挙の様相と日本国の政治は連動しており、決して他人事ではないように思えるのです。

コメント (2)
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