『比較福祉社会学の展開』2024年12月新発売!!2022年『東アジアの高齢者ケア:韓国・台湾のチャレンジ』絶賛販売中!
大学教授キョトンCブログ!!
<違います!>症候群の蔓延。
ここ2年ほど前から気になり始めた、症候群。
若い世代に共通するシンドロームなのか、我が大学の学生だけに蔓延しているシンドロームなのか分からない。
例えば、
私が、あなたがいうAはBのことだね。というと、
相手の学生は
<いいえ、違います!>とのたまう。
続けて
AはCですと、おっしゃる。
だいたい、こういう学生に限って、本人による説明が分かりにくく要領を得ない場合が多い。
だから、私は、おそるおそる、とりあえず、あなたがいうAはBのことだね。と探りを入れるだが。
速攻で、<いいえ、違います!>と、相手の判断を全否定する<過激な言葉>が飛び出す。
まさに、飛び道具だ。
説明が下手な者に限って、鬼の首を取ったように、この飛び道具<いいえ、違います!>を連呼する。
だいたいにおいて、コミュニケーションは曖昧な情報の確認作業である。
はっきり言おう。
<いいえ、違います!>は全く不要な言葉であり、相手を不快にさせるだけで、何のメリットもない。
一度、就職の面接なり、最も重要な他者との話の中で、この飛び道具を使ってみるが良い。
一発でアウトでR.
同僚と喋っていても、学生と喋っていても、相手がおかしなこと言う場合は少なくない。
コミュニケーションとは、そういうものだ。
こういう時、私はどうするか。
「いえ」か「じゃなくて」を使うこともあるが、
ほとんどの場合は、相手の間違ったメッセージをそれはそれとして、棚の上に大切に置き、
正しい情報について淡々と<AはCです>と語るのみである。
そのことにより相手が自分の間違いに気がつけばよいのでR。
それで良い。
福祉社会は、相手の判断を全否定する言葉、<いいえ、違います!>を排除する社会である。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )