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<違います!>症候群の蔓延。

ここ2年ほど前から気になり始めた、症候群。

若い世代に共通するシンドロームなのか、我が大学の学生だけに蔓延しているシンドロームなのか分からない。

例えば、

私が、あなたがいうAはBのことだね。というと、

相手の学生は

<いいえ、違います!>とのたまう。

続けて

AはCですと、おっしゃる。

 

だいたい、こういう学生に限って、本人による説明が分かりにくく要領を得ない場合が多い。

だから、私は、おそるおそる、とりあえず、あなたがいうAはBのことだね。と探りを入れるだが。

速攻で、<いいえ、違います!>と、相手の判断を全否定する<過激な言葉>が飛び出す。

まさに、飛び道具だ。

説明が下手な者に限って、鬼の首を取ったように、この飛び道具<いいえ、違います!>を連呼する。

 

だいたいにおいて、コミュニケーションは曖昧な情報の確認作業である。

はっきり言おう。

<いいえ、違います!>は全く不要な言葉であり、相手を不快にさせるだけで、何のメリットもない。

 

一度、就職の面接なり、最も重要な他者との話の中で、この飛び道具を使ってみるが良い。

一発でアウトでR.

 

同僚と喋っていても、学生と喋っていても、相手がおかしなこと言う場合は少なくない。

コミュニケーションとは、そういうものだ。

こういう時、私はどうするか。

「いえ」か「じゃなくて」を使うこともあるが、

ほとんどの場合は、相手の間違ったメッセージをそれはそれとして、棚の上に大切に置き、

正しい情報について淡々と<AはCです>と語るのみである。

そのことにより相手が自分の間違いに気がつけばよいのでR。

それで良い。

 

福祉社会は、相手の判断を全否定する言葉、<いいえ、違います!>を排除する社会である。

 

 

 

 

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