甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

タンポポと古都発見、おばけ、万里さん

2023年12月25日 21時08分55秒 | 本読んであれこれ
 近ごろ、ちゃんと本が読めません。というか、物語にはついていけないので、エッセイしか読めなくなっています。 「古本屋 タンポポのあけくれ」(2004→2023)という本は、19年ぶりによみがえった幻の本で、定価は2600円なんですが、ネットで買って、手数料などもあったので、もう少しかかりました。それだけしみじみ読んでしまうし、私は古本屋のオヤジではないけど(あこがれは持ってたけど)、こん . . . 本文を読む

タンポポのあけくれから

2023年12月09日 15時12分34秒 | 本読んであれこれ
 「タンポポのあけくれ」という本を買った、というのは何日か前に書きました。まだ少ししか読んでいないけど、少しだけ引用させてもらおうと思います。 タンポポは、綿毛で遠くまで飛んで行って、そこで根をおろすから、いろんなところに少しずつ広がっていく、タンポポ書店も、少しずつあちらこちらで新しく住むところを見つけていくのだ、などの意味を込めて、つけられた店の名前でしたね。 そして、著者の千歳(ちとせ)さん . . . 本文を読む

古本屋タンポポのあけくれ 2004→2023

2023年12月04日 11時11分37秒 | 本読んであれこれ
 1963年から2004年まで、高知にタンポポ書店というのがあったそうです。そのお店のご夫婦は、ダンナさんが亡くなられ、奥さんが引き続きお店をされてたそうですが、店を閉じたあとの2008年に亡くなられています。 実店舗を閉じられたころに、今までのことをふり返った本が出ていて、2004年に『古本屋タンポポのあけくれ』というカタチで出ています。奥さまのお名前は片岡千歳(かたおかちとせ)さんという方で、 . . . 本文を読む

「三島由紀夫を巡る旅 悼友紀行」1981

2023年10月18日 17時56分49秒 | 本読んであれこれ
 1981年に中央公論社から出ている本でした(私の本はそれの文庫化したもので、2019新潮文庫版)。徳岡孝夫さん(毎日新聞記者)とドナルド・キーンさんという「三島由紀夫」さんつながりの二人が、ミシマさんを語り合う旅をしたそうで、普通の対談本なら話した人の名前とことばが時系列で流れていくのですが、この本はすべて徳岡さんのアレンジで、キーンさんのことばも文の中に取り込まれています。だから、お二人の名前 . . . 本文を読む

旅のラゴス(筒井康隆) 1986 徳間書店

2023年08月30日 21時58分26秒 | 本読んであれこれ
 私の持っている本は、1994年の新潮文庫版ですけど、この本がいいよという話(コメント?)をどこかで見たのはもっと後でした。ということは、古本屋さんで買ったんでしょうか。あちらこちらに持ち歩いて、普通の古本よりもくたびれた状態で、たぶん、古本屋さんなら50円でも売れないだろうな。 どこで買ったのか、ちゃんとメモしてないですけど、読んだのはようやくこの年になってです。何十年もかかっているらしい。手に . . . 本文を読む

旅のラゴス(筒井康隆) 1986

2023年07月25日 21時08分36秒 | 本読んであれこれ
 まだ途中ですけど、書いておこうと思います。何しろ私も、もうすぐ旅に出たりしますから。……何を書いているんだか! 何度も挫折した「旅のラゴス」とは、いろんな方がお勧めしている本でした。もう三十数年前の本です。文庫本は1996年に出たそうで、その初版のものを読んでいます。文庫本の初版なんて、そんなに意味はないかな。 とにかく、いろんな人がおススメでした。だから、私もどこか . . . 本文を読む

牧水の草鞋 その1

2023年07月04日 18時01分11秒 | 本読んであれこれ
 わたしの専門の(?)近世文学にしようかと思いましたが、メモがありませんでした。 仕方がないので、「青空文庫」から借りてきました。これでしばらくやってみます! 若山牧水さん(1885~1928)の「草鞋の話 旅の話」という旅日記らしいです。うちの岩波文庫には載ってないお話のようでした。旅したい気持ちがあるのに、どこにも行けないですからね。旅する人の話を聞かせてもらうしかありません。 私は草鞋(わら . . . 本文を読む

マザーグースを知らないイギリス人はいない

2023年06月18日 16時35分37秒 | 本読んであれこれ
 最近、山本夏彦さん関連の本を二冊読みました。「夏彦・七平の十八番づくし」(1983 中公文庫)、これはお二人の対談の本で、こんな方たちがいた、というのを40年ぶりに初めて知ったというところでした。「夏彦の写真コラム傑作選(藤原正彦編)1979-1991」(2004 新潮文庫)、こちらは週刊新潮にコラムの枠をずっと守って来られた山本夏彦さんの12年分からいろいろと選ばれたもののようです。 40年前 . . . 本文を読む

あちらにいる鬼 2019 井上荒野

2023年06月14日 20時17分42秒 | 本読んであれこれ
 荒野(あれの)さんの「ひどい感じ 父・井上光晴」(2002)というエッセイは読んだことがありました。私は、井上光晴さんという人は、高校の時からずっと好きな作家でしたから、いろんなエピソードを聞かせてもらえるのなら、何だかいいのかなと思って読んだんでした。 あまり憶えてないけど、お嬢さん(荒野さん)が小説を書く時、お父さんと同じように大学ノートにどんどん書いていき、ある程度の塊になったら、それらを . . . 本文を読む

不寛容なこころ、魔女の1ダース(米原万里さん)

2023年05月31日 21時20分16秒 | 本読んであれこれ
 去年の夏に打ち込んでいた文章、今さらながら、取り上げさせていただきます。今度都会に出たら、また米原万里さんの作品集を買って来ようと思っています。 『魔女の1ダース』(新潮文庫 1999)は、プロローグのところで異端者はどんなにして作られ、疎外されてきたのか、というのをふり返っておられました。 高校のあたりから、聞きかじりで興味があった私でしたが、岩波新書『魔女狩り』という本は買い込みましたが、そ . . . 本文を読む

ツルモジャ理論、もうみんなが知ってるみたいです!

2023年05月29日 16時49分11秒 | 本読んであれこれ
 どこかですでに聞いたことがありましたよ。これは有名な偶然で、みんなその流れから逸脱できてないようです。 すでに帝政ロシアの時代からずっとこの理論は守られてきたようです。それはたまたまだったかもしれないけれど、この理論によりプーチンさんがどんなに抵抗したとしても、やがてはその理論通りになってしまうなんて、とても不思議な感じがします。 例によって、米原万里さんのエッセイから借りてきます。 1982年 . . . 本文を読む

万里さんのともだち

2023年05月12日 20時42分21秒 | 本読んであれこれ
 先日、大阪の実家の方のブックオフに行きました。他のところは見なくて、百円コーナーをのぞいてみたら、すぐに米原万里さんの「真昼の星空」という本が見つかりました。中公文庫で2005年に出ています。私の買ったものは2012年の6刷で、年に1回くらいは増刷されていたようです。万里さんは2006年に亡くなられ、それからもずっと確かに読み継がれていた本でした。 そして、帯には没後10年文庫フェアということで . . . 本文を読む

人間万事嫉妬の世の中 夏彦さんと七平さん

2023年05月08日 20時08分17秒 | 本読んであれこれ
 山本夏彦さんと山本七平さんの対談集(1982)を読んでいます。税金のことが書いてありました。それと「嫉妬」の関係はどうなるのかな?(七平)戦前は百円[この本の出た当時の30万円くらい?]や二百円の月給取りは税金なんか納めなくてよかった。不動産さえ持っていなければ一銭も払わなかった。これ驚くべきことですよ。税金がいらない世の中が、ついこの間まであったなんて。月給取りは給料も賞与も全部、耳をそろえて . . . 本文を読む

私の歩んだ道 ハル・ライシャワー 1966

2023年05月05日 21時26分04秒 | 本読んであれこれ
 図書館で古い本を借りてきました。ハル・ライシャワーさんの『私の歩んだ道』(主婦の友社 1966)定価350円 という本でした。 ライシャワーさんといえば、合衆国の駐日大使で有名な方でした。名前が何だかちがうけど、まあいいかと借りてきました。確か大使はエドウィンさんでした。だから、駐日大使としての苦労話などではないのだな、というのはわかりましたし、最初の方を読んでみたら、大使夫人であるハルさんの本 . . . 本文を読む

左腕の誇り 江夏豊自伝 2001

2023年04月21日 20時36分34秒 | 本読んであれこれ
 プロ野球の大投手だった江夏豊さんは、いくつか本を出しているようです。私はたまたま話題になった本『左腕の誇り』(2001年の草思社版)の文庫本(2010の新潮文庫)をようやく読み終えました。 波多野勝さんという方がまとめているので、阪神ファンが江夏さんにインタビューして、その内容を当時の記録などを引きつつ、野球人生を振り返るという内容です。正確には自伝としてはいけない気がする。でも、まあ、自伝とい . . . 本文を読む