7月4日(月曜日)。🌧☂☁🌤。雨模様の静かな月曜日。ガソリン価格は上がりも下がりもしていないし、川の水面は高くも低くもなっていなくて、何とも気合の入らない連休明け。アメリカ側が独立記念日の休みだからかな。でも、あちら側は何かと物騒なニュースばかりだから、遊びに行くのも考えものだけどね。もっとも、物騒なことにかけてはこちら側もあまり変わりがなくて、毎日のように銃撃事件が起きている感じだけど、ほとんどがギャングの抗争絡み。何しろいくら銃器の規制を厳しくしても、ほぼ無防備な長い、長い国境がすぐそこだから、悪いヤツが銃を手に入れるのはいたって簡単で、アメリカと違うのは真っ当な普通の市民は拳銃など持っていないし、見たことさえないと言うことくらいかな。(ワタシは上着を脱いだ刑事がいつも目の前にいる職場にいたことがあって、拳銃は見慣れていたけど、触ったことはないね。)まあ、それはともかく、もう1年の後半に入ってしまったね。
BC州では、秋にコロナのオミクロン第3波が来ると予想されていたけど、亜種のBA.5系統の感染が急に増えていて、もう第3波が来ているらしい。ピークは8月中と言う予想なので、秋のスポーツや芸術のシーズンには落ち着いているんじゃないかと思うけど、最近ワクチンを3回接種した友だちが3人次々とコロナに罹ったので、4回接種したからと言って気を緩めないようにしないとね。でも、第3波が来たからと言って、社会的には過去2年の窮屈な制限やロックダウンはもういいよという空気が強いから、政府としてはせいぜいワクチンのブースター2回目の接種を促進して、大勢の人が集まる屋内の施設でのマスク着用をまた義務づけるくらいの対策しか取れないんじゃないかな。コロナウィルスと共にうじゃうじゃと出て来た「専門家」たちはまたぞろ「科学知識」とやらをああだこうだと振り撒いているけど、巷の「生活者」はもうおなかがいっぱいだし、コロナ対策の後遺症ともいうべきメンタルヘルスの問題が表面化しているそうだし、感染拡大を防ぐために社会経済を制限しようにも給付金をばらまける財源がもうないから、あの「2年間」に戻すのは政府にとって命取りにもなりかねない大きな賭けだと思うな。
そういう厄介な時だというのに、BC州の公務員組合(BCGEU)と政府の団体交渉が物別れになったというニュース。組合は2年の協約で5%ずつの賃上げに加えてそれを超える物価上昇分の積み増しを要求しているのに対して、雇用者である政府側の回答は3年年2%ずつの賃上げ。BC'州の物価上昇率は6月に8%だったから、組合の要求が通れば今年は8%の賃上げということになるわけで、財政が厳しい雇用者側としては、物価上昇に対する保障がない民間との兼ね合いもあって、はいそうですかと言うわけにも行かないんだろうけど、物価が8%のときに賃上げが2%とは何だと組合が怒るのもわかるなあ。私たちが揃って公務員だった42年前を思い出す。賃上げ年8%で3年間の労働協約の2年目あたりから物価が14%も上がって、物価上昇分に見合う賃上げを要求したけど、政府は断固拒絶。それで2週間くらいストをしたけど、その時には不況に入って失業率も上昇中だったから、世間の公務員への風当たりも強くて、インフレに追い付くような賃上げは獲得できなかったっけ。
でも、あの当時の組合は省庁が直接雇用する職員が対象で、市町村や教育機関、現業に当たる公益機関などは別の組合だったから、ストによる社会的な影響はそれほどでもなかったんじゃないかな。それがそういう組合を吸収合併して州内の多彩な公共セクターの労働者が加わった結果、組合員数は8万人で、業種別に結んでいる労働協約のほとんどが今年中に期限が切れるという話。今回ストの予告をしているのはそのうち3万3千人で、実際にストになれば、人命にかかわる職種は「エッセンシャルサービス」としてストから除外されるけど、身近なサービスが多いから、長い暑い夏になりそうだな。私たちの生活にはどれだけ影響があるのかということ、一番は何と言っても「州営の酒屋の職場放棄」かな。レジ係もれっきとした公務員だからね。同時に酒類の流通を管理する州の機関も開店休業になるだろうから、ストが長引けば民営の酒屋も品不足になってしまうだろうな。はて、今のうちにワタシのムッシュ・ヘネシーとマティニに欠かせないジンとベルモットを買い置きしておいた方がいいかも。
行方不明だったバーの飾りが見つかった(「忘れたいことがあって飲む人は前払いしてね」)