7月26日(火曜日)。☀☀☀。あつ、あつ、あつ、暑っ。今日の予想最高気温は31度だけど、もっと内陸の郊外では40度と言っているから、その「内陸」の玄関口にあるニューウェストではどこまで行くかな。オフィスなんか前の夜からブラインドを下ろしていてもすでに29度だしねえ。今日は何回かコンクリートタイル敷きのルーフデッキにバケツで水を流してみたけど、気分的には何となく涼しくなってもすぐに乾いてしまって、文字通りの焼け石に水(うっかり裸足で出たら即やけど。)それでも、正午になると北東側(寝室、オフィス、ダイニング、角のリビングの一部)が日陰になるし、南東側はバルコニーの半分までしか日が当たらないし、一番暑い南西から西の日差しがまったく入らないので、エアコンがなくても何とかしのげるのはありがたいけど、やっぱり汗がだくだく。
今日はとにかく暑いから、体調を考えて運動ウォーキングは休み。せっせと水を飲みながら、ゆうべのドラァグショーで撮った写真の整理。無料のコミュニティサービスということで、司会の「ローズ」が(ノーフラッシュで)「どんどん写真を撮ってソーシャルメディアに投稿してね」というので、ワタシもスマホで撮りまくったけど、ちょっとズームするとヘンにボケちゃうし、舞台照明の下で動きの速いパフォーマーにフォーカスして撮るのは至難の業で、やっと何枚か見られるのが撮れたかな。それにしても、キャバレー形式のショーと言うことで、ステージの下にはいくつかテーブルが置いてあって、座っているのはキャバレーやナイトクラブのドラァグショーに慣れているらしい若い人たち(たぶんほとんどがLGBTQ+コミュニティの人たちかな)。張り出したステージの隅には大きなトップハットが置いてあって、ドラァグショーでのルールを説明していたローズが「チップをお忘れなく。パフォーマーに届かないときはこの帽子に入れてね。座席の人はチップをひらひらさせてね。スタッフが伺いますよ」。どうやらキャバレーはそういう仕組みになっているようで、「でも、パフォーマーに触ってはいけませんよ」。
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司会役のローズ
ショーは休憩を挟んで2時間。客席から歓声、嬌声が飛ぶは、チップのお札が飛び交うは、ステージに駆けよってチップを握らせるは、客席が一丸になってウェーブするはで、ステージのパフォーマーのものすごいパワーも全開だから、もう熱気むんむんと言う雰囲気。圧倒されっぱなしだったけど、楽しかった。カレシはなぜかドラァグショーはアマチュアがやっていると思っていたようで、いや、プロのパフォーマーだよと言ったら、「Arts Clubはただでやってるんだろ」。それは教育部門がコミュニティサービスとしてやっているからで、パフォーマーはチップの稼ぎがメインかもしれないけど、Arts Clubからもそれなりのギャラをもらっていると思うよ。ラウンジやバーにいるピアノ弾きや歌手と同じだと思う。パフォーマンスを見れば、アマチュアの隠し芸のレベルなんかじゃないのがわかるし、『Kinky Boots』でドラァグクィーンのローラ役をやった俳優は大学の演劇科でドラァグを勉強をしたそうだもの、プロだからこそ、今パフォーミングアートのジャンルのひとつとして関心が高まっているわけ。
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ドラァグキングもいる
司会役のローズが「ドラァグはゲイやレスビアンのコミュニティから生まれたものだけど、互いに相手のジェンダーを演じ合うジェンダーフリーのアートだから、アーティストが異性を表現するパフォーマンスとして見て楽しんでね」と言ったように、今は女が男を演じるドラァグキングもいて、今回のショーでは最初はスーパーマン、次はエルヴィスのような衣装で出て来たし、ドラァグクィーンは派手派手のメイクと衣装で「妖艶な美女」に変身。エネルギー溢れるパワフルなパフォーマンスに引き込まれたら、もう男か女かという意識はどこかへ吹っ飛んでしまう。ワタシは子供の時に男の子になりたいとか、自分は男の子じゃないかと思ったときがあったせいか、LGBTQに対する違和感がない(異人種にもそうだけど)ので、偏見の本質は今いちよくわからないけど、「2SLGBTQQIA」なんて長ったらしいものも含めて、自分を含めて人間をラベル分けしないと他人に対する位置がわからなくて、その不安感や不快感の責任を「自分自身の存在感を脅かす」ものに転嫁しているのもしれないな。でも、人間としての何かを芸術として表現できるのは人間だけで、そこではジェンダーのラベル分けは無用だと思うんだけどね。