7月11日(月曜日)。☀☀☀。暑くなると言う予報で、今日の予想最高気温は27度(ということは30度まで行くかな)。ただし、暑いと言っても今回も2日程度の話のようで、週の後半は今ごろの平均的な気温に戻って、来週はまた平均以下。もっとも晴れの日が続くという予想だから、涼しくても逆に快適でいいかな。まあ、30度以下なら、室内の温度はブラインドの上げ下げで日陰を作って、窓やパティオドアの開け閉めで風通しをするだけで十分に涼しいのがありがたい。午後になって太陽が南を過ぎると、ときには涼しくなりすぎると言うぜいたくな悩みもあることはあるけど。
カレシが朝のレッスンをするのに、ブラインドを下ろしてもまだ明るすぎてラップトップの画面が見えないとこぼすので、ワタシのミニチュア工房があるレクルーム(スペアの寝室)を使ったらどうかと提案。ソファがあるし、ワタシが現役時代に使っていたキャスター付きのサイドデスクを持って行ってラップトップを置けばいいし、奥深いバルコニーのおかげで直射日光が入らないから明るすぎないし、何よりも夏は我が家で一番涼しい部屋。でも、このサイドデスク、大きな辞書や参考書を開いたままで傍らにおけるように、天板が斜めになっているもので、マウスから手を離すとずるずる。それではと、夏の間バルコニーで使っていた小さい折り畳みテーブルを出して来て、デスクのそばに置いて、問題は解決。外付けのキーボードを使うのに、本を支えるデスクの出っ張りが高すぎてタイプしにくいと言うので、2枚セットで買って使わずに残っていた分厚い飾り棚をキーボードの下に入れて、問題は解決。レッスンが終わった後はソファにごろりという便利さで、とうとう1日中オフィスのデスクには戻って来なかったから、このままカレシの「出張所」にしちゃえばいいかもね。(オフィスに残ったワタシはカレシの側の隅にある窓を開けて風を通せるし。)
レッスンの後でウォーキングに行くのにエレベーターを呼んだら、何だかこもったような話し声が聞こえて、あれ。普通は上がって来るエレベーターの中での話し声は、近くの階まで来ていてもよほどの大きな声でないと聞こえないんだけど。ドアが開いたエレベーターは空っぽだったけど、降りる途中でまたもごもごと人の声がして、はて、もしかして、もしかしてと、何となく期待感を膨らませていたら、途中で乗って来た人が「エレベーターの修理が始まったって」。そっかぁ、待望のモーターが予告通りに届いて、さっそく取り換え作業が始まったんだ。ばんざぁ~い。次に下の方で乗って来た人も隣のエレベーターの方を差して「始まったみたいだね」。ウォーキングから帰って来たら、上から来たエレベーターから背中にKONEのロゴが入った揃いのシャツを着たお兄ちゃんが3人降りて来てりて来て、休憩時間らしくロビーへぞろぞろ。ほんとに修理をしているってことだな。地下に下りたエレベーターが上がって来るのを待っていたら、駐車場口から管理人のカリードが入って来て、修理が始まったそうだけとぉと言ったら、「イェ~ス」。いつもは仏頂面のカリードの頬が何だか緩んでいるようで、オフィスのある1階への階段室への足取りも軽々。この4ヵ月半の間、1台だけのエレベーターで住人の足を確保しながら引越しの采配も振るったカリードの手柄は大きい。前任のバレンティーナだったら、絶対に大混乱になったと思うもの。特別ボーナスをあげてもいいくらいだよね。
それにしても、大きなグローバル企業なのに、この体たらくは何なんだろうね。KONEの本社はフィンランドだけど、今回のモーターを製造したのはドイツの工場で、3月に発注したときは8週間かかると言っておきながらのらりくらり。空輸すると約束しておきながら、その時が来てもまだ完成していなかったとか、バンクーバーに到着したと報告しておきながら、実はまだドイツの港で船を待っていたとか、とにかくタガが外れているとしか思えない対応で、それが弁護士が出て来たとたんにさっと飛行機に載せて送って来たんだから、もう呆れるしかない。でも、2年前にFedExでドイツに送った荷物を目的地から車でわずか2時間のケルンに2ヵ月も放置して、アメリカの本社が乗り出したとたんに半日で配達したという一件があるし、最近日本からドイツに戻った友だちの鉄道や銀行でムカつくどころじゃない顛末を聞いて、当然の成り行きだったんだろうなと言う気がするな。今のドイツはソ連時代の「東ドイツ」そのものなんじゃないかってね。まあ、モーターの取替えとエレベーターの復旧には2週間かかるそうで、あと2週間。うまく行けば2週間。でも、ここはドイツじゃないから・・・。