リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

時間の大きな流れって振り子のようなもんだね

2022年09月30日 | 日々の風の吹くまま
9月29日(木曜日)。🌫☁⛅🌤。朝霧だ。まだ濃くはないけど、間違いなく霧。そういう季節になったと言うことだねえ。ランチのしたくを始める頃にはすっかり霧が晴れて、青空と白い雲を背景に、楽しそうに大きな円を描いて飛んでいるつがいらしい2羽のハクトウワシ。フレーザー川を遡上して来るサケを狙っているのか、それとも下流の方に偵察に来たのか、羽根を広げると2メートル以上もある大きな鳥なので、大空を悠然と滑空する光景はまさに威風堂々。うん、秋だもんね。

カレシはラップトップとヘッドフォンの間のブルートゥースの接続が不具合続きで、久しぶりにレッスンの予定が入っていない今日丸1日をかけてでも解決すると、何となく悲壮な雰囲気。充電できなくなったままの携帯は、当面はすぐに買い替えるよりも電池を取り替えて使うつもりで入るらしいけど、何しろ「先延ばしの名人」だから、いつになることやら。すぐに電池がなくなると愚痴り始めた頃に早めに買い替えた方がいいと言ったら、そのときの応答が「いや、まだ大丈夫」と(いつもの)「まずは拒否」で来たので、ワタシはそれっきり何も言わずに放置。ワタシはワイヤレスのキーボードとマウス以外はブルートゥースを使わず、ヘッドフォンは直につないでいるので、カレシはあれこれ質問したくてもワタシからは「わかんなぁ~い」の答しか返って来ないので、ランチの頃には諦めてくれたらしい。ほんと、パーソナライズとかカスタマイズとか「お好きなように」が主流になってからは互いにヘルプし合えなくなってしまった気がするな。便利さを追求すればするほど不便さが増えるというのはテクノロジー時代の皮肉。シンプルに勝るものはないのに、どうして何もかも必要以上に複雑にしたがるんだろうなあ。オレってすごいとどや顔したいのかもしれないけど、そこに至るまでのストレスはけっこう寿命を縮めているんじゃないかなあ。

と言うことで、カレシが「問題の自主解決」に没頭している間、ワタシはヘッドフォンをかけてロックを聞きながら、クロスワードをしたり、小町を散策したり、本を読んだりと、自分の時間をノンストップで堪能。カレシがずっと前に焼いてくれたCDをMP3ファイルに変換してくれたおかげで、ヘッドフォンをPCにつないだままにしてあるので、ニュースやユーチューブの動画の音声をいつでも聞けるようになったのはめっけもの。長いこと内紛で何かごたごたしていたカナダ保守党がやっと新しい党首(ピエール・ボーリーヴ)を選んだと思ったら、最近の世論調査で現首相のトルドー君を抜いて首相に最もふさわしい人に選ばれたそうで、カナダでも政治の潮目が変わる兆候なのかな。生後すぐにフランス系の夫婦に養子としてもらわれたからフランス語名前だけど、生まれは保守の温床アルバータ州のカルガリーで、トルドー君の政権の前に9年続いた実務派のハーパー保守党政権で閣僚を経験しているから、「デキる」という印象を持たれたんだろうな。イタリアでは極右と言われる新政権が発足したし、スウェーデンでも先日の選挙で右派が大躍進したみたいだし、その前はフランスのマクロンが極右のルペンを相手に苦戦したし、世界的に政治の潮流が右へシフトしつつのを感じる。どこでも保守への回帰を押しているのが若い世代なのは、本質的に「反体制」の彼らが「体制」化した革新政権に反旗を翻しているということらしい。おもしろくなって来たな。

今日はファーマーズマーケットの日。先週はケイラが家族で体調を崩してマーケットを休んだので2週間ぶり。いつものように長い行列ができていて、ケイラは助っ人のお父さんと一緒にてんてこまい。元気そうでよかったぁと言ったら、「子供が学校から持って来たの。大したことがなくて助かったわ」。あ、コロナだったんだ。それじゃあマーケットに来れないよね。ワタシも先週風邪を引いてコロナの方が楽だったかもと思うくらいひどい目に遭ったのよと言ったら、「そうみたいね。コロナだと思って病院に行ったら風邪だから帰って寝ていなさいと言われた人がいるわよ」。はあ、そうなんだ。ただの風邪でこんなんだったら、インフルエンザはもっと怖いかもねと言ったら、後ろに並んでいたおばあちゃんが「私はもう予防注射の予約をしたのよ」。わ、そうなんだ。「お互いに大事にしないとね」。ほんとにそうだよねえ。こんな束の間の会話が楽しいファーマーズマーケットもあと5回でおしまい。小さな赤い栗かぼちゃ、どうやって食べようかなあ。


かぼちゃ、なす、ズッキーニ、ジャガイモ、レタス、ラディッシュ